夏前に取付作業をしたQuaife ATB Differentialですが、諸事情により、やっと当たりが付く程度に走りましたので、結果を報告したいと思います。
まず始めに、当該のE46 320iは2.2L直列六気筒・170馬力という、元々トルクフルではないエンジンを搭載しています。デフォルトはオープンデフであったところに、LSDを組み付けた訳です。
作業的には、クラウンホイールの加熱が手間でしたが、あとはバックラッシュの調整などを主治医が丁寧にしてくれたおかげで、高速でのウナリ音なども起きませんでした。
取付後、現在までに3000キロ走行しています。走行シーンは、街中/高速/峠(白馬・榛名・碓井・筑波山)です。
で、オープンデフとの比較をまとめます。
LSD付きを一言で言うと「四駆みたい」と言えばよいでしょうか。
まず、峠道。
オープンデフでのコーナリングは、スキーで言うと、アウト側の足でエッジをかけながら滑っていく感じで、軽快そのものでした。
逆に言うと、アクセルを煽って、過剰なトルクをかけても、イン側に抜けてロールするだけでした。
どちらかというと、柔らかくロールしながら、無理な加速をせずに、スィーと流していく感じ。
それが、LSD付きでは、両輪で同等に蹴りだすので、トラクションの当たりは明らかに強くなります。一方で、アウト側へのロールは減少しましたので、どちらかというと、地面と平行を保ったまま、リアがアウト側の下方向へ押さえつけられるイメージです。
コーナリングとしては、後輪が直進しようとするのを、前輪のステアリングでねじ込んでいく感じ。
つぎに、高速道路。
こちらも、LSD付きは、アクセルを踏んだ瞬間のトラクションの乗りが、格段に良くなります。
面パトを突き放すには有効かしら(笑)。
直進安定性も増加している気がします。
ただネガもあって、ロードノイズは明らかに増加しました。
路面の不均一さを拾う度に、後輪左右の回転差に差動制限が働くので、リアがバタつきます。
高速走行時の上品さは、オープンデフの方が優れていますね。
結論:ジェントル&スマートに走るなら、オープンデフ。グイグイ引っ張るなら、クアイフLSD。
個人的には組み付けて正解でしたが、「絶対的速さ」より「駆け抜ける喜び」を重視する場合には、軽快感のあるオープンデフで無理なコーナリングをしないという方向性も、アリです!
でも、まだ振り回したい年頃ですので・・・(爆)
Posted at 2012/10/05 17:27:03 | |
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BMW | 日記