*****< 前回からの続き >*****
↑ 温泉神社への参道入口の様子
ほっとパーク(前回のブログ参照)の道路向かいの様子。
鳴子温泉郷の一等地に位置する 鳴子ホテルさん の一部の様子。
しみったれおぢさん の私ですが、一度くらいは有名ホテルの温泉を堪能してみたいと思った次第。
時刻は 11:15.
ちょうど目の前の 鳴子ホテルさん の入浴時間が開始したばかり。
案内看板を見ると「徒歩の人は左側へ」とあります。
↑ 徒歩の方はコチラの玄関から入ります
最初、業者さんの搬入口かと思って素通りするところでした。
作業中のおぢさんに聞いたら、フロントまでのルートを教えてくれました。
ちなみに車で来た人は坂道を登って、温泉神社の横にある駐車場(砂利敷)に車を停めます。
で、5階となるコチラから入るとすぐフロントがあるわけです。
↑ フロントまでの廊下が延々と続きます
徒歩の人は1階からエレベーターで5階まで移動。
(えーと、突き当りを左に折れるとフロントって言ってたっけ?)
と思い出しながら延々と豪華な廊下を進んでいきます。
両脇には地域の特産品がズラリと並んでいるので、つい足を止めて見入ってしまいます。
(あれぇ? 全然フロントが見当たらないナァ??)
と心配になった頃に突き当りに到着、左の階段(スロープも有り)を登ると広い空間に出てフロントがありました。
【名湯の宿・鳴子ホテル】
入浴時間 11:00-15:00
入浴料) ¥1,100
創業明治6年(今年は創業開始から150年!らしい)
しみったれおぢさん としては、ひとっ風呂浴びるのに ¥1,100 は尻込みするレベルですが、湯めぐりシール4枚なら問題ありません。
入浴許可証を受け取ったら温泉へGOです。
(゚Д゚)エッ
日帰り入浴の「芭蕉の湯」は1階にあるのですか?!
(´Д`)ハァ…
またあの長い廊下渡ってエレベータで1階まで・・・
∑(゚Д゚; )アリャ
ということは、入浴後はこの 入浴許可証を返却しにまたフロントまで戻ってくる 訳ですね??!
移動距離、長ッげぇ~!!
さて、フロントから5分ほど費やし、ようやく「芭蕉の湯」に到着です。
↑ このような細やかな配慮が随所に行き届いてました
脱衣所の入口にスリッパクリップが用意されています。
まぁ日帰り入浴者はスリッパは使わ(え)ないのですけどね。
↑ 広くて清潔な脱衣所
スタッフさんが時間をかけて清掃されてました。
↑ 温泉成分表から「濃い温泉」なのがわかります
泉質名) 含芒硝食塩重曹-硫黄泉
pH 8.7(アルカリ性)
泉質名が改正前の表記で、ちょっとイメージできませんが、 pH8.7 はかなりのヌルヌル具合を期待してしまいます。
【追記】'23.08.05
鳴子ホテルさんの公式HPの表記による泉質名は
泉質名) 含硫黄-ナトリウム-硫酸塩・食塩・炭酸水素塩
pH 8.0(弱アルカリ性)
とありました。
日付は温泉成分表の方が新しいです。
↑ プール並みの広さの内湯[男湯]
【芭蕉の湯・内湯】
広い、広過ぎる。。。こんな広大な空間を独り占めなんて贅沢過ぎる。。。
正直どこに陣取って入浴するか悩むほど。
お湯は画像左奥から排出されていて 41~42℃ ぐらいに保たれている様子。
温泉成分表では、お湯の色は僅かに黄緑色とありましたが、やや水色がかった白濁湯に見えます。
pH8.7 のアルカリ性のヌルヌルしたお湯を期待したもののさほど感じることは出来ず。お湯の印象としてやや重たい感じがしました。匂いはまさに硫化水素臭そのもの。少し主張が強いように感じますが、甘い香りはほとんど感じられず少し苦い?渋い?といった印象。
※ 色や香りは日によって変化する可能性があります。
※ 公式HPでは、日によってお湯の色が「透明」「乳白色」「水色」「緑色」「鶯色」と異なる様子が紹介されています。とても同じ温泉とは思えません。外気温や湿度により影響されるようですが不思議です。
真ん中の木枠で囲まれたスペースは一段高くなっていて半身浴?出来るくらい浅くなってました。正直このスペースがどのように利用されるのかはわかりません。
↑ 向かい側からも撮影してみる
左側には洗い場がズラリと並んでいます。
通常の洗い場が13席、仕切りが囲われた洗い場が6席、計19席、だったかと。
それぞれの洗い場にシャンプー、リンス、ボディソープの他、酒粕石鹸、コラーゲン石鹸、酒粕洗顔パック、軽石まで備わっています。まさに至れり尽くせり。
温泉の一番奥に寝湯スペース(すわり湯との表記)があります。横たわって半身浴が楽しめるようになってます。実際に横になってお湯に揺られていると心地良くて思わず寝てしまいそうになるレベル。
お湯は源泉かけ流しではありますがオーバーフローは少なく見えます。まぁこれだけ広いのだからそれなりに排出されているのでしょう。
浴槽の形状が独特な為か、隅っこの角に澱みや汚れが浮いているのが見られました。それとも湯の華、だったのかな?
