(2024、11.15 少々加筆)
ローラーを取り付ける軸のねじを壊してしまったホーザンねじ切り器、修理可能か、あれこれ考えとります。
ダイスボディに軸は圧入されていることは判ったのですが、プレスで押しても軸のお尻が凹むぐらいで抜ける気配が感じられず。
このまま深追いすると壊しちゃうのではと思いとどまり、ドリルで軸をモミ取り、交換することに作戦を変更しようと・・・・。
で、上の写真の様に微妙に傾いているローラー軸の傾きをチェックしてみました。
私が推理するに、傾きは2方向です。
①回転方向の傾きとしてネジピッチのリード(傾斜)角と、
②回転と直角方向外側に倒れる、切り込みのむかえ角
ではないかと考えました。
リード角は計算値をブツと比べてみます。
#9スポークネジのピッチは1インチあたり40山(25.4/40)で、0.635mm。これがネジ外周、ひと回りの距離(3.5Xπ)で登る訳で、傾きはtanθ=0.635/10.9955。なんてことからθ≒3.3°となりました。
(加筆、この角度がネジ山の傾斜となり、1回転で0.635mm傾斜を登る計算。)
実際のブツはどんな傾きなのか?
プロトラクターで3.3°、角度を決めて、ブツに合わせてみました。
たての定規、その後ろに微妙に隠れている方の軸を眺めてみますと、良い線に重なっとります。#10もテェックし、同じ様な結果なので、円周方向の傾きはリード角をとっているのだと理解。
迎角?は・・・
ダイスに切削されている軸の座面に金尺を当てて傾きを測定。(なので微妙にアバウト)2部品各2回、6点測定し平均的に1.7°でした。これをプロトラクターにセットしブツと合わせてみます。
(加筆、ダイスに刻まれたネジ転造用の山は螺旋状に刻まれているわけでは無く、平行に刻まれていて、この山(歯)をスポークに食い込ませる為に、3個あるダイスの入り口を多少開く様に角度を付けておきます。これが迎角です。ダイスの回転でスポークに食い込めばリード角度でダイスが進む事になるわけ。)
プロトラクターの副尺は分表示なので、ちょっとこんがらがるのですが、まあまあな感じです。
というところで、この角度に合わせて穴を開ければ新しい軸を打ち込めることになると思います。
1.7°はチト怪しいので、穴は薄皮残しで開けてオリジナルを活かす作戦が良いかも。なんて考えとります。
それから、このネジ眺めていたらピッチが粗いんでは?なんて。
ピッチが0.6ですよ。こりゃ旧JISですねえ。ってダイスが無いなあ。
Posted at 2022/04/23 09:28:19 | |
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