アルファで、(いや、欧州車全般で)話題となるタイミングベルト切れですが・・・
そもそも115スパイダーに搭載される、アルファの伝統的DOHCブロックは、タイミングチェーンです。
ついぞ、切れたと言う話を聞いた事がありません。
その後、いつしかチェーンよりベルトの方が重量的に有利なことから、フェラーリなどを始めとして、ベルトを使ったエンジンが増えました。
しかし、近年の金属加工技術により、軽量なチェーンが実現されることになって、タイミングチェーンのエンジンが復活しています。
そう、アルファ159に搭載のJTS 2.2エンジンです。
往年のアルファエンジンのイメージを引きずった評論家は「チェーンに戻った。これで切れることもない。」などとコメントしています。
このJTS 2.2ですが、元々はオペル設計のZ22と言う、スムーズさで定評のある名エンジンです。
L61の名前で、GMサターンやポンティアックにも搭載されています。
アルファの独自設計はインマニ・エキマニ・圧縮比が中心で、メカはオペルと共通、、だったかな?
で、ここからが本題。
最近オペルのZ22SEエンジンで、タイミングチェーン切れが話題になってます。
オイル交換をサボると、ある日突然タイミングチェーンが切れ、ブロック全損になるそうです。
軽量チェーンを設計に取り入れた結果かも、知れませんね。
優秀なアメリカの国立機関NHTSAでは、サターンの1999-2002年式L61エンジンに対して、タイミングチェーンのリコールをかけています。
オペルで「切れる」と話題になっているのも、2001-2004年式あたりのようです。
さて、2005年に発売された159のJTS 2.2。
タイミングチェーンは切れるのでしょうか・・・
チェーン回りの設計が改良されて切れ難くなっていることを期待したいのですが、油断大敵です。
もちろんアルファの古いブロックのタイミングチェーンとは、まったくの別物です。
オイルは定期的に換えましょう。
http://www-odi.nhtsa.dot.gov/cars/problems/defect/defectsummary2.cfm?inv_id=14264&type=VEHICLE&typenum=1&cmpt_id=127&prod_id=217773&make=SATURN&model=SATURN L SERIES&model_yr=2000
Posted at 2011/01/31 12:54:36 | |
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