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正岡貞雄のブログ一覧

2018年04月16日 イイね!

VOLVO XC40 vs. セレナe-POWER

VOLVO XC40 vs. セレナe-POWER「進化」についての想いは、千々に乱れて……

 
 前年度の2017年次RJCカーオブザイヤーは『日産セレナ』が受賞、同時にセレナに投入された運転支援システム『プロパイロット』にテクノロジーオブザイヤーの最優秀賞までがプレゼントされた。

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*九州試乗ステージの基地となった福岡のホテル。勢揃いしたセレナ。博多湾が目の前に拡がっていた。

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*那珂川の向こうに新名所の福岡タワー、博多湾越しに能古島が。

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*五木寛之の大河小説『青春の門』の舞台、筑豊地区の香春町。背後に削りとられた一の岳が…。


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*セレナの生産基地、九州工場も見学。最終チェックを経て送り出される瞬間である。

 もうひとつ、その年度のカーオブザイヤー・インポートは「ボルボXC90」で、その時の『The RJC Bulletin(機関誌)』に、わたしは「かつて夢見た世界に棲むSUV 2.5トンの巨体、いと滑らかに」と題して、こう寄稿していた。

             ☆          ☆                   ☆

 36年前に作家の五木寛之、徳大寺有恒の両氏と語らって「俺たちの理想のクルマ・動く個室」創りに挑んだことがある。
 名づけて『浪夢号』。ベースはTOYOTAハイエースコミューター。ディーゼルAT機構に KKKのターボを特装、TVから冷蔵庫、専用ベッド、発電発動機、バックアイカメラも。
 1年をかけて完成したが、3t 近い異常な車重量と熱処理やらがうまくいかず、夢は無残に潰えた。それでも一応、大阪国際モーターショーにゲスト出品できた。


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 今回、フォードと訣別してVOLVOが投入したXC90の旗艦モデルT 6の白い本革シートに、インパネの演出に目と心を奪われる。

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 タッチスクリーン式9インチディスプレイ、センターコンソールに 用意されたダイヤル式エンジンスターターなど、このスペースでは説明できないのが残念だが、神経の行き届いた運転支援装置など、次々と生かされている先進技術が、これ見よがしではないのが凄い。
 総車重2.5トンの巨体が軽々と滑らかに走り出して、1km。「おお、かつて夢見た世界に棲むSUVがここいる!」と喝采を送ってしまった。 (正岡貞雄)


 そして、2018年次になって……。


 引き続き、日産の打つテは的確にスイートスポットで捉えていた。
 まずノートe-POWER。これは電気自動車のハイブリッド車として造りなおし、新しい命を与えた。簡単にいうと、ノートのトラ ンスミッションをEV車のリーフのモーターに取り替え、リチウムイオンバッテリーをフロントシート下に搭載、エンジンは発電専用として、必要な時だけエンジンを回すシステムを採用している。このため、e-POWERのガソリンエンジンは、タイヤを駆動しない。ほぼ2000回転近辺で、エンジンのもっとも美味しい領域を使って、発電機を駆動する。これによってEVの静かで力強い加速を、バッテリー残量を気にすることなく満喫できる。

 このメカ解説、実は同じRJC会員で、国内メーカーでエンジン開発に携わって来た持田幸武さんからの受け売りである。
さらに付け加えれば、ノートe-POWERにはNISMOバージョンが追従し、これがまた、絶品。低重心で、手で路面を触っているようなバランスのいい脚を持っていた。

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 日産の得意、右肩上がりが止まらない……。7年ぶりにフルモデルチェンした新型リーフの評判が、妙に高かった。当方も10月半ばにスケジュールされていた軽井沢での特設試乗ステージを楽しみにしていた。
ところが例の無資格検査問題が表面化し、日産はメディアへの対応を自粛し、カーオブザイヤーへのエントリーもさし控える事態になった。
 恐らく、何事もなければ、2018年次のカーオブザイヤーは2代目リーフが主役になっていたに違いない。

 やっと、年度が変わった。3月の半ば、日産から、久しぶりの新車試乗の案内が届く。稼ぎ頭のセレナに决め球のe-POWERを与えて勝負に出た。ノートより車重が最大570kgも重いミニバンにどんな工夫を注入してきたか。

 メディア向けセレナ e-POWER試乗会の最終日。それも最終組に滑りこんだのだから、いつもの相棒、飯嶋洋治さんの姿はなく、単独の試乗となった。 

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さて初めてセレナe-POWERを動かすとなると、いろいろとチェックや確認することが多く、アクセルONまで時間がかかる。

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       ☆                           ☆                        ☆

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  広報のお薦めルートの中に《横浜港シンボルタワー』の文字が。定番の大黒PAに立ち寄り、本牧埠頭経由で、初めて《シンボルタワー》へ。駐車場には先客が1台だけ。東京湾を眺める穴場で芝桜の季節が推奨とか。

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 試乗が終わって、この60分ほどのドライビングのどこが楽しくて、収穫があったのか、と己れに問う。

 久しぶりのミニバン、セレナe-POWERを与えたことから、今回の狙いは「家族みんなが楽しめる」。快適で楽しい空間を用意した、と開発主査は胸を張った。出足がスムーズで、街中のストップ&ゴーで、思い通りで気持ちの良い走りをプレゼントします、とも約束した。

 いっていたことは的確に届いていた。が、そのために、一人走りでは、ただストップ&ゴーを繰り返すだけの退屈なドライビングに終わってしまう。誰かと会話しながら、今回のセレナの「進化」を一つ一つ確かめていく楽しさ、それがまず欠けているではないか。売りのテーマ、ワンペダルだって同乗者の反応を見ながら、駆使するのが楽しいはずだ。

 幸い、VOLVO XC40の試乗もつい先日、済ましている。改めて稿を替えて、そのあたりをもう少し糺して見たい。


Posted at 2018/04/18 02:58:30 | コメント(3) | トラックバック(0) | 還暦+青春の22歳 | 日記
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「岡田監督の荒療治の甲斐あって、1点ゲームの競り合いを確実にモノにしている。右肩痛から2軍暮らしのビーズリーが復帰、ヤクルトを抑え込み、大山が4番に戻って適時打を。これで21の勝ち星で首位を堅守。2軍落ちした佐藤輝の方も、中日戦で大野から2安打し、観客からのは拍手に明るくお辞儀。」
何シテル?   05/19 15:34
1959年、講談社入社。週刊現代創刊メンバーのひとり。1974年、総合誌「月刊現代」編集長就任。1977年、当時の講談社の方針によりジョイント・ベンチャー開...
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