他力本願のブログ一覧

期待せずに見てきましたが、これ良かったです。
これ作ったのは、「浅田家」「湯を沸かすほどの熱い愛」の脚本・監督を務めた中野量太さんでした　ならば面白いはずだ。

最初は、疎遠だった兄が突然死んで・・・過去の回想で兄を取り巻く人達が出て来て…みたいな感じを想定してたので、全然違う流れでした。　堀北真希と松田龍平の「麦子さんと」を想像していたわけですよ。　「麦子さんと」は２０１３年上映。　


評点４．１　　４点前後なので大方の人は楽しんでいてくれてる感じです。

作家・村井理子が自身の体験に基づいた「兄の終い」を原作に、絶縁状態にあった実の兄の突然の訃報から始まる4日間を映像化したものです。

疎遠である兄が突然亡くなり、滋賀から宮城県へ。　滋賀県？で目が覚めました。
兄嫁は豊橋で、なんか近い距離の話だなあ。　宮城県は多賀城市各地とＪＲ元塩釜駅とその周辺で撮影され、滋賀県ではなく、千葉県の北総線矢切駅を使って滋賀県の代用としてます。　

兄が突然脳出血で亡くなって、アパートに行くと、業者を使わず女３人で残置物撤去を行い、異臭と血のりで染みついた布団を２人してゴミ袋に入れるシーンとか、出て来た車の鍵からステップワゴンを持ち出してゴミを詰め込んでしまう・・。　　そんな人なかなかいないですよ。　
兄であるオダギリジョーのダメ男っぷりでイライラしながらも、死んでからも現れているその風体はオダギリジョーでないと成り立たなかったでしょう。　
というわけで、これは意外過ぎて良かったです。
とにかくも、細かいところにまで演出が入っている。
柴咲コウ、満島ひかりの演技がもちろん良かった事は間違いないわけで。　ちゃんとエンタテインメントしている映画です。