
私たちの耐久チームは会費制で運営していますので、「タイムを買う」戦い方は出来ません。と言うより、グリッドに車を並べられるかがまず戦い(笑)
今回もブレーキローターを取り替えないとヤバイ。でも予算が確保出来ない。ギリギリ確保が出来たのでニューローター投入となりましたが、タイヤは前回の12時間を走りきったお古を前後ローテして、ブレーキパッドは12時間耐久を2度走ったものを再度使います。おそらく参加チーム中最も低予算ではないかと思っています。
ですからスプリント的戦いでは勝負にならない。でも、耐久なら戦い方は有るんですね。
作戦とチームプレーで勝負です。今回のテーマは2回給油だったのですが、これは4速ホールドでなんの心配も無くなりました。むしろこの状態でどこまでペースを上げられるかが課題となりました。
そしてチームプレーは5回あるピットストップ。家2回は給油があり3分間の停止が義務づけられています。いずれもドライバーチェンジが有りますので、ここでのスピードアップもポイントです。コースで頑張るよりピットで頑張る方が1秒を詰めるのは簡単なんです。
おそらく今回最もピット滞在時間が短いチームだったのではないでしょうか。
我々も各ドライバーが2スティント目に入るとペースは次第に良くなりますが、順位はなかなか上がってくれません。総合20位あたりを浮き沈みしています。目標はもう少し上なのですが、全体のペースが速く、これは終盤の給油ストップが集中する頃まで順位は動かなそうです。
そしていよいよ最後のパートのお勤めがやってきました。
とる吉さんから車を引き継ぎ、まず燃料計をチェック。残量十分なので、燃費の心配は有りません。
後はどれだけ速いペースを維持し続け、1つでも前の順位でチェッカーを受ける事。
耐久はチェッカーを受けることが何より大切なんですから。
ぶつけない、ぶつけられない。飛び出さない、回らない。その前提でタイムを詰める。
4速ホールドでタイムを詰めるのは、スムーズに走り高い速度を維持していく。
でも、減速するポイントはいくつも有るので、そこはブレーキで頑張る。
最後のパートですから、タイヤを壊しても良い前提で、少しオーバースピードで進入し舵角を与えることで速度を微調整。立ち上がり速度とラインの修正をステアリング操作で決め、アクセルを早く踏むことに集中します。
縁石にタイヤを引っかけた方が良いのか、1つ1つのコーナーでいかに無駄なことを削るかを考えながら走ると、タイムは確実に削られて1スティント目では40秒台に入れるのがやっとだったものが40秒が切れる様になっていきます。
他車との位置関係や、イエローフラッグなどの影響も有りますが、タイムを高いレベルで揃えていく事が耐久の戦い方。
時計を気にしながら、後1周でチェッカーか?いやもう1周走るのか!
最後のスパートをする車、燃料が厳しくペースの落ちる車。最後に力つきて停まってしまった車。
至る所でイエローフラッグが振られている中、4時間を経過した我々の頭上にもチェッカーフラッグが振られました。
51台出走中の総合18位 クラス42台中の16位。
準備が万全でない中の結果としてはマズマズだったと思います。なにより42台のベストラップをみてみると、我々は下から3番目の亀さんだったのにも係わらず16位なのですから、作戦とチームプレーの勝利といって差し支えないでしょう。
そして年間シリーズ順位ですが、7位から3位にジャンプした模様です。これは主催者の正式発表を待つしかないのですが、5位まで上がれれば上出来と思っていたシリーズも、どうやら良い結果でまとめられました。
Posted at 2012/12/10 23:38:29 | |
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