
ルノ夫さんが疲労困憊で走り切った時、
私は非常に不安を感じていました。
だって
るのるのさんがピットに現れたから。
雨の予報は知っていましたが、こりゃ豪雨がくるだろうと。
そして雨雲がもてぎを被い尽し、土砂降りの雨!
ステディな走りが信条のタケトCくんだから大丈夫と思ってはいましたが、主催者はSCを入れるべき状況だったと思います。
コース上も水溜りが出来る中を、泳ぐように走る各車。
次のパートを担当するろーさんに、アドバイスをしていると
予定外のピットインでタケトCくんが戻ってきます。
そう、我々はレインタイヤを用意していたので、
「もう無理、タイヤを換えて」の強行ピットインだったのです。
しかし、雨はそう長くは降り続かない。
ここでタイヤを換えると、大きく順位を失ってしまうので、
「行け!逝け!池!」と鬼の形相に見えたと思いますが、
再びコースに押し戻したのでした(笑)
なんとか無事に走りきり、yossyさんにバトンを渡す頃には
雨は大分小降りになってきます。
処がダウンヒルストレートで306がクラッシュ炎上
ドライバーは無事脱出しましたが、この処理で赤旗が出ます。
幸い大きな混乱もなく、25分ほどの中断ののちレースは再開。
ドライバーはろーさんに変わり、順位も20位あたりまで上昇。
ここから先の給油タイミングと燃費計算で、
私とマネージャーは最終順位をどこまで上げられるのか
あーでもない、こーでもないと議論。
私はガス欠のリスクをとっても順位を上げたい。
マネージャーは絶対チェッカーを受けさせたい。
そんななか、た~坊へのドライバーチェンジを27秒でおこない、
順位は17位まで上がります。そして16位に上げて給油と私へのチェンジ。
コースに戻ると20位までドロップしています。
ギャンブルをしない作戦に決めた以上燃料計を見ながら、
最後のスパートに入ります。
タイヤは左フロントが結構厳しいので、タイヤを壊さないように、
ペースは2回目ですから、1回目よりも早いリズムで安定させる。
走っている自分の感覚はもどかしさで一杯です。
1本目は良い仕事をした実感がありましたが、
2本目はちっょと満足のいかないものでした。
それでも順位は13位まで上がったことを告げられて、
最低限の使命は果たせたようでした。
最後の給油をして、ただ一人3スティントを走るタケトCくん。
レブリミットを6500まで上げる指示を出しましたが、
気力も体力も一杯一杯で給油で16位まで落ちた順位を14位まで戻し、
アンカーのルノ夫さんにバトンタッチ。
すっかり日が落ち、暗くなったコースを走る8号機とルノ夫さん。
コース上は最後のスパートをかける車と、燃費がきついのか
ペースを大きく落とす車のカオス。
我々の車の戦闘力では残念ながら、さしたるベースアップは期待できず、
プレッシャーにさらされながら必死で走るルノ夫さん。
そして20時1分、トップ車両のポルシェにチェッカーフラグが振られ、
程なくして我々の車も無事チェッカーを受けることとなりました。
総合14位 クラス8位ですが、私が一番望んでいたアルファロメオ勢のトップは
リーマンレーシングの156に。
3年連続アルファ最強チームにはなれませんでした。
それでも総合リザルトを見れば、カメのペースの我々が上位の一角に居る。
一人ひとり、小さなミスや「もっとこうすれば」はあったと思いますが、
12時間をノントラブルで、回ることも、飛び出すこともなく、
当てず、当てられずに走り切った結果は、十分誇らしいものだと思います。
応援に駆け付けてくださった方々、サポートしてくださった方々、
暑い中頑張り続けたチームスタッフのすべてに感謝の12時間でした。
Posted at 2014/07/31 00:34:48 | |
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