
クロスヘルメットX1と言うのは2017年に企画発表され、
2019年に市販されたスマートヘルメット。
クラファンのmakuakeで1億円を超える資金を集め
凄く期待されてリリースを迎えた、次世代型のヘルメット。
最大の特徴はヘルメットの後ろ側にカメラを仕込んであり、
ヘッドアップディスプレイに投影し、全方位で視認できるのだとか。
と言うと素晴らしい製品のようですが、
お値段も素晴らしくて、約19万円もしたんですね。
ヘルメット好きの私は、へ~とは思いましたが、
お値段が凄すぎて、購入候補にも挙がりません。
このヘルメットがYoutubeなどでもレビューされ、
褒めまくる人もいましたが、
結構厳しい事も言われていました。
一番多かったのは、頭の形と合わない。
欧米人の頭の形にフィットする帽体だったようで、
たとえば「M 58cm」ってサイズだけで選んでしまうと、
(大半の人はネット注文だから試着出来ていないみたい)
縦が長く横幅が狭いため、孫悟空が悪さをした時のように側頭部が締め付けられ
とても長い時間被れないのだとか。
また、カメラ類を装備していることもアリ、ちょっと重いらしく、
フィットしなくて重量があると、そりゃ辛いでしょうよ。
しかも内装材もサラッとした肌触りの布地ではなく、
べたッと肌に張り付くような素材で、汗をかくと不快だったりと、
まぁ酷評されまくったヘルメットだったのです。
勿論企画自体は悪くはない訳で、(私はそれ程評価していませんが)
製品に落とし込む中で、
既存のヘルメットメーカーが持つノウハウがないが故、
詰めの甘いものとなったのでしょう。
「素晴らしいヘルメットを作る」という思想よりも
「IOTを取り込んだヘルメットを作る」というコンセプト優先で
ヘルメットの大切な部分を深く掘り下げられなかったような感じがします。
でっ、このクロスヘルメットX1の新型X1-NKDってモデルが
11/26に発売されるというニュースが流れたのですが、
何がバージョンアップされたのかが判りません?
一度落とした評判を取り戻せるのか、正念場の新型だと思うので、
私はどんな物か見てみたいとは思いますが、
お値段も含めて手を出す気にはなりません。
私がヘルメットに求める最優先の性能は、
後ろが見えることじゃありませんし、
HUDに投影されるナビ機能でもありません。
万一の転倒の時のダメージを最小にしてくれる安全性です。
幸いにして私の頭の形状はAraiヘルメットのフィッターお墨付きですし、
レース等を通じての安全性確保もAraiはトップクラス。
ですからこの軸がぶれる事は無いんですね。
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ギア | 日記
Posted at
2021/11/05 00:23:29