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アース烏のブログ一覧

2020年06月18日 イイね!

Assetto CorsaをRX-8で走る ①:妙に早く、妙に速い挙動を修正してみた

Assetto CorsaをRX-8で走る ①:妙に早く、妙に速い挙動を修正してみた怪しい病気が流行して、お国から外出自粛令が出たために走行会も中止になり、ハンドルコントローラーを買ってAssetto Corsaでレースシム練習を始めました。・・・というのが、ゴールデンウィークの話。

前回までで、キャスターとロッキングを殺せば普通のオフィスチェアでもレースシムが出来るというのがわかったのですが、臨時収入があるなら使ってしまおう、ということで、ハンコンシートを導入しました。

これは今年発売されたらしい、Next Level RacingF-GT Lite。折りたたみ式ながら、けっこう剛性があるので、そもそもオフィスデスク&チェアでも十分と感じてた私には十分すぎるほどでした。ただし、剛性確保のためかごつい関節になっており、頻繁に折りたためる構造ではありません。
ちなみにディスプレイは手持ちの30インチディスプレイ DELL U3014、ディスプレイスタンドは同じく手持ちのベッドテーブル、床マットはホームセンターのヨガマットを使いました。

ここまでは前振り。


さて、Assetto Corsaはイタリア製のレースシミュレーターで、コースや車は主にヨーロッパ製のものが標準で入っています。ダウンロードコンテンツで一部車種の追加も出来ますが、その中には日本のコースと、肝心のRX-8は入っていません。
しかし、公式にユーザーが作成するコースや車(通称Mod)に対応しているため、自分でデータを作る、または雄志が作ったデータをダウンロードすることで、RX-8で日本のコースを走ることが出来ます
RX-8のModも数多くダウンロード可能で、労せずともエイトで走ることが出来ます。

でもどのModも、実際に走らせてみると何か変です

・どんなセッティングにしても、オーバーステア。
・ストレートが妙に速い。または、妙に遅い。

実車よりも難しいという状態なので、これで練習して上手くなれば良い、という意見もあるでしょうが、ここはMod、せっかくデータを弄れるので、より実車に近い状態で練習したいです。そこで、データを修正していきます。

1.サスペンション設定変更
 ほとんどのRX-8 Modはものすごくオーバーステアで、どんなにアンダーステアなセッティング(フロント車高高、リアトーイン等)にしても、必ずリアが出ます。なおかつ、リアが滑り出した後のコントロールが実車よりも難しく、すぐスピンしてしまいます。
具体的には、TC2000の80Rや鈴鹿のダンロップを全開で走ると、いとも簡単にスピンする、TC2000の最終や鈴鹿の1コーナー立ち上がりでアクセルくれるとスピンする、という状態です。そのかわりきついコーナーの回り込みはかなり良く、あっという間に向きを変えてくれます。
 RX-8はこんな挙動の車じゃない、とサスペンションジオメトリを確認してみると・・・

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黄色がロアアーム、赤がアッパーアーム、青がタイロッドorトーコンロッドです。

特にリア側が、RX-8実車に比べて全然違う設定になっています。8のロアラテラルアームは車体中心のデフ脇ギリギリまで伸びていますし、ロアのラテラル・トレーリングアームはA形状に配置されていて、このようにL型の配置になっていません。

・・・なんか、この配置、見たことあるな・・・

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こいつだ。
これはご存じRX-7 FD3Sの設定。このデータはダウンロードコンテンツに入っている、AssettoCorsa純正のデータ。このメーカーの純正データは定評があり、相当よく出来ています。実際、FD3Sのサスアーム配置も、簡略化するとこれとほぼ一緒。
つまり、巷のRX-8 Modのほとんどは、ゲーム純正RX-7用データから車体外観を変更したけど、サス配置は変更していない状態、ということです。私みたいな下手くそではキリキリ舞いになるわけです。

幸い、自分の手元にはRX-8実車があります。さらに、RX-7と8のサスアーム長がどれだけ違うかは、マツダが公式に謳っています。それを元に、サスペンションジオメトリを再設定。

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こんなもんでしょう。
ちなみに後期を参考にしたので、前期であればリアアッパーアームのホイール側ピボットを下げればOKでしょう。

これで走らせたところ、強烈なオーバーステアは全くなくなり、RX-8特有の「基本アンダーステア、リアが滑り出してもしばらくはコントロール可能」という、相当実車に近い挙動にすることが出来ました。


