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正岡貞雄のブログ一覧

2017年01月02日 イイね!

『大江戸ひかり名所めぐり』と『2017初詣』

『大江戸ひかり名所めぐり』と『2017初詣』〜『還暦プラス青春の20歳』も残りはあと半月〜

【左は2016年12月30日19:30の六本木けやき坂。白色と青色のLEDによる“SNOW&BLUE”の洗礼をうけるPROGRESS】ワンクリックしてどうぞ

 こんなに陽ざしが明るくって穏やかな元旦が、これまであったろうか。
 みなさん、明けましておめでとう。ことしもまた、なにか新しいつながりが生まれ、何かがはじまるといいな。そう念じつつ、2017年を迎える……どうぞよろしく。

 お決まりのおせち料理に箸をつける前に、せっかく送られてきた広島・竹原の名酒『竹鶴』を盃に一杯、家人に注いで貰い、ひとまず、新年の挨拶を。コシのしっかりした辛口の飲み心地に、もう一杯。それがいけなかったのか。

 恒例の近くの八幡神社までの初詣をうながされて、表通りまでのダラダラ坂をのぼりはじめたのはいいが、その途中で足が止まってしまった。ともかく、胸のあたりにさしこむような違和感が! 4年前の記憶がむずむずと甦った。心配そうにのぞきこむ家人。もう、こんな状態は、正直に伝えておいた方がいい。歩くスピードを落としてもらう。
 

*上練馬村の鎮守社として古くから親しまれている。境内にはエノキ、イヌシデ、シラカシの大樹が高々と…。

 大通りを渡ると、神社までは下り坂。それからの異変もなく到着して、参詣の列に入った。
 2016年の初詣のお神籤は「大吉」だったが、今年はどうだろう? 古くなった「家内安全、家運隆昌」の御神札をお返しし、口をすすぎ、手を浄めてからから、神前へ。二礼二拍一礼。そして御神札を受け取り、念をこめてお神籤を引く。さて今年は? 

「大吉」は家人のほうにわたっていて、こちらは第三十一番の「吉」。





 久しい間のくるしみも 時が来て 自ずから去り

 なにごとも 春の花の咲く様に 次第次第にさかえてゆく運です

 安心してことにあたりなさい

 左手だけを使って、そのために張り巡らされた細縄に、お神籤を結びつける。こうして幕を開けた2017年。平凡で、穏やかすぎるが、それはそれで、悪くない。それだけに、何かがはじまってくれそうな、嬉しい予感はある。


 2016年の前半はポルシェ漬けだった。それが後半にはいってからは、グイグイと『NISSAN漬け』の方向へ引っ張られてしまった。

『プロパイロット』搭載というセールスポイントをひっさげて登場したミニバンのセレナとたっぷりつきあったと思ったら、11月にはNoteがe-Powerという新しい武器をひっさげて現れた。目を洗われるような「変身」ぶりで、日産が発売を仮に9月か10月に前倒しをいていたなら、セレナとの同士討ちとなって、「カー・オブ・ザ・イヤー」戦線にも大異変を招いていたに違いない。
 

*RJC2017年次のイヤーカーがBULLETINの表紙を飾っている。

 その辺のことを、近く、稿を改めて書き留めなければならないのだが、せめて正月休みくらいは、家人とのんびりした時間を共有したくて、大晦日の前日、プログレを駆って、都心へ向かった……題して、冬の風物詩『大江戸、光の名所めぐり』である。
 
 12月30日午後4時。家人も正月を迎える用意が済んでしまったらしく、こちらの「前から言っていたイルミネーション巡りをしようか?」という誘いに、軽い調子で乗って来た。「浅草あたりで食事でもしましょうよ」と。それも悪くない。行こうか。

 とはいっても、途中で一つ、確かめたいことがあった。長年お世話になった講談社本館の2階までの高さと、本館と新館のつながり方が、現在、どうなっているのか、ということだった。現在執筆中の『局長自伝』のある場面で、貴重なモノクロの問題写真が出てきて、その意味合いを説明するのに、果たしてその現場が、いまどうなっているか、を確認しておく必要があったからだ。

