
さて、JB23とお別れして一週間が過ぎました。
2009年8月から乗り始めて6年ちょっと乗りましたが、備忘録としてJB23の雑感など記しておきたいと思います。
2009年当時、ジムニーに乗ろうと決めてから、初めて試乗した日の第一印象は今でもはっきり覚えていますが・・・
うーん、なんか思っていたのと大分、違う・・
でした。
具体的には、エンジンも足廻りも古めかしい感じで、MTのフィーリング、音、車の動き全体に何となく、軽トラ?・・・というのがピッタリ来る感じでした。
特に、一番びっくりしたのは、ブレーキのフィーリングでして、まさに
スポンジー・・・・、踏力に対して
減速しない・・・・
なので、試乗した直後は、購入は止めようか・・と思ったのですが、本格4WDと過ごしてみたい・・という欲求が強く、購入を決めました。
既に、ランドベンチャーが出ていたのですが、ルーフレールが無かったので(←と言っても、一度も使ってませんが・・・笑)、在庫限りのワイルドウィンドにすることは決めていたのですが、黒にしようか、特別色のパープルにしようか?、迷っていました。
ほぼ黒に決めかけており、購入店も決めていたのですが、たまたま、見つけた別の営業店で、特別色のパープルが試乗車で使っていた車両を新古車として売りだしており、値引きもリーズナブルでして、雨ざらしによる汚れも、磨き&ボディーコーティングも無料だったので購入を決めました。
(オプション込み込みで、30万円オーバーの値引きが有ったと思います・・)
でも、家から20km近くの所にある片田舎なお店でしたので、その後の点検なども往復するだけで時間を要することとなりまして、正直、微妙でしたが・・・
納車日は平日だったので、会社を早く切り上げて、高速バスでお店に出向いたのも思い出深いです。
それと、納車されてはじめて、自分のジムニーで20kmあまりの道のりを経て、家路に付いた際も思い出深いです。
あ、やっぱ、これ、失敗したかも・・・・と・・・(笑)
され、それからは、とにかく、不満を解消するために一つ一つ、自分なりに納得の行くチューニングを進めて行ったので、実に味わい深いカーライフを送らせて貰いました。
とにかく、一番最初の最初に苦労したのは、セキュリティーの装着でした・・・
駐車場が、家からちょっと距離があったので、2009年当時としても珍しく、JB23はイモビライザーは愚か、純正セキュリティも装着されていなかったので、まず、すぐに最低限のセキュリティーを装着したかったわけです。
取り付けたのは、純正キーレスが使用可能という事で、
VISION 1440Bを選んでみて、自分で楽に取り付けられる・・・と思ったのが甘かったです。
結局、のべ3日位掛かりました・・サービルマニュアルが無かったら絶対、取り付け不可能でしたね・・とにかく、配線が多くて、もう、二度とやりたくない作業となりました・・・
ということで、
複雑なセキュリティーは自分で取り付けるのはやめたほうが良いかと・・・・笑
後は、ナビの取付とか、マフラーとセンターパイプや、吸気系チャンバー、ハイトアップスプリングの取付など、色々、やって、ほぼ当初の不満は解消できましたね。
特に、スズキスポーツ ハイトアップスプリング 交換は非常に効果的でした。
純正状態では、運転席のドアを締めただけで左右にフラフラと車体が揺れるほど脚がヤワでして、道路の凹凸でもコーナーでのフラフラで、高速走行も不得意な感じでした。
それが、ハイトスプリングを導入してほぼその不満が解消して、非常に安定しましたし、かと言って、乗り心地が悪くなるどころか、寧ろよくなり、やはり、バネレートと車体のバランスの複雑さを実感しました。
これにより、高速などのロングツーリングでも疲れも少なく、安心して飛ばせるようになりましたし、何と言っても、2cm車高が上がりましたので、オフロードの走破性もちょっと良くなると、良い事ばかりでしたね~
一方で、暫くして、オフロードでタイヤを修理不能な程、パンクさせたのをキッカケに、タイヤ交換しましたが、この際、思いっきり見た目重視でタイヤを選んでしまいました・・
とにかく、BFグッドリッチ&ホワイトレターに惚れ込んでしまい、何とかこれを履ける方法を探しましたが、前例が見つけられなかったので、手探りで自分で方法を探しました・・(勿論、車検対応出来る範囲で・・)
