
さてクラス2の決勝ですが、この戦いは59秒台のレコードブレークの4台と、
一寸だけ届かなかった0秒台の1台。
恐らくはこの5台の争いになるだろうと予想していました。
混戦になれば、最終ラップの最終コーナーの立ち上がりで勝者が決まる。
まぁそこまでの混戦になるとまでは言いませんが、
見ごたえ十分と予想していました。
クラスポールの24号車は毎度スタートが抜群に良い。
ドライバーの反応速度なのか、ギア比なのか、
ローンチが優秀なのかは判りませんが、安定してスタートが良いのです。
2番手の1号車は前年チャンプ。レースを纏める上手さ、競りの強さもあります。
3番手の21号車はゲストドライバーではありますが、芸歴も長く実績も十分。
さぁシグナルが消えると、予想通りの24号車が飛び出す。
クラス1の2台をパスしていきます。
真後ろグリッドの21号車は、24号車にピッタリついていくものの、
クラス1の2台をかわすまでに至らずで、
1号車と前後し、出遅れたクラス1の後ろに付きます。
これで24号車が楽になるのかと思いきや、
クラス1のスリップが使えることで、21号車、1号車が追いついていきます。
21号車は最終コーナーが巧みで、ストレートが伸びていく。
1号車は少し離されてしまい、やがて24号車と21号車のマッチレースに。
そして21号車がついに背後に張り付き、そのままの勢いでトップに。
追う24号車に対し、21号車も大きなリードは造れず、
コカ・コーラでもゼブラをまたぐギリギリの走りで逃げる21号車。
2台ともにミスのない走りでしたが、21号車がそのまま逃げ切りチェッカー。
24号車、1号車の順でポディウムに納まります。
15号車と3号車の戦いは、15号車にブレーキトラブルが出てしまってらしく
3号車が4位に入賞。しかしこれは「棚ぼた」と言う訳ではなく、
予選タイムを上回るタイムを連発することでプッシュし続けられたから。
これも見事な追走劇だったのです。
そしてこれだけの混戦が有っても、誰もヒットしないのは
お互いへのリスペクトがあるからで、まさにジェントルマンレースです。
この日の他のプログラムではメチャ荒れていた事を考えると、
ドライバーの資質として「速さ」は重要だけれど、
黒白の旗が振られるようなのは不味いですよね。
勝者は一人だけれど、クリーンバトルは全員が金メダルです。
良いレースを見せてもらいました。
Posted at 2022/06/27 22:23:09 | |
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