 乗り込んだ プログレのオドメーターが「110348」を指していた。
「あと763kmで111111の1並びだよ。随分、頑張ってくれているだろ?」
「そうね、もうちょっと頑張ってね」
「え!? それって、どっちを指しているのかい」
「どっちもよ」

 江戸川橋と音羽通りが交差している。左折して護国寺方向へ。すぐに27階建ての高層、講談社ビルが。こちらの狙いはその手前にある6階建ての旧・本館である。ちょっとしたヨーロッパのゴシック様式の雰囲気をもっていて、あたかも国会か銀行の雰囲気で、この社屋が完成したのは昭和9(1934)年7月、わたしより1年半先輩である。いくつもの激動の時代をくぐり抜けてきた。



*講談社社屋、本館と新館ビルは文京区音羽通りに。突き当た
ると護国寺。


*左が本館で、右の本館通用口をつなぐ通路あたりは、かつての倉庫へ入る大きなコンクリートの空間だった。

 プログレからおりてカメラを向けると、警備員が不審気に近づいてくる。社友であることを告げると、納得顔で持ち場に戻ってくれたので、落ち着いて撮影。

 この件については、いずれ詳しく触れなければならないが、わたしが入社したその年(1959年=S34)に、とんでもないことをしでかして、とんでもない異名を頂戴した、いわば「古戦場」で、思い出すだけでもぞっとする事件でもあった。その問題の古写真を先日、やっと探し当てたので、ワンシーンだけ、公開しておこう。写真にあるガラス張りの庇(ひさし)からコンクリートの地面までの長さを確認したかったのである。


*1959年の春。社内競技が催行されていて、バレーボール大会が倉庫前の広場で開かれていた。ボールが逸れて、5メートル近い高さに突き出しているガラス張りの庇の上に乗ってしまった。と、ゾボッとガラスを突き破って2本の足が……。この珍事の犯人がだれだと思う?  


 日が落ち始めた。まず墨田河畔の東京スカイツリーを目指す。願わくわ、スカイツリーの展望台から、360度に広がる、光り輝く夜の灯の海を眺めたい。
 御徒町の脇を抜ける。アメ横に押しかけ、溢れている買い物客の波に驚いた。ひょっとしたらスカイツリーも大混雑かもしれない。悪い予感がした。

言問橋を渡る。スカイツリーが大きくなって前を塞ぐ。適当なパーキングを求めて、いろんな路線が交差する押上駅の周辺をぐるりと一周。うまく、30分200円のパーキングを見つけて、プログレから離れることができた。





 しかし残念。スカイツリーを受け入れ先である「ソラマチ」は若ものと外国人観光客に占領されていて、展望台には19時半のエレベーターにしか乗れないという。予想していたことだから、あっさり断念して、食事に向かうことにした。ま、この調子だと浅草雷門あたりも、どこへ行ってもすんなりいきそうもない。深川か、月島だ。それなら「もんじゃ焼き」にしましょう、と家人の提案。それもいいね。隅田川に沿って南下。深川・門前仲町を抜けて相生橋を渡ると、そこが月島・佃島界隈であった。

 もんじゃ焼きの並んだ細い通りのなかほどで、やっと赤提灯の下がった店で二人の席を確保して、「五平」と白字の染め抜かれたのれんをくぐる。
「五平もんじゃ」という定番を注文。手際よく店の主人が鉄板の上で、キャベツなどの野菜類を鉄板で炒めながら、いつしか円形の土手をつくる。次に白い粉を生地にして溶かしたものをながしこみ、最後に切りイカや桜エビなどの海鮮物を投入して、さあ、どうぞ、とあいなった。









 気さくな対応が、いい感じだったな。味もよかった。それで、1700円ちょっとだよ。冬場のもんじゃ焼きはお奨めだな。

 月島からは六本木へ向かう。丸の内エリアは何度も足を運んでいるので、時間の都合もあって、今回はパス。

 夜の銀座4丁目をぬけるのも、久しぶりである。桜田門の先でR246に入り青山方向へ。と、iPhoneに着信の文字が浮かんだ。
四国のFRマニア君からのようだ。プログレを左に寄せ、停車してから応答した。歳末の挨拶だった。社会人になって、直面する難題があるようなので、帰宅してから改めて話を聴くことにして、プログレをスタートさせた。

