
仕事をしながら文化放送「大竹まことゴールデンラジオ」を聴取。
アシスタントは阿川佐和子さん、月曜担当は森永拓郎先生
やはりラジオ版TVタックルですので、震災と原子力問題にズバズバと大竹まこと氏が疑問を投げかけます。
どちらかと左寄りの森永先生も今回の浜岡原発については、議論のプロセスを得ない実質命令したことに対して批判。
森永先生曰く、「今回は少しリスクがあるけど豊かな生活をするか、リスクはないが常に我慢を求められる様な生活をするかの選択です。」 「そういう選択肢を地元民意に聞かなかったことはいかがなものか。中電は民間企業ですから原発とは言え、政府が責任を担保せずに国策での事業を民間企業に犠牲を強いるのは態度としてどうなのか? 今はいいけど長期になればあらゆる場面で影響すると。」 森永先生は左寄りですが、この番組ではTPPの導入に関して疑問を提示するなど、軍事以外は現実的でまともな発言をされます。
一方TBSラジオ「デイキャッチ」を聴くと、「今稼働している原発は60%だから浜岡原発を止めても何ら影響しませんよ。」とコメントし、それに同調したまま終わり。 なんだTBSそれは? そんなコメントをするNPOを調べたところ、かつて出演した番組リストから
民主党のアドバイザー的存在であると。(FM局 J-WAVEより)
昨年の中部電力の数値を上げて余力があるから浜岡原発を全て停止しても全く影響しないということをコメントしているのですが、いまいちシックリ来ません。
この団体
、「環境エネルギー政策研究所」といいます。 頻繁にNHKなどメディアにもコメントしております。 主に太陽光、地熱発電、風力など自然エネルギーを活用促進して行くことを目的としているのですが、活動自体には文句は付けません。 今回の首相の要請に関しても、要請ではなく命令にすべきだと批判する発表をしております。 発言は家庭用エアコンの不当表示にまで及び、かなり活動としてはまとも?なようです。
しかしどうも原発の発言に関してはプレスリリースなどを見ても納得できる数値や資料が断片的にしか出て来ないせいか、何かきな臭いものを感じます。 稼働率の計算の仕方も差がありますし、現状50%切っている数値もあることを把握してます。
浜岡原発は立地的に危険なことは理解はしてますが、それを利用して誰にも相談のないままに官邸内で手に決めて国民を企業を混乱させた。 要請という言葉を使用して判断責任を中部電力に擦り付け、政府自らの責任を免れる立ち位置にいるのは納得できません。
今回の命令はこれまで地震予知連絡会や気象庁のデータを使用しておりましたが、急に文科省の数値を持ち出しているところが、いかにも策士です。そもそも福島県の地震の発生確率は1%にも満たない予測でした。 これまでの地震の予知にも疑問があります。 ずっと地震が来ると煽られっぱなしですが、新潟中越にしても予測できておりません。 見抜いた方は指摘されております。
このNPOがどうなのか判断に悩むところです。 プレスリリースの欄に詳細は出ております。
このNPOが公言している電力は足りているという根拠となる資料は震災がなかった時期の数値から発しているだけで、この団体が独自に調査しておりません。原発をなくした後の経済的負担などのお金の話は一切しておりません。
急にそんな団体の意見に電話出演で同調するかのように報道したTBSラジオ。 気持ち悪いです。
同じTBSラジオ夜の番組「Dig」になると、これが真逆の発言。気温が2~3℃上がるだけで東海地区の電力需要は大幅に上がるため、余裕は全くなくなると…。
新聞、週刊誌(週刊ポストへは反論を出したそうですよ)にこの団体が出てきたら、記事の内容を分析しながら読んでください。 こういう時期ですから夢の様な話に飛びついてしまうのです。
※さらに補足いたしました。
Posted at 2011/05/10 01:00:10 | |
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