先日の釧路旅行での備忘録となります。
以前も備忘録を書きましたが、今回は衣類やカメラ機材に関する内容です。
訪れる前から天気を確認してわかっていたことだったのですが、1日だけマイナス15度以下になる日があるということでした。
それ以外の日はマイナス10度以上とこれまで経験した気温。
マイナス15度以下は業務用冷凍庫などに入って作業をすること以外で、自然界では恐らく経験していなかった気温だったと思います。
音羽橋での撮影は、川のある橋の上ですから冷え方が特殊になるかと思います。
なので、衣類はどのような格好で行けばよいのか全くわからない状況で赴くことが今回の釧路行きでした。
普段の格好はブルゾンで、繁華街での夕食時はユニク○のULダウンジャケット、一番寒い日はベンチコートと使い分けをすれば良いと考えてました。
でも実際はブルゾンはいらなかったですね^^;
念の為持っていったヒートテックのタイツ類も使わず終いでした。
わかったことは普段はダウンジャケットで十分、一番冷えたマイナス20度付近となった音羽橋ではダウンジャケットにベンチコートを着込むだけで正解でした。
ちなみに足元は以前ワークマンプラスで購入した防寒ブーツ 氷雪耐滑ケベック。
こちらにつま先用のカイロを入れているだけで十分にポカポカしてました。
服装全体としての考え方は、自分が汗を掻きやすいことを理解し登山で培った方法を取り入れて、ベースレイヤーは登山で使っている速乾性のあるもの、ミドルレイヤーは通気性・吸水性のあるコットンのハイネックシャツ、そして先に述べたアウターですね。
パンツもユニク○のウォームパンツで。
衣類に関してはそれほど重装備しなくても十分だということがわかりました。
次に機材。
3年前になりますが、シグマのSIGMA 500mm F4 DG OS HSM Sportsを使ってましたが、マイナス10度程度の環境でAFの動きがぎこちなく、正常に撮影できないという問題に直面しました。
まともに撮影できなければ、やたら重い荷物にしかならないためニコン純正のレンズに入れ替えた経緯があります。
やはり、純正レンズではトラブルは皆無。
マイナス20度付近の気温でも大砲レンズはしっかりと撮影することが出来ました。
カメラボディは発売されてもまだまだ行き届かないZ9は諸事情により諦め、この釧路のタイミングも考えてD6を導入することになりました。
全てが良い条件の機材になりましたから、後は自分の腕前次第の撮影となります^^;
機材変更によって色々と方向性も変わってきます。
D6に使用されるバッテリーはニコンのカメラの中で大容量なEN-EL18となります。(正確にはEN-EL18C)
こちらのバッテリーはD500の拡張グリップに搭載可能となるため、D6オーナーとなったことを皮切りにEN-EL18を新たに2本追加、D6とD500そして予備バッテリーの3本構成にしました。
にもかかわらず・・・
3泊4日でトータル、おおよそ5000枚の撮影を行いましたが、寒さの影響もあってこの3本構成でのバッテリーは2本を使い切り、最後の1本も残りわずかでした^^;
やはり極寒でのバッテリー消耗は著しいというのが実感できるので、今後はバッテリーを更に追加するか、持ち運びが便利なUSBチャージャーが出てくれると良いかもしれません。
Z9付属のUSBチャージャー(MH-33)が今の所候補でしょうか。
もし、ミラーレス機だと消耗が更に大きくなりそうですね・・・
今回の撮影で一番のネックとなったのは三脚と雲台。
たまたま出発前に、写真家である米 美知子さんの最新の動画配信見たおかげで、ある程度のトラブルは回避することができました。
参考までにその動画リンクを付けておきます。
実際に地面が氷結している場所に三脚を立てる状況があり、普通に三脚を立てようとしたらカメラ機材の重さで足が滑って、通常よりも更に開いてしまい根本が折れるのではと心配になる状況がありましたが、足を狭めて立てると安定することがわかりました。
足元をゴム足ではなくスパイクにすればよかったのですが、そのスパイクを忘れたことも失敗ですね^^;
そして、ここから本題。
三脚、雲台ともグリスが凍りました(大汗)
三脚はカーボンのナットロックでしたが、このナットロックに付着しているグリスが寒さで固着し回すことができないトラブルに見舞われました。
このときは移動するため足をたたもうとした時に起きましたが、クルマの中に移動中そのまま放置していたらなんとかたたむことが出来ました。
一応ですが、クルマの暖房はご法度です。
外気がマイナスであれば車内は0度前後までは大丈夫かと思いますが、暖房をガンガン効かせるようなことをしてしまうと、レンズやカメラボディに結露によるダメージを受けてしまう可能性があるので暖房はほぼ使用しません。
次に使用した雲台はジンバル雲台。
ジンバルにも大量にグリスが付着されておりますので、パン・チルトが思った以上に動きませんでした。
下手するとチルトした際に三脚自体が浮かび上がってしまうくらい。
こちらはもう・・・どうすることもできず・・・
全てではありませんが、一部は手持ち撮影をしなければならない状況もありました。
今回の教訓から、三脚や雲台もマイナス気温に対応出来るようにグリスを塗り替えが必要ですね。
厳冬期での撮影をする際は、これまで経験したことのないトラブルに見舞われることを今回の釧路での撮影で強く感じました。
そこからどうやって自分が対処出来るのか、とか、これまでの経験とは別に新たな方法を模索しなければならないのでしょうね。
次はもう少し荷物を軽くして、行動が取りやすい状況にしたいと考えております。
重い機材を抱えて走るのは、もうコリゴリです^^;