ついに、ようやく、完成しました。
まずはウンチクから。
時は昭和10年、日米開戦を想定した日本海軍は継戦能力向上のためには南方資源地帯との通商ルート確保が最重要課題であると位置付け、その護衛戦力の充実を図ることとした。
具体的にはマル3計画にて既存軽巡洋艦の防空及び対潜能力を改装・向上させるとともに、防空駆逐艦(後の秋月型)の新造に着手することとし、天龍型はその改装候補の1つとされた。
改装にあたってのポイントは以下の通りである。
・石炭混焼型の缶を高温高圧の石油専焼型に換装し燃費及び出力を向上
・船首の側面形状を直線的なラインに変更し凌波性を改善
・魚雷関係は全撤去し重量を軽減
・主砲を長8cm高角砲及び15cm噴進砲に換装し対空能力を向上
・爆雷兵装を大幅に増備し対潜能力を向上
・電測兵器を搭載し、遠距離探知能力を強化
この改装により排水量は1000トンほど増加したものの、缶の換装により航続距離が伸びたため南方-本土間の航行が可能となり、一部の5500t級軽巡とともに船団護衛の中核を担った。
てな感じで(笑)
では、作品をご覧下さい。
それぞれを説明し出すと筆が止まらないので、詳細はフォトギャラリーをご覧下さいm(_ _)m
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龍田改二 完成写真その1
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龍田改二 完成写真その2
【製作の感想】
今回は自身初の架空艦の製作でした。実艦の再現に比べて自由度が高く、ある程度の理屈が整理出来れば多少の「遊び 」は許されるので、図面や写真ベースに精確に作り上げるというスケールモデル製作から少し離れた世界を楽しむことができました。
とはいえ船体形状や上部構造物の基本的な配置は実艦に合わせるため、様々な資料の読み込みは必須でした。幸いにも今回の製作にあたりプロモデラー春園燕雀さんから図面などのご提供を頂くことが出来たので、かなり順調に作業を進められました。この場を借りてお礼申し上げます。
製作期間約3ヶ月というのは私にとってかなり短いもので、これも燕雀さんのおかげだと思っています。重ねてお礼申し上げます。
製作途中に感じたのは、燕雀さんと同じ工作を行った部分は作例写真があるので比較的高いクオリティで工作できたのですが、そこを離れたオリジナル部分はレペルが下がっています。いわゆるザク違クオリティです。
これはやはり個々のパーツへの向き合い方が甘いということでしょう。今後への反省点です。
逆に言えば作例通りに作るときちんとしたものが作れるということが分かったのは1つの収穫でした。完全に作例通りに作るという経験も必要かなと感じました。
龍田改二を作ろうと考えたのは、手元に古いキットがたまたまあったからで、特に艦に対して思い入れがあるわけではありません。それ故、どっぷりハマってがっつり作り込むという気合いが不足していたことは否めません。
ただ、天龍型防空巡洋艦の作例はググっても見当たらないので、自分なりのオリジナリティは出せたかなと。あとは製作過程で資料の勉強をしたことで、軽巡洋艦についての知識が少し付けられたのも収穫だと思います。
ということで、竹製作後同様、視力が激落ちくんなので、再び艦船模型製作から離れようと思います。
次の製作ではガンプります!
【製作記一覧】
・
軽巡洋艦龍田改二の建造(船体の修正)
・
船体の修正その2
・
船体の修正その3
・
船体修正その4・ジオラマベース作成
・
艦橋についての考察
・
煙突周辺・艦尾の工作
・
ジオラマベースその2・艦橋など
・
ジオラマベース完成・細部艤装
・
短艇の設置
・
マスト主砲などの製作
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艦船模型 | 趣味
Posted at
2021/07/02 21:55:35