2.エンジン設定変更
 こちらも、ほとんどのRX-8 Modは妙に速く、TC2000のバックストレートで170km/hオーバー出てしまいます。走らせてみた感じでは、どうも中間域のトルクがありすぎ。そして、ギアの繋がりも素晴らしく良い・・・というか、極端に良すぎる。これも、エンジン回転慣性が少なすぎて、レスポンスが良すぎているため。RX-8はそんなレーシングビンビンエンジンではありません。
 また、他のModで試してみると、今度は妙に遅い・・・鈴鹿のダンロップをアクセル全開で上っても、速度が上がらないんです。これはピークパワー不足。8のエンジンパワーを再現したかったのでしょうが、おそらく8の「遅さ」を勘違いしているのでしょう。ピークパワーは実測でも200ps以上あるので、そんなに遅い車じゃないよ。
 よって、これも修正。

Assetto Corsaでは、エンジン性能曲線(回転数/トルク値)をぶっ込むことが出来るので、実車のこれを入れればOK。さて、実車のデータは・・・

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はるか昔の2014年のRX-8処刑台祭りの時に、ローラーシャシダイで計測したデータがあるじゃん! ダイナパックと違って、本当にタイヤ出力で計っているので、このようなときは逆にありがたい! ということで、このデータをぶっ込んでみました。エンジンの回転慣性は、値を変えて走ってみて、のトライアンドエラーで修正。

最終的に、各コースのストレートエンド速度や、ギアチェンジポイントが大体一緒になり、走っている最中の違和感も相当少なくなりました。


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これで車両側はかなり実車に近くなりました。


このシリーズ、なんと次回へ続きます。

Posted at 2020/06/18 15:30:26 | コメント(3) | トラックバック(0) | レースシム | パソコン/インターネット
2020年06月05日 イイね!

こんなものまでDIY!メッキに挑戦 お一人様メンテナンスvol.6

こんなものまでDIY!メッキに挑戦 お一人様メンテナンスvol.6
2020年 春のお一人様メンテナンスシリーズも、これで一区切り。
最後のネタは、このマツダスピード牽引フック

牽引フックは、ロープを通す穴のフックボルト側が開放されている、いわゆるU字型が多いのですが、このタイプは引っ張ったときにフックが変形してしまうことが多く、使い捨ての色合いが強いです。それにたいしこのマツスピ牽引フックはフックが完全円形の○字型で強度が高く、ちょっと使ったくらいでは壊れることはない頑丈な品です。
ということで、様々ある社外品ではなくこのマツスピフックを使っているわけですが、このフックが高い! 1本税抜き1万円

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となれば、このように機能は問題ないが見た目がサビサビ&飛び石で塗装はげくらいでは、買い直したらもったいない! ここは修理しましょう。

普通に考えれば、サビを落として再塗装ですが・・・

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今回はこうしました。そう、DIY電気メッキです。DIYもとうとうここまで来ました。
このボルトも元々はメッキで、おそらくユニクロ(亜鉛メッキ+クロメート処理)と考えられます。亜鉛メッキは防錆能力が高く、かつメッキも比較的簡単にできるため、亜鉛メッキを施すことにしました。クロメート処理ってのは、さらに強い防錆作用を生む処理なのですが、六価クロム溶液が必要です。六価クロム? DIYでそんなもん入手不可能です。

このDIYメッキについては、「サンポールめっき」でググればやり方は出てきます。しかし、なかなか上手くいかないという話もよく聞きます。ということで、自分なりのコツでも書いてみます。

1.メッキ前に表面は必ずきれいにしろ
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汚れ、油分、サビはメッキはがれの原因になるので、必ず落とします。
サビはワイヤーブラシやサンダーで、汚れや油分は洗剤+研磨剤入りのクレンザーが最も上手くいきやすいです。

2.仕上がりの面粗さは、メッキ前の面粗さで決まる
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メッキは尖ったところからついていきます。よって、元の表面に凹凸があると、凸部からメッキされるので、凹凸が強調されてしまいます。
メッキ前の面粗さよりもなめらかになることはないので、メッキする前に表面の粗さを希望のレベルまで整える必要があります。

3. 電流密度は超重要
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メッキ時に流す電流は、多いと早くメッキがつきますが、そのかわりに表面がかなりでこぼこになってしまうだけでなく、剥がれやすくなります。そのため、電流が低ければ低いほどよいのですが、そうするとメッキに時間がかかります。
そのため、メッキしたい部品の表面積をあらかじめ計算し、また電流密度(メッキしたい部品の面積当たりの電流)もググるなりで調べ、電流値を表面積×電流密度で計算します。

そのためにも、乾電池でメッキするより、写真のような直流電源でメッキした方が失敗しにくいです。電流調整機能が無い電源を使うときは、可変抵抗などを咬まして電流を調整できるようにすると上手くいきやすいです。

