このシートはハーレー屋さんで使われているC&C.incのバランシング用記録紙になります。
グッとこらえて読みこなすとバランスファクターは60%として、単気筒と同じ様にクランクのバランスを測定しているのがわかります。トータルの往復運動質量を出し(1498g)、回転部分の質量(1562g)を出し、往復運動質量の60%と回転質量を足して半分にした質量がクランクウエブのバランスウエイトとしてクランクピン部分に付けてチェックするってやり方の様です。直列2気筒も計算出来ちゃう様なイメージなんですが、まあこんな感じでハーレーのエンジンは廻るのでしょうね。
取りあえずこういうやり方も有るかと参考にしてライラックのクランクを測定してみます。
クランクの重量は計算し易い図形に分けて重量を計算、またその形状の重心も出してクランク軸廻りのモーメントと質量にまとめました。回転部分の質量はクランクピン距離にまとめています。
クランクウェブを眺めているとクランク軸より上側にウエブの肩部分が乗っかっているのがちょっと無駄な感じがします。
オリジナルのピストン廻りの質量を量ります。
コンロッドの往復運動部分の重量も測定。(ちょっといいかげんですけど)
ちなみにこれは、交換しようとしているピストン。50gは軽くなる感じです。
半日かかって計算すると、バランス率は90%を超えています。
ホントにこんな物なのか?自信が無いのですが・・・・。
当時上下振動を気にしていたのかもしれませんね。軽いピストンを使うと更にバランス率は大きくなってしまうと考えられます。ピストンハイトが低い分だけコンロッドを延ばす計画では有るのですが、クランクは軽く出来る可能性が出て来た様に思います。
ということは、ベアリングの負荷も減る方向になりそうです。(ホントかねえ?)
まあ、アバウトな計算ですがどんなもんでしょうかね?(再チェックが必要な感じもします)
Posted at 2016/12/18 22:19:28 | |
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