ボイリング・ポイント　沸騰

ロンドンの高級レストランの一夜を描いた作品、
「ボイリング・ポイント　沸騰」を観てきました。

一年で最も賑わうクリスマス前の金曜日のレストラン。
開店前に衛生管理局の検査があり評点を下げられてしまう。
食材の発注漏れや、キャパを超える様な大量の予約。
遅刻するスタッフ、働かないスタッフに振り回され、
厨房チームとフロアチームはオーダーや調理で摩擦が生まれ、
オーナーシェフ　アンディは家庭の問題もあり心休まらない。
そんな中にライバルシェフと料理評論家の来店もありと、
目まぐるしく動き回るレストランの中を描いていきます。

ただ、この作品の凄い処は、これがすべてワンショット。
1つのカメラが切れ目なくレストランの中の出来事、
シェフやスタッフやお客さんを映し、その一つ一つのやり取りを繋いでいく。
90分間を編集しないで、一気に撮りきるって、
まるで舞台演劇のようですが、狭いステージでは無くレストランの店内、
バックヤードなどの広いエリアを人々が動き回りながら
各テーブルで起きるドラマ、それを澱むことなく描き出す。

リハーサルを何回やったのか？
ワンショット故NGを出せない、なかなか凄い1本でした。