■ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京のドライビングプログラムを予約
ロードスターとボクスターを検討している最中に、一般道の試乗でもその良さを堪能できるロードスターと比べ一般道の低速試乗では良さを味わえないポルシェをより体感するために、「ポルシェ・エクスペリエンスセンター(以下「PEC」)東京」のドライビングプログラムを予約していました。
いくつかあるプログラムのうち、選んだのは911カレラと718ボクスターGTS4.0の2台を乗り換えて楽しむ「Mid vs. Rear」。
結局参加前にロードスターを契約してしまったんですけどね💦
このプログラムで欲しくなったらどうするんだろう、と自らに問いかけながらの参加でした(笑)
一人で行くのが不安でしたのですぎすぎすぎさんをお誘いしたところ快諾いただき、2人での参加となりました。また、逆に前泊をご提案いただいて前日に近場に宿泊したことで前夜祭としてお酒と大浴場を堪能し、当日は元気いっぱいで参加できました。当日自宅から出発していたら渋滞で遅刻していたかも…。
きょうの写真は全て
Nikon Z6 II
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マウントアダプター FTZ
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TAMRON SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2(Model A032)
で撮影しています。
■館内案内、コース図、ランチ写真
館内はこのようなイメージです。写真右奥が入り口で、2階にはレストランやシミュレーターがあります。
念の為ランチも予約しておきました。そのおかげか、コースがよく見える窓際の席に案内してもらいましたがそれが仇となったようで、この日はなかなか日差しが強く、室内にいると少し暑さを感じるくらいでした。
ランチはコースメニューで、Starter(スターター)・Entrée(アントレ)・Dessert(デザート)を各1品ずつ選ぶ形式になっています。
<Starter>
Homemade Ravioli/自家製ラビオリ
パン
バターが911の形…!!
<Entrée>
Local Fishermen’s Selection of Daily Grilled Seafood/地元漁師による本日のシーフードグリルセレクション
Farmer’s Market Fresh Vegetables/市場直送のフレッシュベジタブルと共に
PECでは地域社会の皆さんと上手に共存していけるよう、この料理のように地元の方々が恩恵を受けられるための配慮をしているそうです。
<Dessert>
Crème Brûlée/クレームブリュレ
どれも美味でした。海老の殻をナイフとフォークでは剥ききれず手で剥いてしまいましたが、帰宅して調べてみるとそれで問題ない様子。よかった…💦
コース図はこちら。
外周コースの中に様々な専用コースが用意されています。
後輪が通過する瞬間に地面に埋め込まれたプレートがランダムに動いてスピンを誘発し、危機回避の練習ができる「キックプレート」はドイツ本国からの部品がまだ届いておらず工事中とのことでした。
■プログラムのレビュー
コース内にロッカーなどなく、カメラは車に置いていきましたので写真は撮影していません。
インストラクターにはS耐やフォーミュラに参戦するプロドライバー・渋谷崇さんに付いていただきました。PEC専属のインストラクターもいらっしゃるようです。
渋谷さん曰く「人気で数台並ぶと待ち時間が増えてしまうので、先に来ておいたほうが良いと思いまして」と案内されたのは「
ドリフトサークル」。スプリンクラーで常時散水された滑りやすい路面でドリフトを楽しむコースです。
実はドリフト初体験でした。微調整を加えて姿勢を維持することがこんなにも難しく、難しいからこそうまく姿勢を維持できるとこんなにも気持ちいいのか!と一人でワクワクしてしまいました。
次に案内されたのが「
ローフリクション ハンドリングトラック」。
コンクリートを磨いて低摩擦となった路面を走るショートコースです。
「分かりにくいと言われることもありますね」と仰っていましたが、通常の路面と比べて操舵量が増えグリップがアバウトな手応えになる感覚を体感できました。低μ路での慎重な操作を練習できそうです。
「
ダイナミックエリア」はゼロ加速からの急ブレーキと、スラロームを楽しむコース。こちらではローンチコントロールを試すこともできました。
911のローンチはターボということもあり4000回転なのに対して、718のローンチはかなり高回転の7000回転で、そこからの加速とサウンドがヤバかったです…(この語彙力よ)
圧巻だったのがブレーキ。911カレラも718ボクスターGTS4.0も鋳鉄ブレーキでしたが、それでも十分すぎるブレーキ性能を体感できました。ポルシェはこのブレーキ性能があるからこそ安心して踏めるんですよね。
自身の車に求める性能も、以前でしたら「とにかくパワーを!」でしたが、最近はストレートの加速だけでなく走り全体としての速さを求めるようになり、特にブレーキへの拘りが強くなっています。軽量かつ非力なロードスターにあえて高額純正オプションであるブレンボキャリパー(+RAYS ZE40 RSのセット)を選んだのもこの考え方によるものです。
最後に「
ハンドリングトラック」と名付けられた約2.1kmの外周コース。
ニュルブルクリンクの走行シーンでよく見かける「カルーセル」を模したコーナーや、ラグナセカの「コークスクリュー」を模した、高低差や傾斜のあるコーナーを楽しめます。
東京(千葉)は9番目のPECだそうですが、高低差のあるコースを採用しているのは現状最新PECである日本のみのようです。他国のPECではコントロールタワーから全てを見渡せるように平坦なコースが多いそうです。
自分が走行した際には先行車両がゆっくりペースでしたので「もう少し飛ばしたかったんですけどね…」とすぎすぎすぎさんに話したところ、「1●●km/h出したら怒られた」と聞いてうらやましくなりました(笑)
「Mid vs. Rear」では45分ずつ2台を乗り比べるので1台あたりの時間が他のプログラムより短め。次回は1車種を90分楽しめるプランを選びそうですが、価格的に頻繁に訪れられる場所では無さそうなのでいつになることやら💦
渋谷さん、非常に丁寧なレクチャーをありがとうございました。
今後のご活躍を応援しています!
■ポルシェが欲しくなるプログラム
911カレラと718ボクスターGTS4.0を乗り比べた感想は
・ドリフトサークルはMRのボクスターのほうがドリフトをうまく維持できた
・エンジンはボクスターGTS4.0が気持ち良かった。改めてNAが好きと実感
・総合的にはホイールベースの長さによる安定感やエンジン搭載レイアウト的に911のほうが自身の好みに合っていた
やはり一般道では味わえないポルシェの良さがたくさん感じられ、とても刺激的な一日でした。
「ポルシェを契約された方向けにこのプログラムを無料で提供すれば『自分はこれからこんな凄い車のオーナーになれるんだ』と思ってもらうことができて良さそうですよね!」という話をすぎすぎすぎさんとしていたくらいです。
911と718、実際に乗り比べることで2台とも素晴らしい車であることを改めて実感したため、帰りのIS Fにガッカリしないか不安でしたが、意外と頑張っているように感じ、それほどガッカリすることはありませんでした。
気になるところに少しずつ手を加えてきたことでそう思えたのか、純正のままのIS Fでもそう感じるのかは今となっては分かりませんが、こういう車を開発し販売することでブランド全体の走りに磨きがかかる、その先鞭的存在であるIS FはIS Fで偉大な車だよねと、親バカな感想を抱きつつの帰路となりました。
参加したプログラムが記載された入館証。
記念に持ち帰ることが出来ます。
黒く塗りつぶしたところにはアルファベットでフルネームが入ります。