
一晩寝て日曜日になると、サーキットは景色が少し変わってます。
7月の「Joy耐」の前哨戦となる「ミニ耐」の日。
もてぎチャンピオンカップの中に120分の耐久レースがあるのです。
そしてそのレースに私は出ることになりまして、
監督は番場プロ、前日一緒だったTさんと、当日合流のHさんとで120分間をできるだけ速く、かつ燃料消費を抑えて走らなければなりません。
予選は3人がそれぞれ15分ずつ走りますが、
予選としてのタイムはAドライバーのTさんのタイムで決まります。
私は自分のパートでドライビングチェックをするだけなので気楽ですが、Tさんは昨日練習した燃費走りを一旦やめて、全開フルアタックを敢行!
2分19秒0をマークして予選5番手と言う好位置からのスタートとなりました。
そしてスタートドライバーは私が担当です。
公式戦のローリングスタートは初めての経験です。
耐久レースとはいえ、スタート直後は接触や、スピンなどもあるので
大事なマシンをチェッカーまで繋いでいくためにも、丁寧に行くことだけ考えます。
そしてレースがスタート。ポジションをキープして1コーナーを回りますが、
既に乱戦模様が始まります。
1周目はシビックとFITにやられて2つポジションダウン。
でもこれは想定の範囲です。一寸コンサバ過ぎただけ。
そして2周目にやっちゃいました。4速に入れるつもりで6速へ(涙)
混戦の中でこれをやらかしたため、集団にパスされる大失態。
ぶつけられなくて良かったけれど12番手まで順位を落としてしまいます。
私のパートは15周しかありませんので、残りの周回でなんとかしないとマズイ。
取り敢えず目の前を走る86を料理するのが1stミッション。
25秒台で走る86に対して、スピードに少し余裕がありますから、
ミラーに車を何度も写し、こちらの存在が近くにあることを見せてから
4周目に86をパス。次のターゲットはシティです。
こちらも24秒~25秒で走ってるのを22秒台で追いかけてパス。
次はデンソーフクダと言うアイドラーズ12時間でメチャ強かったシビック。
22秒台で追い続け、この日のベストタイムの21秒7で撃墜します。
この段階でもオンボードの燃費計はマージンがありますが、
後何台やっつけなければいけないのか、残り時間と燃料の計算で
頭の中の天使と悪魔が、「イケイケ」「ダメダメ」と闘っています(笑)
そして前を走るシビックとFITの戦いに参戦。
FITのドライバーは実は知り合いで、彼は非常に運転が上手く
簡単にはパスさせてくれない。
そこで彼の前を走るシビックを使い、彼の自由を奪うラインどりをしてパス。
そしてその勢いで5コーナーの飛び込みでインからシビックをパス。
前に見えるのはシルビア1台。
燃費計は33.0L/100kmを指しており、テーマの3km/Lにかつかつ。
なんとかこれ以上燃料を消費しないように、でも残り周回は殆ど無い。
丁寧に、でも速く、アクセルを踏みたいけど、我慢我慢、でももう少しで追いつく。
ヘアピンから後ろに付けて、バックストレートで併走。
イン側に入ったら、やりたくないけどブレーキング競争です。
当てられない事だけ注意してカットイン。ミラーにシルビアを確認し、
次の左でインに飛び込ませないように、ラインは1本開けるけど
無理だとあきらめさせる位置取りで、後ろに従えさせることに成功。
後は少し余分に使った燃料分を、微妙に回復させるように走らせて
残り1周を頑張ると、ピットインのサインとなりました。
5位でスタートして12位まで落ちましたが、5位までなんとか戻せて良かった~
燃費計は33.3L/100kmと3km/Lのテーマギリギリ。
ピットで見ているチームスタッフも走っている私もヒヤヒヤハラハラのパートでした。