
ちょっと気になったのと、上映館も多いとも言えないけど、全国上映というわけでもないのですけど、東京のメディアには出まくってるから「お金が出ているのね~。」と不思議に感じたのです。
ローカル映画ってテレビに出演していても、勝手にPRできないので、何だろうなあ?と思うのです。 大方ひっそり上映が終わるのがほとんどだし、口コミで評判が広まるなんて話もないので、日本映画ってまだこんな演出してていいのか?という作品が多くて、ヒット作品を見れば、これはヒットして納得!と判るのです。
エンタテインメントとして笑える要素って、ローカル映画には少ないと感じてます。 真面目にやり過ぎてる感じがするのと、いまいち垢ぬけない感じもします。
直木賞作家 奥田秀朗の原作「向田理髪店」(光文社文庫)
福岡県大牟田市を舞台に、向田康彦が理髪店を営む“筑沢町”は、かつて炭鉱の町だったが、今は過疎化が進み寂れている。ある日、東京で働いていたはずの息子の和昌が突然帰郷し、“会社を辞めたから店を継ぐ”と言った。母の恭子は息子が理髪店の後を継いでくれることを喜ぶのだが…… という感じの王道を行くストーリー。
俳優 高橋克実、板尾創路、近藤芳正の3人の演技が良かったから、細かな粗があっても目を瞑れた。 それがあったから退屈もしなかったという感じ。
カメラワークが良いのと、このシーンは要らないだろ?というシーンも少なく、変な効果音もなく、限られた時間で上手くやってるなあと。
富田靖子さんをはじめ、他の役者さんも良かったから、役者が相当支えてる映画だと見ながら考えてました。 ただ、話が王道で、様々なエッセンスが盛り込まれてるので、どう辻褄を合わせていくのか、その辺りですね。
過疎化を語るなら、もう少し現実に照らして突っ込んで見せても良かったのでは?とは思いましたが、この映画はローカルな説明はしない分良かったと思います。
もうちょっと商業的な話で言えば、EDソングはソロシンガーで良かった。 ローカル色が強くなればなるほど、誰も見てくれなくなるので、あくまでも作品として普遍的なものであった方が都合が良いのですが、しがらみなのでしょうが、御当地アイドルが入り込むんですよ。
予告編が冒頭コメディになってますが、映画本編は全然真面目ですから、なんか違いますね? 予告編は専門の会社が作ることが多いからこうなる。
ローカル映画でヒットした映画って、原作 東直己の小説「バーにかかってきた電話」が元になっている、大泉洋と松田龍平の「探偵はBARにいる」なんですが。 ちゃんとエンタテインメントしてる。
というわけで、皆さん2022年10月は「耳をすませば」を見た方がリスクは少ないと思いますw
これ2023年公開予定なんだけど、こういうのがなかなか上映してくれないんですよね。 責任者の好みとかで取捨選択されちゃうんですよ。
Posted at 2022/10/15 01:20:59 | |
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