
3番手のタケトCくんはこのチームの古参メンバーですので
私が何を望んでいるかは良く判っています。
ですから安心して見ていられます。
順位も33位から周回を重ねるごとにジワジワと上がり20位まで上がるも、
予想外のガス欠症状が発生。折角パスした車に抜き返されてしまう。
それでも21位でピットにもどり、るのるのさんへチェンジ。
給油を行い、るのるのさんをコースへ送り出します。
「ちゃんと1周回ってくるだろうか」前科1犯のるのるのさんですから心配(笑)
今回はやんちゃなことをせず、ちゃんと戻ってきました。
処が4周目に緊急ピットイン。異音がする。そしてギアが入らない、、、、、、、
取り敢えずギアを4速に固定して走ってもらうことにします。
コースに送り出すと、いきなりモニターには車両火災の映像が映し出され、SCが導入。
SCならピットに入れて給油をするのがセオリーですが、ドライバーチェンジも義務となります。
ドライバーの乗車時間は15分以上60分以下と決められていますから、
このタイミングでピットに入れられるのか?マネージャーと緊急会議。
そしてるのるのさんをピットに呼び込みます。
緊急ピットインですから、次のドライバーyossyさんは、まだ準備ができていない。
取り敢えず、給油作業の5分間を使いながら準備を整え、コースに戻します。
車には異常がある。慎重に車を走らせるyossyさん。
タイムは想定を下回っていますが、振幅の幅はさほど大きくはなく、
何とか騙し騙し走らせています。
ピットインの関係から、順位の変動はありますが、
一旦29位に落ちた順位を20位に戻してルノ夫さんへチェンジです。
給油も行ったため30位に落ちた順位。
ピットアウトする時に嫌な金属音が響きます。
ルノ夫さんのパートで全員の1回目の乗車が終わり、
丁度半分の時間が経過したことになります。
12時間耐久の順位はの最初の6時間であらかたの立ち位置が決まり、
残り6時間でトラブルによる脱落する車両の分ポジションが上がっていく。
前半は比較的スティディなはしりをしていたルノ夫さんですが、
後半ペースが上がり始めます。車のトラブルは何処へ?
タイヤはセーブされている?燃費は意識している?
そんな心配の中、22位まで順位を戻してピットに戻るルノ夫さん。
私の2回目は給油なしでのコースイン。
ルノ夫さんからは駆動系と思われる異常を伝えられます。
コースに出てみると、明らかにヤバイ感じです。
これを騙し騙し走らせて行かなくてはなりませんが、
どう見てもドラシャのジョイントが壊れている感じです。
ルノ夫さんは良くこの状態の車でタイムを出していたと思います。
これは絶対にヤバイ。ピットに戻り、ジャッキを上げます。
タイヤは既にボロボロとなっており、後で写真で犯人捜しです(爆)
ドラシャ回りをチェックするも、ブーツは生きています。触診では良く判りません。
取り敢えずフロント2輪を換えて、再びコースに戻りますが、
アクセル開度で駆動が抜ける。そして突然トラクションが掛かる。
異音も激しく出ています。
この状態でどこまで走らせられる?残り5時間以上の走行に耐えられるのか?
トラブルがボールジョイントだとすると、完全に壊れた瞬間不動となってしまいます。
コース上に車を停めることになるのは絶対避けなければなりません。
私はリタイアを決意し、ピットに戻ることにしました。
5時間半の走行でリタイア。23位を走っていたのに残念です。
この状態でピットに停め続け、最後の1周だけ回ってチェッカーを受けるか?
でもその選択は取りませんでした。チェッカーは受けたいけれど、
トラブルを克服してのチェッカーでなければ、価値なんてありません。
むしろ撤収を早めることが、日帰り組の体力保存にもつながりますし、
なにより明日の仕事(本業)に備える事が出来ます。
事務局にポンダーを返し、正式にリタイアとなりました。
なんとも言えない歯痒い感覚。
サーキットホテルから見えるコース上にはライトオンの車両が走っています。
この時間からが我々の勝負所。しかし我々はコース上に居ない(涙)
きちんと走り切ってチェッカーを受けたい。
でもそれは来年までお預けとなってしまいました。
この夜のビールはことのほか苦かったです。