何の変哲もなさそうな4速のシフトノブです。
ガレージを整理していて見つけた物ですが、幼少の頃、設計者の気概みたいなモノを感じた逸品なんです。
このノブの考え方が、ワタスの脳内のどこかに潜んでいて(作った時は意識はまったくなかったのですが)同じ考えで金属のノブを作っていたのですよ。今回この黒いノブを見つけて繋がっていたのかな?と思った次第なのです。
回りくどい前置きですが、このノブは初代スバルのR2の物です。
1969年の物だったと思います。当時のモーターファンか何かのフルモデルチェンジの記事に、シフトノブの操作性までも考えて設計したとか書かれていてどんな物か興味が有ったキオクが有ります。
後年R2を買ったのですが、外してみたら凄く軽いのです。ハハ〜ン、共振を避ける為に考えたのだな、なんて業界人になった時しみじみと納得したのでした。
前にも取り上げましたが、金属のノブがワタスの作。
1996年ごろの提案モデルです。
こうして並べてみると大きさもまったく同じ。(ちょっとビックリ)
横から見てもまあ同じような(形は黒がカッコいいですねえ)もの。
そして、一番ビックリするのは・・・・・
どちらも中空なんです。
操作性を突き詰めちゃうと軽さも大事と中空でノブを作っていたのですねえ。
(金属ノブでも水に浮いちゃう 笑)
当時、無意識にストイックな物を作ったのですが、脳内のどこかにR2のノブがしまわれていてワタスを動かしたのかも知れませんね。
Performance achieved through light-weight construction
って誰かも言っていましたねえ。
Posted at 2015/01/27 23:45:56 | |
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