
子供ができてファミリーカーが必要になったので、それまで乗っていたRX-7の次のクルマを探しました。候補は本命プリメーラ、対抗リベロGTでした。
リベロGTはワゴンタイプです。4WDでハイパワーモデルであることが特徴でした。
プリメーラの方は説明するまでもありませんが、当時はかなり人気のモデルでした。マスコミもこぞって褒めちぎっていましたし、当時同僚が乗っていてハンドリングの素晴らしいことと、トランクスペースなどのスペースユーティリティが優れていることは、実体験としてよくわかっていました。購入の決めてとなったのは、このハンドリングの良さと、かみさんの「運転しやすい」の一言でした。
当時(90年6月)のCG記事(道田氏)の引用です。グレードは1.8Ci、比較テストの一文で、比較したモデルはコロナ1.8EXサルーン、AUDI 80 2.0E、OPEL VECTRA CD-X、PEUGEOT 405 SRIです。
「
驚くべきはプリメーラの接地感
いつもの箱根が鏡のような路面になった。プリメーラのロードホールディングはそう思わせるほど高い。なかでも秀逸なのが前輪のそれ。もう音を上げるに違いないと思ってもうねりや外乱に抗して執拗に接地を続け、路面から離れる気配がないのである。ステアリングもいい。操作の過程に渋さや抵抗がない文字どおりのスムーズさで、キックバックを押さえながらフィールだけはちゃんと残してある。アンバランスなのは若干プアなタイヤだけ。よく鳴くし、アドヒージョンも低いからイニシャル・アンダーは強めだが、スロットル・オフによるタックインが明確で、軌道の修正はたやすい。アンダーも最終的には自然なオーバーに転じ、腕効きにはそこから先も面白い。ただし。ブレーキ・フェードの早いのがやや気になる。乗り心地は日本車一般の基準に照らすと硬い。しなやかな足の動きでこれといった不満はないが、強いていえばリアの当たりが強く、大きな段差でわずかにショックが残ることがある。」
買う1年前に、イタリアを旅行したときにP10プリメーラを見かけて、周囲の風景に妙に馴染んでいたことや、ダイムラーベンツの役員だか誰かが「日本に初めてクルマが作られた」と評したことも、背中を押されました。くだんの役員は、BMWの製品を「クルマのようなもの」と酷評している人物らしく、その人を以って「クルマ」と言わしめたプリメーラの評価は、単に日本のマスコミが褒めているだけではなく、国際的にも評価されていたことを表していると思います。
そんなこんなで、結局リベロGTではなく、プリメーラにしました。雪の降る日に家まで三菱のディーラーの人がわざわざ訪問してきましたが、ごめんなさいをして引き取ってもらいました。
RX-7の下取りは、購入したプリンス店ではお話にならなかったので、中古専業店に持って行きました。プリンスも最終的には少しがんばってそこから30万円積み上げてきましたが、それでもまだ30万円の差がありましたので(笑) なので、購入の支払いはあまりしないで済みました。グレードは当時の限定車の1.8Ciクルーズです。これは、TeやTsと同じ内装になることと、アルミホイールが標準になること、リアスポとフォグが付いてくるモノです。
オプションでひとつだけこだわったのは、雪道を走る場合にも多少安定するように、LSDを付けたことです。RX-7で雪道を走ったときに、制動するのはABSもあって問題ないのですが、発進の際にどうしてもお尻が不安定になったので。P10プリメーラのオプションにはあって、選びました。費用は意外に安く1.5万円だったと思います。
購入してからの印象は、その前に同僚に運転させてもらっていたので、特に変わっていません。ただ、同僚のTmは初期型のATでしたが、僕のCiクルーズは後期型でMTだったので、乗り心地は若干柔らかく(それでも十分硬い)、MTは燃費重視のハイギアードでした。高速の燃費は良く、15km/L程度までいきました。
Posted at 2016/03/12 11:18:04 | |
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