--------------------------------------------------------------
昨日の「ホワイトバランス」の追加説明です。
WBを「5000K」と設定すれば、その時の「色温度」がそのまま写真に現れます。
--------------------------------------------------------------
本日はレンズのお話
よく聞かれるのは
「安いレンズと高いレンズって何が違うんですか??」
比較する要素は多々あるのですが一番納得しやすいのが「車」のお話です。
いま軽自動車600CCと3000CCの乗用車が有ります。
どちらも時速150Kmで走ってみましょう。
外から見れば、どちらも時速150Km同じスピードです。
では乗り心地はどっちが安定してるでしょう??
------------------------------------------------------------
レンズは焦点距離と明るさ(「開放F値」)で示されます。
焦点距離は例えば 50mmとか 70-200mmとかで表示。
「開放F値」とは「2.8」とか「4-5.6」とかで表示。
例えば 70-200mm(ズームレンズ) f=4-56 8万円
70-200mm(ズームレンズ) f=2.8 24万円
この価格差は写真にどんな影響があるのか?
その前に「高価なレンズ」でも「露出が合ってなければ安価なレンズの露出が合っている写真のほうが綺麗」
ここでの話は、どちらも「露出」が合ってるとして。
「開放F値」とは、レンズの絞りが最大に開いた状態の明るさです。
ということは「大きい(太い)」レンズのほうが「明るい」ということです。
ビデオカメラでも一般の人が持っているのは「手のひらサイズ」ですがTV局の人が使うのは「肩に担ぐ」大きさ。レンズの明るさが違うのです。
さらにTV局内でのカメラは「台車」の上に載ってる直径50センチくらいのレンズ。
やっぱり「綺麗な映像」を求めるとレンズ口径は大きくなります。
「太くて長くて動きが遅い」か「小粒でもピリッと辛い」方がエエか??
貴方はどっち?(爆)
------------------------------------------------------------------
そんじゃ~・・・・一枚の写真を見て「安いレンズ」か「高価なレンズ」で撮ったか比較して分かる人はそうは居ないとも思います。
最近はデジカメ主流になり、デジカメ用にレンズも設計されていて、フィルム時代に高価だったレンズをデジカメで使うより、最近の安価なデジ専用レンズで撮ったほうがエエという場合も有ります。
「メーカー純正」とは別に「セカンドパティー」という「レンズ専用メーカー」のレンズも出ています。
これだって写真を比較して、どっちが「純正レンズ」だ?と分かる人も少ないでしょう。
TVで放送している「千円のワイン」と「10万円のワイン」飲み比べて分かるか??
みたいなもんでしょう(笑)
て言っちゃうと身も蓋も無い話になっちゃうので真面目に・・・。
------------------------------------------------------------------
こういうシチュエーションで「安価なF=4-5.6レンズ」と「高価なF=2.8」のレンズを
同じカメラで撮影するとします。
-----------------------------------------------------------------
F=4-5.6 というのは「焦点距離」が短いときは 4 望遠になると 5.6 という意味です。
-----------------------------------------------------------------
安価なレンズと高価なレンズで撮りました
さてどちらが「安価」でどちらが「高価}か??
正解者の中から抽選で「富津温泉一泊二泊自費参加賞」をペアでプレゼント!!
-------------------------------------------------------------
撮影条件は室内で外光のみ。ISO200
「安価なレンズ}は 1/10 f=4.8
「高価なレンズ」は 1/30 f=2.8
同じ場面で撮影しても「安価なレンズ(暗いレンズ)」は「絞り」が4.8より下に行かない。
結果・・・シャッタースピードが 1/10 と遅くなるので
「ブレやすい」
シャッタースピードを上げるには「ISO」を「200」から「800」位にしないとシャッタースピードが 1/30にならない。
「ISO」を上げることにより
「画質は荒くなる。」
理屈の上ではこのような「差」が出ます。
-----------------------------------------------------------------
元々「丸いレンズ」で「四角い写真」を撮るという「無茶な発想」で成り立っている「カメラ・レンズ」です。
そのために球面収差、コマ収差、非点収差、歪曲収差、像面湾曲収差、色収差という問題を抱えています。
「高価なレンズ」は「写真を大伸ばし」した時に分かる場合もあります。
------------------------------------------------------------------
いずれにしろ、比較しないと分からない、比較しても分からない??
高い酒のアルコール度数 10% より 安い酒 40% のほうがエエって人は「安価なレンズ」でOKです(笑)
もちろん爺さんもその口です(笑)
-------------------------------------------------------------------
ここだけの話・・・
商売人は「クライアント」を撮ったり、その場に居たりします。
当然「道具」は見られる訳で、その際に「あれ~俺のより安いの使ってんじゃん!」
ってことになると「馬鹿にされる」ことになります。
「道具じゃないよ!腕だよ!」ったって納得しないでしょう・・・。
なので・・・「ハッタリでも」「太くて、長いイチモツ」を「ぶら下げてる」輩もいます。
爺さんではありません(キッパリ)。
-------------------------------------------------------------------
長くなりました・・・只今朝6時8分。
おいおい!何時に起きてんじゃ(^¥^
今日も寒いくらい涼しいでしょう・・・。