(下北、本多劇場の台本風に)
海老名近くの街道で
A子、昔の顔見知りにバッタリと合う。
A
「あれっ、ご無沙汰しています。」
「あ〜〜、お名前確か晴田さんじゃ有りませんでしたっけ?」
「ど〜も、ご無沙汰しています」
突然の話しかけにちょっとビックリしながら
B
「あ、いえ、鈴木と言います」
「鈴木大地です」
話しかけた方もちょっとビックリな様子で
A
「え?鈴木さん?」
「これは、失礼しました。いえね、わたくしのお友達、横浜の晴田さんとそっくりだったのでお声がけしてしまいました」
B
「そうですか、お声をかけられて私もちょっとビックリしたのですよ。
実は親の実家が晴田姓でしてね。奇遇だなあ(笑)」
A
「そ〜ですか、でもお顔はそっくり、晴田さんの血筋を引いてるのかもしれませんねえ。」
B
「はあ。」
「まあ、今は浜松の在ですがね。親は横浜から養子でこっちに来たんですがね」
A
「あら、そ〜ですか。ご親戚かもしれませんねえ」
「新子安にお住まいなんですよ。宝町って言ってたかしらねえ」
「あだ名が晴田なのでセレナ〜ッって言ってたのよ、スペイン行った時付けられたって言ってたかな」
「オホホホ」
ちょっと気楽そうに笑う。
A
「浜松って、暖かくって良いところなんですってねえ」
ちょっと所在が無くなった風に
うつむき加減にひとりで呟くように
B
「最近ちょっと有りましてね、何となく肩身が・・・・」
「マア,し方がないんですがね、鈴木の大本家のジイ様が愛知の人と仲良くなっちゃたりしてねえ」
「親戚付き合いみたいな感じで、私ら放ったらかしなんですよ」
「何となくこの先考えると・・・ねえ・・。で、まっ、ちょっと気晴らしにこっちに来てみたって訳ですよ」
A
「アラ、そうだったのですか」
「それは大変ですこと。」
「横花のご実家、そちらに行かれれば良のに。よりました?」
B
「寄ってみても良いかと思ったのですがねえ・・・,」
遠くを見ながら
B
「まあ、気晴らしも出来ましたので、このまま帰ります」
A
「鈴木大地さんっておっしゃいましたっけ?良いお名前」
「大地にしっかりと根を生やし頑張るって感じでしょ」
「浜松の方でも頑張れますよ」
「頑張って下さいね」
ちょっと当惑気味に
B
「あ、どうも・・・」
通勤途上、前の車を見て思い浮かんだ事です。
でも、鈴木大地さん、立ち位置が微妙になりましたねえ。
ランディがんばってね。
Posted at 2016/10/23 08:17:46 | |
トラックバック(0) |
Day by day | クルマ