
況報告をば・・・
みなさん「富津」というと「海・海水浴・海苔・海産物」しか浮かばないようですが
実は市の半分より南は8~9割は山なんです。
山と言っても千葉県は一番高い山でも400M。
「スカイツリー」よりも「高尾山」よりも低いんです。
だからと言って山は安全だということは有りません。
今年になって富津市内の山で3人滑落死しています。
おまけに二人が滑落死した場所へ降りたら過去に滑落死した白骨化した遺体が一つ。
単独行で遭難すると届け出が無いと分からない。
7月に「梨沢渓谷」という場所で男性一人が倒れているのを別のパーティーが発見。
梨沢渓谷はおおよそ南北に3.5Km。
問題は「渓谷の中」では携帯電話が通じない!
結局発見者は来た沢を2時間かけて戻り119番通報。
第2の問題。
通報したが具体的な「場所」を伝えられない。
第3の問題。
通報を受けた「消防」も「警察」も梨沢渓谷に行ったことが無く探しようがない。
結局当日は地元の人に案内してもらって何とか辿り着いた。
この人は単独行だったので滑落したのが当日なのか前日なのか不明。
ただ近くの場所に他地区ナンバーの車が止まっていたのが数日前から目撃
されていた。
第4の問題。
遺体は防災ヘリで吊り上げることになったが、これがまた場所の特定が至難の業。
無線でやり取りしてるのだが
「下からはヘリが見えるけど、ヘリから渓谷の中の人間は見えない」
発煙筒でも持ってくればいいものを・・・。
当然「渓谷の中」は周りは山、樹木もいっぱい有る中ヘリの操縦は命がけだったでしょうね。
そんでもって第2章。
警察、消防から「お前さん、よく山とか渓谷徘徊しているようじゃけん案内せえ!」
の命令が。
そんでもって、警察、消防関係が15人、地元案内人5名、総勢20人で行ってきました。
当日は晴天続きで水量は少ないと思いましたが万が一「水没」を考えて、昔使っていた「携帯電話」を持参。
これが不調で「ピンボケ・ブレブレ・写したのに「写ってない」???」
あとで知ったのですが
「山岳救助隊」は消防
「山岳警備隊」は警察
の呼び名なんですね。
勝手に名乗れないんすね(笑)
さて公民館に集合、ミーティング
なんと、消防はレスキュー隊員が、警察は元機動隊に居た人とか。
こっちは最高齢75才を筆頭に一番若い奴でも60過ぎ(笑)
ガイドする人間より先に行くなよ!!
これが全体の地図です。
「緑色」の線が渓谷、上(北)から南下して最後右に登り「赤線」の山の中を帰ります。
若さの差は後半に現れるのですた。
さて軽トラに乗って出発!!
道交法に引っかかるんでないかい??
現行犯逮捕してもエエんでねえの??
さて車で行けるところまで
ここからは歩きです。
案内板には「初心者は入るな、一人では行くな、全行程5時間半」
別の人のブログによると「8時間かかった」
「5時間半では絶対に無理」とも
沢の中に突入
20分ほどで梨沢渓谷のメイン「梨沢大滝」
別の日の写真
左側を登りますが
落ちたらアウト!
ここは落ちたら背が立たないかも、ジャンプ!
別の日に撮った写真
向こう側から来ました
この写真の左側が滑落現場。
なぜ沢を歩かずに山に登ったのかは推測ですが、この渕を避けるために登ったのでは?
この渓谷には俗に言う「エスケープルート」が2か所有るのでがガイドブックにも地図にも
書かれていないので全く知られていません。
そこで「案内板」を作って建てました。
しかし!!
第5の問題
沢登りでは足元が滑るので下ばかり見ているので気がつかない。
大雨の後では川は増水するので高い位置に案内板を設置しなければならない。
益々「見えにくい」ことが判明。
結局気が付くように「トラロープ」を垂らした。
後日再度、消防・警察にエスケープロードのガイドをするので、その際に「大きな案内板」にすることにしました。
視界が開けたところで
ここからは延々と沢の中を歩きます。
深いところでは
「オチンチン」くらいまで
途中倒木を乗り越えて
やがて砂防ダムが見えてきたら右の斜面を急登20分
更に歩いて林道まで、ここで道路上でお昼の休憩
お疲れ様です
30分ほど休憩のあと帰路へ
帰りは警察と消防の競争になりました(笑)
爺どもはマイペースで。
途中からの風景
「梨沢渓谷」はこんな山の中です。
やがて下山して時間を見ると・・・
全行程(お昼休みも含めて)4時間15分
やっぱ若い人と一緒だと早いわな~(笑)
今までの最高タイムです。
暑さが過ぎたらまた警察・消防の人たちと看板立て直し、エスケープルートの案内に行きますが
一緒に行ってみたい人居ませんか??
なお指名手配されている「アナタ」と放火癖のある「アナタ」は逮捕されるので
止めおいた方がエエかと・・・(爆)
Posted at 2017/08/18 08:27:49 | |
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