
週末ふらりと仙台に行ってきたのですが、
牛タンを楽しむついでにスポーツランドSUGOにも寄ってきました。
土曜日の夕方、公式練習走行が1本残っているタイミングで到着。
パドックで知った顔ぶれの皆さんに声をかけ、
調子をうかがってみると、ゲストドライバーの21号車が速いらしい。
「あのタイムは見えない」なんて弱気のコメントも聞こえたり。
24号車のDrは、今回は少しセットをアンダー目にしてきたそうで、
ここSUGOでは安定志向に振ったそうです。
私は3コーナー付近で皆さんの走行を見ていたのですが、
確かに21号車はスムーズで速度の乗りも良い。
前年の勝者1号車もスピードは乗っているけれど、
タイヤからの重いスキール音がちょっと気になります。
24号車はと言うと、凄く調子が悪そうです。
2コーナーの立ち上がりが不安定で、コース幅も使えていない。
走行後に外から見た感じを伝えると、本人も悩んでいるとの事。
そして彼は21号車のDrのところへ向かい、
頭を下げ彼の車載映像を見せてもらいに行ったのです。
21号車の彼は自分のドライビングの留意点を伝えるとともに、
ロガーデータもオープンにし、そのデータ解説はS-GTなどで活躍の
プロのトラックエンジニアの渡辺慎太郎さんが判りやすく話してくださる。
私も一緒に画像を見、データを見、二人の話に耳を傾ける。
この30分位の時間は、とても濃密で有意義なもの。
牛タンより美味しいのは確かです(笑)
翌日曜日に予選、決勝が行われましたが、
予想通りのスーパーラップで21号車がクラスポール。
そして1号車が2番手。3番手には24号車が付けます。
この並びは概ね予想通りではありますが、
タイム差は前日の状況と大きく異なってタイトになっています。
見えなかったタイムが、出せるタイムになっている。
そして決勝は21号車が飛び出し、それに続いたのが24号車。
21号車がドンドン逃げる展開とはならず、
24号車、1号車、15号車が追いかけていく。
1号車は果敢にアタックを繰り返すものの、
24号車も隙を見せずで攻略できない。
最終コーナーのスピードで勝る1号車が、1コーナーで刺せない。
そんな展開が続く中の6周目の4コーナーで1号車がついに前に。
そして21号車を追う。離されずについていく24号車、15号車。
残り周回数も少なく、逆転劇は起きずにその順位でチェッカー。
21号車のゲストドライバーは余裕なんて無かったと。
1号車は自らの課題を次戦までに乗り越える静かなる決意。
24号車のDrは前日のアドバイスが大きかったと。
それが無ければ21号車や1号車には付いていけなかった。
結果は彼らの後ろではあるが、10周のレースをちゃんと闘えた。
悔しさもあるでしょうけれど、満足げな笑顔を見せてくれました。
前日の30分のアドバイスがもたらした物は、
大きな自信と2秒のタイムアップ。
努力する事、その方向が間違えていないか、
真摯に向き合ったことがもたらした物は実に大きい。
良い物を見せてもらいました。
Posted at 2022/07/27 00:25:23 | |
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