結果、車検が通るレベルでオーバーフェンダーまで装着する事で対処してみましたが、思いつきの割には、バッチリうまく行きましたね・・
このタイヤ、太いし、とにかく
重い・・・・
JB23とは言え、所詮は軽自動車規格のサスペンションなので、この重いタイヤにサスが耐えられるか心配でしたが、結果、問題は無かったようです。
なので、JB23のシャーシや足回りの強度は相当、高いということを思い知らされました。
多分、先のハイトアップスプリングも効いていたのだと思いますが、高速などの安定感は更に増して、高速走行は楽になりました。多分、そこいらのコンパクトカーより、よっぽど安定していたと思います。
ただ、路面の凸凹の振幅に寄っては、脚が耐えられず、ボディーの揺れ方向にお釣りが来る場合もありましたが、概ね、良好な走行性能をもたらしてくれたと思います。
多分、ダンパーも交換してあげれば、もっと良い足回りになったのだと思いますね。
後、このタイヤで砂浜のダートを走ったりしましたが、実に楽しく走れましたし、何と言っても、数年前の関東での大雪時もこのタイヤのお陰で、チェーンを巻かないでも難なく移動できたのは関心しました。
次にエンジンですが、私が乗っていた7型以降、ECUの仕様が変わってしまい、そう簡単にパワーアップができない仕様となっていましたし、ECUすら交換できないみたいで、結果、思った様にパワーを上げることはできませんでした。
ただ、これも7型では前例が少なかったブーストコントローラを無理やり装着して、ノーマル状態で限界までブーストアップしたり、給排気系をいじったりしていたので、1t近いこのボディーでもパワー不足は余り感じなくて済むようになりました。
それと、音についてですが、誠に残念ながら、ノーマルでは、軽トラの音と同じに聞こえてしまったので、センターパイプとマフラーの交換をした所、ちょい悪程度の良い感じの音になったので、以後、これ以上の追加や修正もなくそのまま使っていました。
因みに、このJB23に使われているK6Aは、最近、ケータハムのSeve 160にも採用されて話題になりましたね。
何やかんや、私のJB23も80psくらいは出ていたと思いますが多分、ここが限界なのかも知れませんね…(測定したことないですが・・)
因みに、確か?テストコースかサーキットらしい?と思われる所?で、何回か最高速を試してみましたが……(笑)、140km/hのリミッターギリギリ位で空気抵抗に負けてしまうみたいでしたが、道が良ければ160km/hはギリギリ届くか届かないかは行ける感じでした。
ちなみに、ノーマルのエンジンのインプレとしてはとにかく、スイスイ回ります。
やっぱり、三気筒なんで決して回して楽しい・・というフィーリングではないですが、気を抜くと2速でレッドゾーンにぶち当たって、急に燃料カットが起きてビックリすることが多かったです・・それだけ元気なエンジンで、レッドゾーンを越えても、まだ、回せる勢いでした・・
なので、ぶっ飛ばす際は、割りとタコメーター見ながら回転を上げるのを気をつける必要が有りましたが、とにかく、エンジンとしてはジムニーの車格には合って無い様で、もう少し低速トルクに振ってももらいたい感じはあります。
まあ、二輪のスズキさんらしいエンジンなのかもしれませんね~
一方で
燃費は、ほんと悪かったです。
大体、平均13km/l程度でいけますが、上手く乗れば、15km/リッターもギリギリいけますが・・・という感じですので、今時の軽としてはかなり悪い方でしょうね。
これが、高速でガンガン回して走ると、8km/lまで燃費が悪化してしまうことも有りましたので、お財布には厳しかったですね・・
という事で、全体的な印象としては、とにかく楽しくチューニングさせてもらいました!。
遠出しても疲れないグランドツアラー的に仕立てることも出来たし、そのまま、オフロードで楽しめる性能を考えると、JB23は、世界的に見ても、最高のチューニング対象マシンと言えるのかもしれませんし、太くて重いタイヤにも耐えられるしっかりしたサスペンション&シャーシ性能はJB23の最大の特徴なのかもしれませんね。
何れにしても、JB23とは楽しいカーライフを送らせてもらいましたし、これからも永遠に名車として名を残すのだと思います!