エリーゼのメンテで工場に持ち込んだ時、
社長が「暫らく暇でしょ。一寸乗ってきてよ」と鍵を渡されたのが
モーガンの最新マシン 「PLUS 6」
BMW製の6気筒340psをフロントに積み、車重は1075kg
見た目はモーガンらしいクラシカルな佇まいで、
サブフレームもお約束のトリネコ製ですが、
最新設計の現代版モーガンです。

幌が被った状態でしたが、お天気も良いのでオープンにし、
コクピットドリルを受けて路上に出ます。
この車8速ATでパドルシフト付きですが、
国道の流れは渋滞気味ですのでATモードで流します。
注目度は抜群で、道行く人はみな振り返りますし、
併走するバイクはこちらをガン見。
モーガン自体が珍しいこともありますが、
天気の良い日にオープンで流すのは限られた人しかできません。
ささやかな優越感って、これは借り物ですけどね(笑)
このモーガン意外と足は硬めで、路面の情報を伝えます。
またその割にゆったりとした姿勢変化もしますので、
ピッチングやヨーイングにより荷重移動も判りやすい。
コクピットは少し拡大したそうですが、結構タイトです。
私はエリーゼや農道号など狭い車内を苦にしませんが、
軽のエブリーから乗り換えた人は、絶対文句を言いそうです(笑)
快適装備のエアコンは当たり前ですが標準装備されています。
そしてファンダイアルは細かなクリックで14段階も調節でき、
ここら辺は一味違う文化を感じさせてくれます。
ちなみにオーディオは存在していませんし、
インダッシユナビもありません。
今時の人はナビが必須でしょうけれど、
この車のインテリアにはなじまない感じです。
この車固有の問題なのかは不明ですが、
左ドアミラーが調整範囲が狭く、視界が確保できないだけでなく、
固定が弱く、あっと言う間に向きが変わって役に立ちません。
オープンにしていましたので、目視確認で事足りますが、
これが標準装備だとちょっと困ったちゃんですね(笑)
また少し気になったのが、ブレーキのサーボが弱めな感じで、
しっかり踏めばちゃんと止まりますが、
国産車感覚では「止まらない」って思うかもしれません。
あとクリープが意外と力強く、甘いブレーキでスルスル動きますから
つまらない追突事故など起こさないように要注意です。
古いモーガンに乗った経験がありませんから、
新旧の比較はできませんが、
「モーガンのあの形が好き」な人で、
ガレージとメインで使える車がある人にはアリな車だと思いますが、
AT車だったこともあり、私のような「濃い毒」を望む層は
「意外と普通」って購入対象から外れちゃうかもしれません。
元々新車価格1500万円では、私のキャパの外ですけどね。
なかなか良い経験をさせて頂きました。
Posted at 2020/10/25 22:56:04 | |
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