コンロッドの加工のお話です。
古ケンのコンロッドは昔のコスワースと同じ様な形状で、オジサン的にはビグエンド側が徐々に太くなる均整の撮れた形は安心感を覚えます。今的な棒の様なコンロッドは、FEMの所産なのでしょうが頼りない感じですよね。(根拠無、笑)
で、古ケンですが、コスワース的にするには余分な出っ張りを削りたくなります。鏡面加工軽量化すればいかにもチューンしたと言う気分に浸れるはずです。
グラインダーでギュイーンと半ば強引に削っていきます。
型紙を作って削りすぎない様、摩擦熱の影響を受けない様に気長に根性削りをしていきます。
ビッグエンド側はこの様になりました。
右側がオリジナルの形状、オモリが付いています。
鏡面加工はコンロッドの外周を中心に行いました。
コンロッドの表面にはショットピーニング加工が施されている例が多いと思いますが、軽量化で削リ取った部位は強化層も無くなっているとの判断で鏡面加工しています。青棒をつかってバフります。この作業もヒタスラ根性が必要です。(笑)
緑の粉塵が辺り一面飛びますので防塵マスクは必要です。
コンロッドの重量バランスも大切です。
簡易的な治具をセットし小端部、大端部の重量を測定しバラツキを修正していきます。
最終的には4本の重量差を+-0.5gまで詰めました。全体重量は約595g→535gと60g軽量化が出来ました。
Posted at 2009/04/04 01:55:08 | |
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