
こんばんは,宇佐美です。
世界初のラリー・モンテカルロ・ヒストリック学生チーム参戦プロジェクトのキックオフミーティングから本日5月28日でちょうど1年が経ちました。
あの日から1年,初代メンバーのみなは1年前と違う毎日を送っています。
研究室配属,大学院進学,卒業から別大学入学…。学生というのは1年1年の変化が本当に早いです。
さて,先日私たちの相棒であるTE27がフランスより凱旋帰国し,それにあわせて当授業の成果報告・撮影会を行いました。当授業のコンセプトである「学生がやる」に則って,誰もやったことのない成果報告・撮影会という名の記者会見を計画し,実行しました。
そんな記者会見なんて一生に一度やるかやらないかわからないものを学生が手作りでやったので,新聞社や雑誌社に飛び込み電話をし始めた頃は誰も来ないんじゃないかなぁ,なんて思っていました。結果,大勢の方に集まっていただき,大盛況で成果報告・撮影会を終えることが出来ました。
みなさん,ありがとうございました。
成果報告・撮影会当日,見たことのない若者集団がいました。聞いてみると二期生と言うではありませんか。
ラリー・モンテカルロ・ヒストリック参戦プロジェクトは大学内外で良い評価をいただき,二期目がスタートすることになったのです。
二期生がいることを知った出席者からは,この授業がますます盛り上がるようにたくさん指導してあげてね,と言われますが,本音を言うと私はあまり教えないつもりでいます。私がこの授業を通して気づいたことは数え切れないくらい有ります。そして,そのほとんどは苦労から得たものでした。
仮に,私たちが開拓した様々なノウハウを伝えてしまったら,彼らは敷かれたレールの上を走るだけになってしまうでしょう。確かに,レールの上を走るのも多少は苦労しますが,それよりも,どこにどのくらいのどういったレールを敷いて,そのレールを走るというのは人が敷いたレールを走ることより苦労することだと思います。それは苦労が伴いますが,タフな人間力が鍛えられると思います。
今回の成果報告・撮影会で私は二期生に教えたことが1つだけあります,「俺はノウハウを伝えるつもりはない。一つ教えるとしたら,苦労しろということだけだ。1つの苦労から気づきを得て,10の幸せが実るはずだからな。まあ,1年間苦労してがんばれよ」と。
私自身,この授業でいろんな苦労から骨身にしみる気づきが多々ありましたが,一番よかった気づきは,苦労するから気づく,ということに気づいたことでしょうか。そして,苦労は社会人になる前の学生中だとなおいいでしょう。
話はながくなりましたが,当ヒストリックラリー参戦プロジェクト,二期目もスタートです。初代メンバーはレールを敷くつもりはないので,二期生の至らない点もあるかもしれませんが,そんな苦労と向き合ってモンテを目指す二期生を今後もみなさんよろしくお願いします。
Posted at 2011/05/28 19:10:35 | |
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