本命ベーシック

久しぶりに青海方面に用事があったので「いつもの」を。
全部で4台乗りましたが、都合上、今回は小出しで。

まず1台。

初動効果もあるでしょうが、
11年ぶりに月間登録車首位を奪還したカローラ。


ちなみに個人的に一番驚いたのは、首位に返り咲いたことよりも、
「その台数が前年同月比30%増程度」「FMC前もほぼ10位以内には入っていた」
ってところですかね。
ほぼビジネスユースだろうなぁ、とは思いつつ、やっぱり強かったカローラ。


試乗したのはツーリングのWxB、iMT車です。

先にグレードラインナップに対する文句だけ言っておくと、
MT（というかターボ）なんでWxBだけなの！（ボディ色の選択肢的な意味で）
なんでWxBのエンブレム付いてないの！ってところ。

まぁ、C-HRのLEDライトやカロスポのツートーンみたいに、
すぐに年改かなにかで足される可能性もあるので、外野はとりあえず静観。


日本専用のアッパーボディを纏った新型カローラですが、
基本的なデザインは欧州仕様と同様なため、
写真で見るとずいぶん立派になったなぁ、と若干ネガな印象もありました。

ところが、最近街中でも一気に見かけるようになり、
シャープなデザインもあってか、なるほどプレミオより小さく見えるくらい。
メガウェブの企画展示で一汽カローラ・広汽レビンが置いてあり、
実際に見比べるとだいぶ違う。そのデザイン力に素直に感心しました。


さて肝心の走りですが、
GA-Cプラットフォームも登場から4年・4車種を経て熟成が進んだ印象。
使い方が上手くなっているというか、カロスポがハッチバックらしい
「走らせて楽しい」クルマだったのに対して、実用域での乗り心地など
「道具として堅実」に発展させつつ、「ちょっと笑顔になる」味付けに。
まさに大衆車として死角のない仕上がりです。

一方で、「高いシャシー性能にソコソコの動力性能で移動が快適」という
お買い物車～ハイウェイクルーザー的な性格に対して、
iMTの回転合わせがスポーツモードでしか機能しないのが気になりました。
C-HRのMT車（GR Sport）はドライブモードセレクトではなく、
HV車でいうEVモードボタンの場所に「iMT」というボタンが追加されていて、
それを押すと回転合わせが機能するようになりますが、そうしてほしかった。

ちなみにiMT車の試乗は2回目。
最初は勝手に回転数が変わる制御に戸惑ったものですが、
慣れてしまえば、2年乗って未だに時々ズッコケるコペンと違って
滅茶苦茶スムースに（アップもダウンも）シフトが勝手にキマります。

あとは、なにかとやかましいスポーツカーと違って遮音性が高く
「音の感覚」が使えないため、制御に任せちゃったほうが安全で確実ですね。
2シーターの軽なんかよりよっぽど人を乗せる機会は多いでしょうし。


先入観で少し期待しすぎていたのか、思ったほど感動が無かったのですが、
肩の力を抜いて付き合える、「フツーにイイクルマ」です。
情熱的な一目惚れの反動で冷める恐れも少なくて良いんじゃないでしょうか。
まさに「大衆車こうあるべし」というお手本のような仕上がりでした。