
娘「チケット買って」
とか、なんだかと思えば、ニコ動の生放送でやる「ミクの日大感謝祭」のことらしい。
いくらすんのかとw
2000円(゜∀゜)
まぁどうなんだ?妥当な値段なのか?w
スクリーンに浮かび上がる初音ミクの・・・・ん、コンサート?だw
確かに前になんかで見た記憶があるし、技術的にすげぇとは思ったので、
少しだけ興味があるw
実はボカロは家に既にあって、前のpcのhddの中で眠ってる。
音声合成ソフトの技術を使ってみたいってだけで買ったボカロw
まぁ当然、うまく歌わせる事も出来ず、ただただニコにうpされる「神調教」とやらの
奥深さに圧倒されっぱなしw
キャラの萌え要素とかの免疫というか、感覚がわからない人なので、
正直「初音ミク」のカワイイとかってのがあまりよくわからないw
自分にとってはピアノロールの画面しか思い浮かばないので、
初音ミクも鏡音リンも、MEIKOも、全部元はピアノロールだろ?的なw
そんな話をすると、娘がムキになる。
「ちょまぢカワイイじゃん」
とか。
ソフトにしろ、車にしろ、何かそういう擬人化的なモノの感覚のわからない人にとっては
「ボカロは音が出せるソフト」としか思えないのだ・・・。
ソフトを入手したのは初音ミク発売一週間後w
かなり早い段階で手に入れたので、ニコ動見ながら、「ボカロの歌」の存在は
知ってたし、一時的にMIXの手伝いもした。
とは言え、かなり初期の歌くらいしかわからない。
ほとんどベタ打ち状態でうまく歌えてるモノって今ほど多くなく、
正直何言ってっかさっぱり聞き取れないw
その聞こえない部分を補正するかのように、「歌ってみた」に以降して、
「あー、こんなに深い歌詞だったんだ」とか、
「おぉぅ?うめーなコイツ」とか、
歌い手の魔力にも引き込まれた事がある。
深追いしすぎた歌い手って、必ず潰れていく傾向にあるし、
有名になればなるほど腐っていくw
まぁ、元々のボカロ曲作った人の著作問題や、お金が絡んでくるので、
正直冷静になって歌い手を見てしまうと、
「ハイエナ」
でしかない。
でも、その中で、眠ってた歌唱力を気軽に世の中に配信するという行為には賛成。
歌い手の存在ってボカロPが居て、成り立つモノなので、その立場が逆転していく
腐った歌い手が増えてきてるのは事実。
仮想とリアルの行き来をしてみて、ここにきて3Dだw
思いっきりハードルが高い。
イメージキャラの3Dモデルがあらかじめ打ち込まれた音を発し、
それに生演奏を加えながら、人間の世界で言う「コンサート」を行うという
物凄く不自然で、物凄く気持ち悪い世界。
「え?そこに見えるのは作られた映像なんですけど?」
あるはずもない存在に、大勢でボルテージMAXで本物コンサートのように盛り上がる様は、
かなり衝撃的であり、正直かなり引くw
免疫が無い人間にとっては、猛烈な拒絶反応を起こしてしまうだろうw
その一人でもあったんだ・・・・
開始19:00前から見てたんだが、初音ミクの中の人を初めて見たw
ふじたさき?
ほー、確かに所々、ミクに似ている?w
いや、中の人だ、似ているとかそういうんじゃなくて、
本人だw
ん?でも、初音ミクというキャラの存在があるので、頭がごっちゃになるw
リンだかレンだか黄色い人wの中の人も居て、
あのキンキン声はかなり和らげて歌わせるのは難しいと聞く。
で、始まった・・・
googleのCMで使われた歌が流れ、
「お、おぅ?」
的な、頭の中で何か妙な感触があり、一気に弾けたw
驚いたのは、キモさとかではなく、
3Dモデルのモーションの出来。
3Dを扱ったことのある人や、MMDなんかを使ったことがある人なら、
このモーションの完成度に圧倒される。
まぁ映画とかで使う「モーションキャプチャ」であり、実際の人間の動きを
取り込んで細かい部分の修正加えてるわけだけど・・・・・
2Dのテレビ画面から観る状態では3Dの恩恵というか、そういうのは
若干薄まるんだろうけど、とにかく圧倒的。
映画のような完璧すぎるキャプチャではなく、若干カクつく所もあるが、
恐らく現場で観たら、本当にそこに居るのかもしれない・・・・・。
音的には、
バックバンドは生であり、人間が演奏している。
に対し、初音ミクの歌声はあらかじめ作っておいたモノであり、
基本的にテンポ崩れや走りなんかは無い。
100%のメトロノームみたいなもんで、それに同調していく生演奏は
逆に変な感触だ・・・。
逆に難しくなる気がするw
もちろん、ボカロの楽曲って、基本パターンの集合体でもあるんだけど、
かなりイレギュラーな調になったり、有り得ない速さで速弾きしたり、
超高速バスドラとか到底人間が楽が出来るような曲作りを想定せず、
己の欲望のままに作曲したものが多いので、
演奏は常に全力。
そんなのが2時間近く演奏し続けるw
時々打ち込みに変わってる所もあるけど・・・。
しかも、肝心のボーカルさんの初音ミクは疲れを知らないw
まぁなんだかんだで、色んな曲やったけど、
メルトで崩壊した。
うん、
なんだろうね?
この感触って、今までずっと否定してきたモノであり、
キモさ満点のバーチャルコンサートなんて・・・・・・ね・・、
ずっと認めたくなかったし、ボカロの難しさMMDの難しさ、トークさせる難しさ、
素晴らしいメロディ、素晴らしい歌詞、なんかそんなのが一気に頭の中を
駆け巡って、崩壊した、
会場の一体感と、ボカロを生み出した人間という存在に、崩壊、
娘の前で泣いちゃいましたよwアハッ
ボカロの初期を知り、名曲が生まれ、マンネリ化してきた中で、
機械音声の行く末なんてのも気になり、今までずっとひっそりと観てきたんだが、
このコンサートは、思いっきり未来に繋がってる。
ニコ厨ともキモオタと言ってくれてもかまわないw
猛烈に感動し、涙腺崩壊させたこのコンサートの意味は、一生忘れないかもしれない。
そして、なんか物凄く
一方通行で己の欲望全開でいろんな人が初音ミクに関する
新しい何かを作って、どんどん理想のカタチになっていくので、
物凄く
不安でもあるんだ。
欲望が膨大に集まるとどんどんいいものになっていくんだが、
それを愛する人たちの心が問題。
有り得ない存在に自分の欲望をぶつけて、自分の意のままに操ることができる・・・。
俺の嫁 状態になっていくと、リアルでの失敗挫折に臆病になってしまう・・・
恋愛なんかもフラれる事で強くなる事もあるし、アイドルなんかの存在は強力な鉄壁で
メール送ったって帰ってこないし、たまたまラジオとかで読まれたら、
嬉しくて感動する でも読まれないのが圧倒的だし、
アイドルとかの距離感って適度に保つべきだとは思ってる。
この初音ミクって、言ってしまえば何でも出来ちゃうし、
それなりの都合のいいように脳内でメール内容作って、
それで満足してしまう・・・。
自分にとってマイナスになるような事は作り上げる必要がない。
理想のアイドルと化す訳で、
どんどんわがままな人間が出来上がってしまいそうで怖い面もある・・・。
2次元の嫁 が定着しすぎるのもどうかと思うし、
数年後ミク世代で育った人間の感覚って、吉と出るか凶と出るか・・・
誰にもわからん・・・・。