仙台の夜は更けて

牛タンの夕食を食べ終え、本日のハイライトBarAndyの扉を開けます。
ただ、明日の朝が早いので、今日は２杯で帰ろうと決めていました。

問題はどのシングルモルトを選ぶかです。
手頃なものを５本ほど並べて、勧めてくださった物の中から、
クラガンモアのボトラーズ物１４年をチョイス。
ピーティなものより、少し華やかな物で、クラガンモアを一度呑んでみたかった。
こいつはアルコール度数が６０度近くあり、強烈ではありますが
説明通りの華やかで旨い１杯となりました。
そして２杯目に逝く前にマスターから「これを試してみて」と
３つのグラスが並べられます。



イチローズモルトと言う秩父で作られている新興ブランドなんですが、
ニューポットとと言う原酒、ポートワインの樽で寝せた物と、樽違いでもう一つ。
グラスに数滴と言う微量ながらも、明確に違うそれぞれの味わい。
非常に面白いテイスティングをさせていただきました。

そして本日の最後の１杯は国産限定物の山崎シェリーカスクに。
今日買ったベンリアックもシェリーカスクですから、
ちょっと山崎で予習してみようかと思ったわけです。
これは少し想像と異なる味わいでした。
色味も濃く、ほろ苦さのあるモルトでした。
そう甘くないカカオリッチなチョコレートの様な感じでした。

ここで試した１杯が、気が付けば自宅でボトルキープに成っている。
そして、酒屋でギャンブル宜しく、良く判らない１本を手にしてレジに向かう。

こうして仙台の夜は更けてゆき、
私のシングルモルトの旅は迷走し続けていきます。