ザ・ユナイテッド・ステイツvsビリー・ホリデイ

全国27館上映というマイナー作品ではありますが、
1940年代の史実に基づくお話です。
ビリー・ホリデイとは、黒人の売れっ子ジャズシンガー
彼女には「奇妙な果実」という曲があるのだけれど、
お上はこれを歌わせたくない。
この曲は合衆国にはふさわしくない。
国民を扇動させる歌だ。
連邦麻薬局のアンスリンガーは、黒人捜査官ジミーをスパイに仕立て
彼女の弱みを見つけさせ、牢屋にぶち込む事に成功する。

1年の刑期を終えて出所した彼女は、カーネギーホールを満員にする。しかし、ニューヨークでの労働許可を取り上げられていたため、
全米ツアーに打って出るのだが、アンスリンガーは罠を仕掛け
彼女の活動を何としても止めようとする。

彼女の事は名前程度の知識しか無く、
ましてやその彼女の人生の暗部など知る訳もありませんが、
同時に自由の国アメリカの人種差別を含む闇を知らせる
そんな1本でした。
観られて良かった！