車の話題ではなく、個人の備忘録レベルなので読み飛ばしてもらって構いません。
↑ いつもお世話になってるタイヤ屋さん・・・その裏に廻ると・・・
コチラのタイヤ屋さん、以前から店内にワイン販売コーナーがあったのは知ってました。
が、限られた販売スペースに高価なワインがズラリと並べられており
「ワインソムリエがご案内いたします」
的な表記もあり、自分には縁の無い世界だナァ、と眺めるだけでした。
↑ パッと見だと、ワインショップと気付かずに通り過ぎるかも(幟が目印)
そのワインコーナーのお店が、昨年秋からコチラ[画像手前]で営業されてます。
今回、タイヤ屋さんにお邪魔したついでに伺ってみました。
(ちなみに左手の巨大な建物は物流倉庫、奥がタイヤ屋さん)
タイヤ屋さんの駐車場も広いですが、コチラのお店も かなり広い です。
[フジ リカーアンドフーズ店]
営業時間) 11:00 - 18:00
年中無休
店内の販売スペースはそんなには広くない様子。
奥には事務スペースが広がってますがよくわかりませんでした。
販売スペースにはワインが整然と横たわって並べられており、ラベルも綺麗に見えるように整えてあります。
食品や雑貨も置いてますがあまり多くはないようです。
程なく イケメンソムリエ氏 が登場、対応していただきました。
好みの葡萄種が サンジョベーゼ であること、比較的 温暖な中部あたりの畑、というキーワードを発しただけで、すぐに数本の候補を絞り出して提示してくれます。
当然向こうはプロのソムリエ氏ですから知識も豊富なのですが、関心したのはワインの素人にもわかりやすい表現で丁寧に説明してくれるところ。
葡萄の種類だけでなく、地域や畑の特徴まで次々と情報が出てきます(汗)。
今回は一回り大きな亜種「グロッソ種」という存在を教えていただき購入となりました。
(比較的リーズナブルだった、というのもあるが)
正直、近くの酒屋さんで様々な地域の様々な品種や銘柄のワインを試しましたが、知識も無いのでハズレ (不味いのでは無く自分の嗜好に合わない) を引くこともかなりありました。
そうしたハズレくじに支払った(勉強した)金額を、ソムリエにベストチョイスしてもらえるように回す(少しだけコストのグレードアップ)のは十分アリな気がします。
フジコーポレーション の会員ポイントにも付加されるので、ポイント持ってる方はよりお得感もあると思います。
あとドコモのdカードにも対応していたかと思います、確か。
↑ 自分へのご褒美用の1本
[アゴスティーナ ピエリ・ロッソ ディ モンタルチーノ]
サンジョベーゼ・グロッソ 100%使用
ヴィンテージ 2019年
規格 D.O.C.
アルコール度数) 14.5%Vol.
容量) 750ml.
¥2,990[税込み] ※店内表記は全て税込み価格、だったはず。
さて、葡萄酒※は 農産物 に分類されます。
※どうしてもワインという表現が苦手なので、以下、葡萄酒と表現します。
つまり辿っていけば生産者がどのように葡萄酒を作っているかが伺えるというもの。
行ったことのない場所でも想像を巡らせることが出来るというのも葡萄酒の楽しみ方のひとつかと。
で、コチラの商品。
シンプルなラベルから伺えるのは生産地とヴィンテージ(収穫年)、あとはトレーサビリティ用?のシール(封印)ぐらいでしょうか。
生産は・・・もんたるちーの?