4. 1時間毎に表面を均せ
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DIYメッキでは、ゴミの付着や凸部からメッキがつく原理などで、どうしても表面がでこぼこになってしまいます。そのため、メッキが薄く乗ったら表面を軽く撫でて整えていくと、比較的均一に仕上がりやすくなります。
このとき、豪快に磨くとメッキがなくなるので注意です。

5.メッキはあまり厚くするな
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DIYメッキはどうしてもプロの本物メッキにかないません。ですので、メッキを厚くしてもでこぼこで見た目や機能が悪く、かつ衝撃でメッキが割れて剥がれたりしてしまうだけです。
表面全体にメッキが行き渡り、真鍮ブラシ(NOTワイヤーブラシ)で磨いてもメッキが落ちきらないレベルで十分です。


・・・と、正直かなり面倒ですが、
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きれいに仕上がれば、ご覧の通り新品同様のピッカピカ。
塗装では絶対出せない仕上がりを得ることが出来ます。

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フック部分は、さび止め→赤のシリコンラッカースプレーで塗装しました。
マツスピ牽引フックはさび止めが塗られておらず、塗装ハガレでさびるということが有名です。重量(とはいっても数gでしょうが)を気にしないようであれば、再塗装時にさび止めを塗ることをお勧めします。

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取付時に地面に落として、早速塗装に傷が入りましたが、無事完成。
フックボルトを交換したくなるくらい、ピッカピカになりました。



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使用したメッキ液は、捨てるのは難しいし、次回はこれを使えばそのままメッキできるので、保管場所を確保して次回メッキ時まで密閉保管しました。


これで、春の車メンテは一段落です。
次はいつ走るのかな。

Posted at 2020/06/05 15:03:14 | コメント(0) | トラックバック(0) | RX-8 | クルマ
2020年06月01日 イイね!

DIY、それは己の詰めの甘さとの戦い。 お一人様メンテナンスvol.5

DIY、それは己の詰めの甘さとの戦い。 お一人様メンテナンスvol.5
世の中若干規制が緩んできたものの、まだまだ予断を許さない状況が続いています。
となれば、引き続きメンテナンスするしかあるまい!

ということで、今回はRX-8のトランク
トランクリッドの取り外しについては、ウイングの取付や貸し借り等でやったことがある方も多いかと思います。しかし、今回は違うものを交換します。

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ダンパー?
これも交換しますが、今回の主題ではありません。

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正解はこれ、トランクリッドヒンジ
2000年代以降に入ってから作られた独立トランクを持つ車は、トランクスペース確保のために4リンクヒンジを採用するようになりました。この方式だとヒンジがトランクスペース内に入らないことが最大の利点ですが、関節が多くなるのでガタが出やすくなるという欠点もあります。

通常はガタが出ることはまず無いのですが、私の場合は大型リアウイングをつけていること、以前はこれより重いマツスピういんぐをつけていたこと、遠征で荷物をギリギリまで積むことが多いということから、荷室内でトランクリッドやヒンジにかかる負担が多いと考えられます。
ガタは出ていなかったのですが、トランク開閉時にギチギチ音が鳴り始めたので、交換することにしました。

ヒンジは片方で\5,605、左右別部品です。
新品は黒の電着塗装がされており、そのまま取り付けられますが、新車装着品はボディー同色に塗装されていますので、今回はタッチペンとクリアでボディー色に塗りました。

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交換自体はそれほど難しくなく、リッドを外した際に車体を傷つけないことと、リッドやヒンジのナットを締めすぎないこと(ちょっと締めすぎただけで簡単にねじ切れるよ! 実際にねじ切った現場を見たことあります) を気をつければ良いだけです。

しかし、いざ交換してみると・・・チリが合わない
リッドやヒンジの仮止めねじを外して動かしても、良いところまで行くけどなかなか合わない!
そこで、車整備の救世主、マツダ純正RX-8後期の整備書を確認すると・・・

 「リッド、ヒンジ、ストライカーを動かして調整しましょう」

ストライカーもですか。面倒くさいな・・・
そこで出した結論が、

 ちゃんとウエザーストリップに当たってるし、良いところまではいっているし、
 自分の車だし、まぁいいか☆


DIYばかりやっていると、詰めが適当になっていきます。


Posted at 2020/06/01 12:54:13 | コメント(0) | トラックバック(0) | RX-8 | クルマ

プロフィール

「蝮の毒に花粉をプラス at DKM FISCO CHALLENGE in 富士スピードウェイ http://cvw.jp/b/1388249/46806080/
何シテル?   03/12 22:59
新潟→奈良→愛知→広島→? 雪国FR育ちです。
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