ライラックVツインエンジンのベアリング類は、幸いな事に現在でも揃え事が出来ます。そのなかで最も重要な働きをしているのがクランクシャフトフロント側に付く、接触シールを片面に持った止め輪付きのベアリングだと思います。
パーツリスト等には、6206RSRと記載されているのですが、正しくはNRSもしくはLUNR(会社によって記号が違う)。そして合わせて重要になるのが、ベアリングの前に取付けられる薄いオイルシール、ギアの後ろにある黒い板のようなシールです。何故大事かと言いますと、このオイルシールとベアリングのシールでクランクに行くオイルをシールしているからです。
オイルポンプから送られたオイルは、クランクケースの合わせ目に彫られたオイルラインを上がり、カムシャフトやロッカーを潤滑しますが、その一部をベアリングのシールとベアリングの前に付けられた薄いシール(タイミングギアと接している)の間に満たし、クランクシャフトに開けられた穴からクランクピンを潤滑しているのです。
この為、ベアリングのシールやその前のシールに不具合が起こるとクランクピンにオイルが廻らなくなると考えられるわけです。
ワタス的には、今的に考えるとシール材のラバーの耐熱性がイマイチで、熱でラバーが固化しちゃうのではと思われます。特に薄いラバーシールは、対策を立てないとダメだと思うのだなあ。
Posted at 2016/02/13 22:53:28 | |
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