ええっと・・・(ネットで検索)
イタリアはトスカーナ州にあるモンタルチーノ村。
この地で作られる「ブルネッロ ディ モンタルチーノ」は イタリアワインの女王 として有名。
※ブルネッロ = サンジョベーゼ・グロッソ
へー、高級葡萄酒っスねぇ・・・。
その弟分的存在にあたるのが、「ロッソ ディ モンタルチーノ」。
おおっ、コレだ、コレ。
葡萄品種) サンジョベーゼ・グロッソ種(=ブルネッロ) 100%使用
熟成期間) 最低1年熟成(うち6カ月は木樽熟成)
今回購入した商品は「ロッソ ディ モンタルチーノ」のセカンドワイン(もしくはセカンドラベル)。
ファーストワインと同じ畑で収穫された葡萄ながら、ファーストワインの規格に達しなかった葡萄や、樹齢の若い葡萄から作られます。
とはいえ、醸造方法は ファーストワイン とまったく同じなので
「お手頃価格でファーストワインの味わいを感じることが出来る」
という私にピッタリの葡萄酒です。
その辺の情報も含め、イケメンソムリエ氏 は丁寧に教えてくれるので本当にありがたいです。
↑ サンジョベーゼ・グロッソ種[画像はネットよりコピー編集したもの]
枝ぶりや葉の大きさから推測するに、かなり大粒の実であることがわかります。
まるで 生食用葡萄 にも見えます。
果実も大きいですが果皮も分厚いので、コクのあるフルボディの葡萄酒が出来上がる、らしい。
さて、実際にいただいてみます。
磁器製カップ※に少し注いで香りを楽しみます。
※ワイングラスを持っていないので、コーヒーカップ使用。でもコレはコレはオツ(乙)なものだと思ってます・・・。
間違いなく サンジョベーゼ の香りがします。よくスミレの花の香りに例えられますが、それを上品により濃密にしたような感じかと。
口に含むと高めのアルコール度数が口の中いっぱいに主張します。普段は10%超えるような葡萄酒は飲んでないから余計にそう感じるのでしょう。
少しさらっとした感じの飲み口に感じますが、程よい酸味と少しだけ渋み。まさに自分好みのバランスです。
で、その後にバニラのような香りが立ち上がってきます。
こ、これが樽熟成のチカラなのか?! 実は今まで樽熟成された葡萄酒は敬遠していたのですが、まったくの喰わず(飲まず)嫌いだったようです。むしろ一発で虜にさせられました。
余韻も長く続くので満足感も得られます。
ボトルのラベルには表記なかったのですが、ミディアム~フルボディの内容で間違いないでしょう。
サンジョベーゼ種 も好みですが、この グロッソ種(=ブルネッロ) はまさに私の好み。すっかりハマりましたョ。
選んでくれてありがとう、イケメンソムリエ氏 に感謝です!!
・・・でも
ワインは一期一会
というように、次回同じものに出会えるかというと難しいと思います。
だからこそ、新しい出会いに楽しみを見いだせるとも言えるし、そういった意味でも ワインソムリエ の存在はありがたいナァ、と思う今日この頃。
↑ 田中克幸氏著 コギスケ的「奥深い葡萄酒の世界で迷子にならない為の手引書」
この本に出合わなければ、ここまで葡萄酒にハマることはなかったでしょう。
以下、個人的備忘録。
葡萄酒の4本柱(あくまで指標として)
①地形
しっとり味? くっきり味? (畑が水辺ならしっとり、山辺ならくっきり)
さらっと味? ねっとり味? (畑の土が砂ならさらっと、粘土質ならねっとり)
きりっと味? ふわっと味? (畑に石灰があればきりっと、無ければふわっと)
②天候
濃い味? 薄い味? (雨が少ないと濃い、多いと薄い)
酸っぱい味? 酸っぱくない味? (涼しい年、暑い年) ※収穫時期にもよる
③人為
苦い味? 苦くない味? (タンニンの抽出する、しない) ※温度・時間・撹拌頻度と強度にもよる
樽っぽい味? 樽っぽくない味? (樽で熟成する、しない) ※熟成期間にもよる
④品種
一般的な五味(甘・塩・苦・酸・旨)の他にも、痛覚(辛・渋)、触覚的味(ゴリゴリ、フワフワ、ツルツル、等)、心理的味(うっとうしい、はつらつ、等)、いろんな味で表現できる、らしい。
私はまだそのレベルには達してないので勉強中ですが・・・。
また口の中で味を形として認識する(重心・形状・大きさ・分布)、というのも目からウロコがダダ漏れ(?)。
こういった繊細な情報を感受して表現できるようになれば、きっと料理との組み合わせも楽しくなるんだろうナァ、と。
もっともっと味覚を研ぎ澄まさなければイケませんねぇ。今はまだ 駆け出し冒険者レベル なので、そういったレベルに到達出来るのはいつの日になることやら・・・。
ちなみに・・・基本的に酒を飲まない私は、主に「睡眠導入剤」として嗜む程度でございます・・・。