古い写真を電脳の世界に拡散しています。
若かりし頃、撮影したR380です。今はコストコになっちゃった座間の6層から引っ張り出してもらって記念撮影したんだと記憶しとります。
この車は1966年のGPに出た車で砂子さんが乗られた車だとか。
レストア前の状態ですのでちょっと痛々しいですね。
ご存知の様にR380はプリンス自動車がブラバムBT8を買い込んで造った車なのでブラバムの香りがします。(笑)
で、ブラバムBT8ってどんな車?と思いますよね。
これがBT8です。1964年のレースシーン。
4気筒、2リッタークラスの軽いエンジン(クライマックスとか)を積む様に設計された市販レーサーと言えるもの。R380より小さいと思われるかも分りませんが、シャシーレベルではほとんど変わらない大きさ。重量的には100Kgほど軽くなっとります。(550Kg R380 660Kg)
R380のリアサス周りですが、よくよく見るとハブにBRAHBAMってキャストマークが付い取る様に見えますね。リアトレッドは1260mmとなっとりますが、BTは1320mm。ディメンションは何処から決めってったのでしょうね。
フロントのペダル周りです。
ここら辺はBTのものを使っている様です。ラジエータもロンドンのどこかの会社製だったと記憶。
フレーム曲げちゃったのは誰だ!
BT8のフロント周りです。
R380のコックピット。
スパルタンを通り越していますね。剛性の無さそうなハンドル、変なシートベルト。
これでフジの30°バンクに飛び込んだドライバーは命がけだったと思います。
計器は、センターが8Kまでのタコは分るのですが、3角にレイアウトされたメーターは頂点が水温、左下が油温、右下が油圧。当時は水温重視だったのでしょうね。右端にある速度計は、何故か120マイルフルスケール。
R380は、プリンスのマークが有るGR8、直6エンジンを積んどります。
4気筒用のシャシーに6気筒を積んじゃったのでホイルベースが伸びちゃっているか?と調べてみましたが、BTは92インチ2337mmぐらいなので、ほとんど長くはなっていません。(R380は2360mm)
ウォーターラインやブリーザーに時代を感じますねえ。一応ドライサンプなのですが、トラックの様なブリーザーが付いています。
私見ですが、エンジンレスでBT買い込んじゃったんじゃないですかね?
ドライサンプの基本をまだ会得していない印象ですね。レース用のクライマックスなんて積んでいたら、スカベンジポンプの大きさからブリーザーの抜き方理解したでしょうね。
今の視点で見てきましたが、当時、なにも分らないところから見よう見まねでR380を作っちゃった事は素晴らしい事ですね。(造るぞって決めた人も素晴らしいと思います。)
また今では、このレベルの車で遊べちゃうのですから我々は幸せですね。(笑)
Posted at 2012/12/02 12:10:51 | |
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