
耐久レースにはトラブルは付き物。
パドックを歩けば、ドナーとなった車があちこちで見られます。
しかし、我々にはドナーカーは有りませんから、手持ちの道具と知恵で乗り越えるしかありませんる。
ステアリングが重くなる事象を調べていると、電動パワステのオーバーヒートでモーターが機能停止し、重くなった事例が出てきました。
電動自転車が電池切れになると、クソ重たくなるのと理屈は一緒ですね。
これが事実であるならば、どうするのが正解?
パワステモーターの摘出手術が良さそうですが、此処でやるのは流石に無理。
結局ドライバーに頑張ってもらうしかありません。
糞暑い中、腕力で車をねじ伏せていくわけで、
舵角が大きく取れませんから、大きなRでアウトインアウトのライントレース。
想定タイムは下方修正して、チェッカーまで騙し騙し行く。
それでも、ポジションは少しでも上を狙うべく、ピット戦略も考えるのですが、
ピットアウトのタイミングでセーフティーカーが入ったりと、
裏目裏目の展開で、ツキは完全にどこかへ行ってしまった様。
それでも戦うしかありません。
燃費をチェックし、最後の給油を飛ばして最終走者にすべてを託します。
想定ではチェッカーを受けても十分な燃料が残るハズ。
しかし、残り15分のタイミングで、V字コーナーの立ち上がり
イン側に車が入る様子がモニターに映し出されます。
何が起きた?
ドライバーに電話してみると
「ガス欠です」と無情の声。
ドライバーではなく、我々ピット側の戦略ミス。
でも想定ではチェッカー後に15Lは残る計算なのです。
失意の中、12時間が経過し、チェッカーを受けていく各チームの車両。
我々は、レース後に回収され、戻されるのを待つだけです。
総合31位 クラス15位が私達のリザルトとなりました。
チェッカーを受けていないため、周回数が我々より少ないチームでも、
順位は、私達より上となります。
チッェカーフラッグを受けなければ、大きく価値を落すのが耐久レース。
この悔しさを噛みしめて、次戦に臨むしかありません。
Posted at 2024/07/25 00:08:57 | |
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耐久チーム | 日記