オフィサー・アンド・スパイ

世界史に詳しい方ならばご存知らしい19世紀末、フランスで起きた冤罪事件、
「ドレフェス事件」のお話です。
がっ、世界史も日本史も疎い私。
興味深々で劇場に足を運んでみました。

フランス軍大尉のドレフェスが、ドイツのスパイとして軍法会議に掛けられ
有罪となり島流しの刑に処されてしまう。

スパイを摘発する防諜担当に就任したピカール大佐はかつてドレフェス大尉を指導したことがあり、彼を有罪にした証拠がねつ造であった事を発見。
上司に進言するものの、スキャンダルを恐れた軍上層部はこれを隠蔽。

ピカール大佐はその隠蔽を受け入れられず、真犯人は誰なのか？
ドレフエスを救えないのか？国家権力と対峙していく。

全体的に暗いトーンで進むストーリーの根底にはユダヤ人差別があり、
自由・博愛・平等を謳うフランスとは思えませんが、
当時の国情だったのでしょう。

なかなか面白い1本でした。