イニシェリン島の精霊

100年程前のアイルランドの島。
気の合う仲間、コルムとパブで1杯やるのがパードリックの日常。
しかし、昨日まで仲良くしていたコルムが、急にツレなくなった。
「もう話しかけてくるな」「お前が嫌いになった」と
何か喧嘩をするような事をしたか？
不味い事を行ってしまったのか？
その理由が判らず、戸惑うパードリックは何とか仲直りしたい。

小さな島の中では、楽しいことなんてほとんどない。
パブでのひと時こそが退屈を紛らわす楽しい時間なのに、
コルムとの関係がギクシャクして楽しくない。

何故コルムはパードリックを遠ざけるのか。
島の人々の関係などを交えながら物語は進んでいくのだけれど、
このアイルランドの風景が実に美しい。
監督はこの風景を撮りたかったと言ったそうだが、
正に訪ねてみたい、自然の美しさにあふれた1本でした。