↑ 独特な形状の(半)露天風呂[男湯]
【芭蕉の湯・露天風呂】
広い内湯に入った後だと狭く見えますが、じゅうぶんに広いです。
コチラは投入口から「ザップン、ザップン・・・」と勢いよくお湯が投入されています。
お風呂の形状は、内湯との仕切りの関係で少し変わった形になっています。
天井は2階の空間が葺き抜けとなっていて湯気がこもらないような設計でした。
↑ 解放感は無いけど快適に過ごせるよう工夫されてます
高い壁、生い茂った竹、雨風除けの窓、と、ここは1階ですが目隠し効果は絶大。
そしてこの季節、絶えず涼しい風が吹き抜けていって爽快です。外気温 33℃ ですがここは 27~28℃ ぐらいで安定している様子。
視認出来ませんでしたが、空調と連動させて絶えず心地良い風が流れるような作りとなっている気がします。よくわかりませんがとにかく涼しい(嬉)。
すぐ目の前をトラックなどが頻繁に行き来しているようですが(バックブザーの音でわかる)、目に見えないのであまり気になりません。
強いて挙げれば、1階だからか竹が生えているからか、蚊が飛んできてまとわりつくことぐらい。2匹撃墜しました。
↑ 現在地・1階の竹が生い茂っている所 【トップ画像より】
(∀`*)ゞイヤァ
温泉に浸かっては上がり、乾いたらまた温泉に浸かる、を繰り返しているうちに、気がつけば1時間以上も滞在してました。
ただ虫刺されの痕は赤味は薄くなったものの、腫れと痒みはさほど改善されませんでした。
即効性を求めるなら、硫黄泉 よりも 酸性泉 を優先すべきだったかも知れません。蔵王温泉 だと一発で治るのですが・・・。
【追記】
鳴子ホテルさんの温泉に浸かってから、、、
当日と翌日、皮膚表面が妙にベタベタ。シャワー何度浴びても硫化水素臭がぽわーんと漂う感じ。
二日後、気がついたら腫れが引いて痒みも無くなってた。
三日後、傷跡の色味も元に戻りほぼ回復した様子。
(虫刺されとしての効能としては)
即効性の酸性泉、遅効性の硫黄泉、といった感じですかね?
※ あくまで個人的な感想です。
【追記】
日帰り入浴できるのは「芭蕉の湯」のみですが、宿泊される方は他にも様々な温泉(玉の湯、青畳石露天風呂、高野槇桶露天風呂、貸し切り風呂)が利用できる様子。また宿泊する客室によっては足湯付きのお部屋もありまさに温泉三昧となってます。羨ましい・・・。
さて、風呂上がりに 温泉神社 まで少し散歩しました。
↑ ゆさや旅館さんの外観
社会人最初の忘年会でコチラに宿泊しました。
当時は温泉の素晴らしさを知らなかったとはいえ、勿体ないことをしたと思います。。。
ゆさや旅館さん は、以前より宿泊客のみの対応となっています。
※ 日帰り入浴は隣の共同浴場[滝の湯]があります。泉質はぜんぜん異なるのですが・・・。
↑ 滝の湯さんの裏手に温泉神社へ至る道が続いてます
今日の 滝の湯さん(画像右側の建物)は昼時ということもあり、おじいちゃん達の賑やかな声が響いてました。機会を改めて再来したいと思います。
※ 鳴子温泉のかなり濃いお湯に浸かった後なので、直後のハシゴで湯あたりするのは明白。
↑ 鳥居が見えてきました
温泉神社 のすぐ横に、鳴子ホテルさん の駐車場があります。
車で来たならここに駐車してすぐフロントで受付出来るのですが、私の場合、ここまでの坂道で車の底を擦りそうで登って来られる自信がありません。。。
↑ 柱の陰からこけしが覗いてます?
【延喜式内温泉神社】
建立 837年
そんな昔から 鳴子温泉 を見守ってきたわけですね。
その後は街中に戻り、いろんなお店を見て回ったのですが、絶賛ダイエット中なので飲食店はスルーして足早に帰路につきました。