 六本木通り。東京ミッドタウンのイルミネーションは、過日、鑑賞する機会があったので、この日はスルーして、TV朝日脇のけやき坂へむかう。

 六本木交差点は右折禁止とあって、その先の国際会館にはいって鳥居坂へ通じるルートを選ぶ。この選択は正しかった。麻布十番と青山1丁目を六本木ト ンネル経由で結ぶR319に出てくれたことだった。
 坂道を下りきって右折するとすぐに、けやき坂が待っていたのだ。それも、思いもしなかった琥珀色のイルミネーションをまとって……。



 慌ててTV朝日前の交差点を左折、けやき坂へ入ってみた。アンバー色はひとの心を暖かくときめかせる。どうやらクルマの流れはそれほどでもないようだ。カメラにおさめたい。で、路肩にプログレをとめ、後ろのシートに置いたままのカメラバッグを引き寄せようと、ドライバーズシートを離れたその瞬間、イルミネーションの色が変わって行くではないか……。
 クリスタルな光沢をもった白と青。メルヘンの国に迷い込んだような錯覚。これも悪くないが、やっぱりこちらはあのアンバー色に染まった町並みを撮りたい。が、なかなか希望する光の国は戻ってこない。それでも、何枚かのショットを収めたところで、いいタイミングで目のあったブティックの男性店員に訊いてみた。
「イルミネーションの色、赤い奴に変わらないのですか?」
「だいたい、30分置きにチェンジしているようです」
「ありがとう。30分は待てないな。またにしよう」
 
 かくして、残念ながら琥珀色に染まったけやき坂を断念して、つぎの「大江戸イルミネーション名所」を目指すことにした。

 青山1丁目を左折してR246、俗にいう青山通りに入り、渋谷方向を目指す。

表参道。ここから原宿までの「光の道」も大江戸名物のはずが、なんとイルミネーションは消えたままであった。25日までの恒例イベントも終わって一休み中なのか、それとも地元との話し合いで、なんらかの休息期間を設けたのかどうか。
首をかしげながら、暗いままの表参道を通過して、代々木公園を目指した。
『青の洞門 SHIBUYA』とタイトルされた新しいイルミネーションスポットがスタートしたのを耳にしていたからである。



55万球の青色LEDライトで渋谷公園通りから、NHKに隣接する代々木公園内のケヤキ並木をつなぐ青い光の幻想空間。そこを歩いてみたかった。

 訪れた人々が黒い影となって、ブルーの光の波間を泳いでいく。一度は訪れてみたい、新しい大江戸名所だが、イルミネーションは残念ながら1月9日までだという。




「何シテイル?」で「“紅白”のラストシーンで“タモリとマツコ”が消えていく時ブルーのイルミネーション通りがチョロッと。実物はこんな幻想的なゾーンでした」と紹介したのは、その時に撮影したモノで、いち早く伝えたがったわたしの気持ちがモロに顕れている。

 ともかくも、『還暦プラス青春の20歳』と強がっていろいろとチャレンジしてみたモノの、残りはあと15日間。さて次なる「21歳」をどう生きていけるのだろうか。心の揺れる年の始まりなのだ。

プログレのオドメーターは「110407」。1並びまであと「763」。



 
(この項、おわる)
Posted at 2017/01/02 03:01:04 | コメント(2) | トラックバック(0) | 還暦+20歳の青春 | 日記
スペシャルブログ 自動車評論家&著名人の本音

プロフィール

「近本の満塁本塁打などで最大7点差をつけながら、先発の伊藤将司が2点差まで追い上げられ、最後には岩崎が大リーグをお払い箱になった筒香逆転の一発を浴びてしまう惨劇。これで首位転落。強風の吹き抜ける横スタ。今日も午後2時から。逆に考えれば、虎に幸いしたゲームもあった。サト輝、好機だよ。」
何シテル?   05/12 10:46
1959年、講談社入社。週刊現代創刊メンバーのひとり。1974年、総合誌「月刊現代」編集長就任。1977年、当時の講談社の方針によりジョイント・ベンチャー開...
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