レーシングスーツのデザイン　その１

ヘルメットの前にレーシングスーツのお話。（＾＾）

知人の女性が、レーシングスーツを新調したいので、デザインをしてくれないかと去年頼まれた。スーツのデザインなんてやったことも無いから、最初は戸惑ったが、やったことが無いから面白そうだと、すぐ飛びつく悪い癖。

発注主もポルシェが好きで、将来はオーナーを目指しているし、車も好きだし、何よりも「彼女のカレラ」が好きだということで、引き受けることに。彼女のカレラが好きって言うところがやっぱり重要。（＾＾；）

発注主はスーツのイメージカラーとしてルビーストーンレッドのような配色を望まれたが、それだけだと少し浮ついた印象が残るので、〆る意味で黒とのコンビネーションにした。白を部分的に配色してメリハリをつけるというラインで考える。結果から言うと、上の画像はＮＧテイクだ。フロントに大きく「I LOVE」。バックのお尻の部分に「CARS」。と入れた。何でお尻なのかというと、上半身をぬいで、腰でまとめても文字が読めるようにと。ただ前の字は読めなくなるんだけどね。（＾＾；）この後ろの字は自分が持っている車の名前でもいいかもしれない。ポルシェやロータスや、アルファや、ＧＴ－Ｒなどなど。リラックスした状態でも、どこか自分のあるものを意思表示したいという狙い。ピットロードを歩いていても。

スポンサーなどのワッペンは、地の色をなるべく貼る部位と合わせたら綺麗に見えると思う。白か黒か。中間色は明度によって振り分けたほうがいいと思う。
ルビーストーンの部分は首と肩以外は、不可侵で。（＾＾；）

ただ、なんでＮＧになったかというと、これだけの入り組んだものを縫製や刺繍で表現するのは技術や納期的にも、予算的にも非現実的ということになった。それに、逆に動いていると何がなんだか判らなくなるのでは、とも思った。いつも直立で立っているわけではないのだし。（＾＾；）まぁ、でも読めなくてもいいのだけど。よく見ると・・・っていうのが、仕掛けた側としては嬉しいので。

次はＯＫテイクをお見せします。（＾＾）