
スタートから6時間を経過し、30位前後からジワジワと順位を上げ、
5人のドライバーの2スティントが終わった時23位までポジションアップ。
これは一寸予想外の展開です。
残り4時間をそつなくまとめて行けば、もう少し前に行けるかもしれない。
とは言え、心配のネタは尽きる事がありません。
タイヤの消耗、ブレーキパッドの状態、燃費計算の微調整。
特にパッドはデータ無しでのチョイスです。取り敢えず残量は有るものの、
ベースプレートに近づけば、一気に摩滅してしまうかもしれません。
赤い塗装は黒く焼け、摩材の部分は真っ白に変色。
本当に大丈夫なのか?
そして3スティント目を走り切ったタケトC君からのコメントは、
タイヤもキツイが、ブレーキはもっとヤバイと、、、
toruさんのタイムがイマイチよくないことから、ここはロスタイムを覚悟で、
前後のタイヤローテーション。そしてブレーキのエア抜きをすることにします。
ピット内に入れ、作業をするためのスペースを確保し、
停止位置を決め、その脇に工具を配置。
3番手のた~坊にはスタンバイしてもらい、作業中に入れ替わってもらう。
そして予定周回を終えたtoruさんをピットに引き込み作業スタート。
エアツール無しでも作業は確実に行えば、それ程遅れは取りません。
左側のみタイヤを前後入れ替え、ブレーキのエアを抜く。
そしてコースに送り出す。失ったのは3分半。
ハブリングのささやかなトラブルで30秒は失ったけれど、
総じて手堅くまとめられたのではないでしょうか。
24位だった順位も28位で復帰できた、後は燃費計算がどこまで詰められるか。
車は概ね順調なペースを取り戻している物の、25位で戻ってきたた~坊は
V字でガス欠症状が見られるとコメント。
想定残量10L足らずで、息つきがでる。
残り1時間半、ガソリンをどう使うか?
途中で止まる事を恐れ、もう1回給油してペースを上げる。
止まるかもしれないけれど、回転を抑えここから無給油でゴールを目指す?
マネージャーは前者、私の選択は後者です。
止まる事を恐れるのは判る。まして燃費計算を一手に引き受けているので、
読み違えたら自分の責任と思ってしまうでしょう。
でも、決断するのは私の仕事。
カツカツなのは確かですが、行けると信じて、
そしてゴールまで行けるように運転してもらう。
それがこの終盤を担うドライバーの仕事。
当初の想定タイムから10秒以上ペースダウンしたことで、
順位はジワジワ落ちていきます。
しかし、仮に給油をしたのならば5分間の停止で2周を失う。
間違いなくその方がダメージは大きい。
ガス欠で止まらなければ、、、、、、
ガス欠症状は各コーナーで出始め、苦しいドライブを続けるyossyさん。
スタートから12時間を経過し、トップ車両がチェッカーを受け、
我々の9号機もホームストレートを通過し、無事ゴールとなりました。
手元データでは総合28位。のちの正式結果ではペナルティの関係でしょうか
総合27位のリザルトとなりました。
データの無い中で、もがき続けた12時間。
でも次はこのデータに基づく作戦でより強いレースができる。
そう確信できる12時間の戦いでした。
Posted at 2017/07/27 00:48:51 | |
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耐久チーム | 日記