セレナさん、地道に距離を稼いでおります。
買い物に走り回った以外は横浜・都内へ数回と、
愛知、福島x2、鳥取と。順当ですね(`・ω・´)!
早いもので来週は半年点検です。
一応クルマレビューは書きましたが、見返してみるとあちらは当たり障りのない書き方に終始してしまった感があるので、今回はブログとして本音をツラツラ書こうかと思います。
まず運転してみて全体的に、中間加速が案外鋭いので十分は十分なのですが、「不満な点」でも上げたように出力特性が穏やかすぎます。
レスポンスが悪い、とか、ラバーバンドフィールが…とかではなく、踏んだ通りにしか加速しない代わりにNAらしく上まで綺麗に吹ける。ミニバンなのに。
雑誌のインタビューによれば、C26まで低速・街乗り寄りだったのをフラットな特性に変えたそうで、これは「ゼロかイチかでしかペダルを操作できない不慣れなドライバーでも安全・エコに運転できるように」だとか。
自然な運転の楽しさはあるのですが、クルマのキャラクターを考えると余計なお世話というか…
この特性はエコモード扱いで良かった感。もしくは、これをデフォルトにするならスポーツモードが欲しかったですね。
乗り心地&燃費は及第点といったところ。ティアナのコスパが異常でした。
ティアナの速度維持だけのクルコンと比べて、プロパイロット任せの疲労軽減は格段に向上しているのですが、乗り心地のマイナスポイントを差し引いて「セレナのほうが少しマシ」程度です。
遮音性も不満があるほどではないものの、ちょっと会話がしにくいのと、走行時間のワンスパンが長いとちょっと耳が疲れる。
気にはなるけど不満にはならない、ある意味ですごーく”絶妙”なチューニングがされていて感心します。
セレナを選ぶなら付けずにどうする!な、その「プロパイロット」ですが、空いている道路、もしくは混雑してはいるが定速で流れている環境では十分以上の実力を発揮します。
ステアリングアシストも自然で、右に行き過ぎて左に切り返したりすることもなく、旋回Gがある程度掛かると5~10km/h程度は勝手に減速までするという(それを超えて一定以上のGがかかると自動操舵は解除されます)。
ただし、「前走車に頻繁に追いついてしまうような混雑状況、もしくは設定速度」は苦手ですね。
他の普及車レベルのACCも基本的に同様なのですが、人間なら2~3台先まで読んでエンブレでの速度調整や加速しながらの追い越しができるところを、当然機械なので「いざ近づいてしまってからブレーキ」「設定車間より離れてから再加速」「車線変更が完了してから加速」となり、スムーズとはとても言えない具合。
「自動運転技術」と鳴り物入りで広告を打っているわりには、せいぜい「クラス初搭載」程度のレベルで、他メーカーの”ちょい高級車”クラスには既に普通に存在しているモノと大差無いです。
定速とか燃費とか所要時間とかを全部諦めて、「機械任せで単一車線を走れれば良い」というのであれば、そういう意味では結構使える感じですかね。
ちなみにプロパイロットボタンを長押しすると(ACCでない)通常の速度維持だけのクルコンとして起動するので、場合によってはそちらも多用してます。
まぁ、ミリ波レーダーも双眼カメラも使わず、単眼カメラだけで自動ブレーキも含めて制御している点は素直に凄いと思います。
ソフトウェアの開発費はかかっているでしょうが、その後の部品原価は少なくて済むので、メーカーからしてもコスパも良いでしょう。
前車のクルマとしての形状を認識して、路面との境目の位置で距離を算出しているんでしょうか。
そうだとしたら、引数に自身のカメラの設置位置が入っていると思われるので、車高を変えるのはセンサー複合型の車種以上にご法度か…
脚まわりについては、限界はそれほど高くは無いものの、適度に引き締まっていて好感触(この最近の日産車の味付け、僕は結構好きです)。
一人乗りならそこそこ遊んでも破綻せずに付いてきますが、なにせ基本プラットフォームの古さからくる重心高が影響して、ドライバーが感じる以上に2列目・3列目は振られるようです。ここは慣れと腕の見せどころ。
ちなみにハイウェイスターでこのレベルなので、nismoになると営業いわく「ランエボ乗りが納得して買っていった」次元の本気度になるようです。
各家庭の用途や乗車比率に合わせて選ぶのが吉ですかね。
このあたりの「ドライビングプレジャー」に関しては、では元祖キングミニバンのエルグランドならば…?と、アチラの試乗もしました。
が、「基本は旧型からキャリーオーバーながら一応フルモデルチェンジとして徹底的に手が加えられている」セレナのプラットフォームと異なり、既に10年近くが経ち、しかもここでFFに変わっていながらモデルチェンジレベルの煮詰めはされない旧態然としたハンドリングには正直閉口。
それでも腐っても鯛なので一定の具合は保っているのですが、好敵手であったはずのアル・ヴェルが「高級車の選択肢のひとつ」ともいえるステージまで行ってしまったのに対し、「大型の多人数乗車用」という域を出ない仕上がり。
「QR35という秀作エンジンに乗りたい」という所有欲か、実用車ではなく広々とした空間が欲しい、という需要に留まっている感じがして。。。
ちょうどこのタイミングで海外ではヴァーサ、シルフィ、ティアナ、アルティマと、続々と魅力的なモデルが姿を見せているので、ぜひ日本市場でも渾身のモデルチェンジをお願いしますよ、日産さん。
内装については、汚れの目立ち具合よりもファミリーカーらしい明るさを取ってグレージュ(ライトグレー)にしました。
標準車だとブラック内装でもピラートリムやルーフライニングはグレーなのでまだマシなのですが、nismoになるとホントにすべてが真っ黒になるので、スライドドアを開けたときの室内や3列目に座ったときの雰囲気が(好意的に言えば)ダークな感じに。
ウチの場合はあくまでミニバン=人を乗せるための車、として選んでいるので、明るい展望感を取ったというわけですね。
こちらも用途の比率とお好みで、といったところです。
ウチのクルマはVセレクションIIということもあって、内装のユーティリティは抜群です。
全席USB電源、背面テーブル、超ロングスライド、多くは無いですが必要十分な収納類。
唯一、USB電源は出力が2Aあるともっと嬉しかったなと。
熾烈な国内ミニバン試乗を戦い抜いてきたということもあって、ことセレナに限って言えば「道具としての優秀さ」もトヨタを超えていると思います。
あとあれですね、自分と同じ車が街中に居すぎるのがまだ慣れません←
登録車売上4位だからね。仕方ないね。
話が散らかってきたのでこのあたりで(
セレナも人気車種なのでそこそこパーツはあるのですが、車体サイズ=パーツの大きさからくる価格の高さに辟易して二の足を踏んでます。
まぁ、この子に関しては長い付き合いになりそうなので、コペンが一段落ついたあとでのんびり手を加えますかね。。。