
(画像は動画のスクリーンショットです)
先ほど「
名古屋ウィメンズマラソン2023」をYouTubeで観ていました。2023年3月12日に行われたMGC出場権を賭けた最後のレースだったようです。リアルタイムでは見ていなかったのと、結果も知らなかったのでとても新鮮な感じで観ていました(笑)
結果は、鈴木亜由子選手と前田穂南選手が日本人のトップと2位で、続いて上杉真穂選手、鈴木優花選手という着順になりました。このレースを見る限り、鈴木亜由子選手と前田穂南選手がMGCでもトップ争いをすると思われましたが、結果はそうではありません。個人的に思うのは、鈴木亜由子選手はマラソンが最も得意な距離ではないということ、前田穂南選手は天候が不利に働いたということです。
二人のドキュメンタリー番組をYouTubeで見たところでは、鈴木亜由子選手はもともと800m、1500mの選手であって、走り方も当時とあまり変わっていません。上下動が少なくなってよりマラソンに適した走法になりましたが、彼女の特性としてはやはり10km前後がその才能を最も活かせる距離という印象です。前田穂南選手については、ストイックなまでの練習と生活によってマラソン向きの体型を作り上げてきましたが、大会当日の雨によって体温を奪われて、実力を出せないまま敗退したように思えます。
一方でMGCで1位になった鈴木優花選手は、常に余力を残した走りでゴールまで駆け抜けました。これ自体素晴らしいことですし、それを実現するためにはものすごい練習をした(2km×10本のインターバル等)と思います。ところが終始レースを引っ張ったのは一山麻緒選手であり細田あい選手でした。MGCのレースで限界も見えましたが、課題もはっきり見えました。ところが鈴木優花選手は限界も課題も見えませんでした。ネガティブな見方ですが、鈴木優花選手の優勝は、一定速度で走った結果一山麻緒選手と細田あい選手が共倒れして落ちてきたところを単に抜き去ったようにも見えます。オリンピックの本番で果たしてどういう展開になるのか、神のみぞ知るというところです。
日本は駅伝大国で、そこから色んな選手が誕生しています。代表的なところは都道府県対抗女子駅伝、高校女子駅伝、大学女子駅伝、実業団女子駅伝といったところです。若い選手としてはドルーリー朱瑛里選手、不破聖衣来選手、また既に多くの実績を残している田中希実選手や廣中璃梨佳選手など、期待の持てる選手がたくさんいます。彼女たちが苦難を乗り越えてその実力を順当に伸ばしていくことを期待したいと思います。
あと、解説者がいつも高橋尚子、野口みずき、有森裕子というのは食傷気味です(笑)し、これに増田明美が加わると解説の四天王という感じです。今年のMGC(
大阪も)では、かつての長距離界の女王の福士加代子が入ってきました。この長距離界のレジェンドが新風を巻き起こして欲しいと思っています。ただ彼女の解説は、酔っぱらったおやじが飲み屋で独り言を言っているようにも聞こえるので、少し改善して欲しいところもあります。
Posted at 2023/11/06 19:47:52 | |
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