またまたミシンなお話です。
ご存知の様に、日本のミシンは、シンガーを母として生まれてきたと言えます。
先ずは忠実にコピーするところから発展して行った・・・・
で、ワタス。面白い事に気が付き、確認してみました。
シンガーのモーターは、ジャノメのコントローラーも使えるのではないか?と。
戦前の古いシンガーのモーターを持っているのですが、対になるコントローラーを買いそびれてしまい探しておりました。
戦前のコントローラーなんてeBayでも見つからない。(笑)
昔のコントローラーはスライダックな構造ですので、コネクターをどうにかすればと、適当な物を探していました。
そうしたら、コネクターがシンガーのパターンと似ている物に気が付きました。
ジャノメのコントローラーです。
丸い穴がビミョ〜に円弧な位置に付いていて、ボディも小判型でシンガークーロンか?なんて思っちゃったのですよ。値段も安いのでポチッとしちゃいました。
この感じ。
これは、シンガーの影響が強く出ている物だぞ。って思っちゃったのですね。
現物が届き、妄想が現実に繋がってきます。
これはいけるぞ。(笑)
どうっすか。ビンゴでしたね。
ジャノメのコントローラーは、おそらく1950年代だと思われますが、ごく初期の物で、製品化する際にシンガーのデザインをそのまま、あるいは、コンパチを狙って作ったのではと思われます。
内部が気になり、バラしてみますと・・・
ナットのようなプラグのメスにワイヤがハンダ付けされています。カバーはベークライト製です。
今的に言えば、材料使いすぎじゃないの?な感じもしますがマジメに作った感じ。
母なるシンガーも気になりますよね。
さすが、シンガーです。メス金具はナット構造になっていてワイヤを挟んで締め付ける構造になっています。まあ,手のかかった構造になっとりますね。
ジャノメの技術者は、どこまでまねれば良いか悩んだかも知れませんが、落としどころを現実的な設計に直していますね。
こういう改善?工夫は日本人って得意なので、その後に繋がって行ったのでしょうね。
たかがプラグの設計ですが、ちょっと文化的なオベンキョが出来ました。(笑)
Posted at 2015/02/07 12:12:07 | |
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