作業の前に今回から使用するボルトを紹介します。
特に旧車では「ボルトがサビて見栄えが悪い」、「固着してネジ切れてしまった」
という事が良くあると思います。
これにに対し今回から採用する高耐食・高強度ボルトは、腐食しにくく万が一
腐食・固着しても大きな回転トルクに耐えるためネジ切れにくくなります。
一般的な純正ボルトとの違いは次の通りです。
1)表面処理
特に強度が必要な足回等以外の純正ボルト「亜鉛・クロムメッキ」・・・その名の通り
亜鉛、クロム、ニッケル成分を主とする被膜を電気メッキで生成します。
熱に弱くメッキは約100℃で剥離が始まり、排気管周りやエンジンルームのボルトは
熱で劣化・剥離し、特にサビやすくなります。
腐食の発生する時間は、メッキ処理の中で中くらいのものが多いです
また、修理工場で純正以外のボルトに交換する場合は、耐久性も落ちてしまいます。
これに対し高耐食ボルトアルミ合金と樹脂素材を高圧転写後、焼付処理を行うため
熱で剥離しにくく、錆発生までの時間は一般的な亜鉛・クロムメッキの約10倍程度に
延び錆が発生しにくくなります。
2)強度
強度を必要としない部分の一般的なボルトの引張り強さは約40kgf/mm^2です。
高強度ボルトは、材質は引張り強さが約2倍の80kgf/mm^2となり、1.5倍以上の回転トルクに
耐えます。(排気管用は純正同等の100kgf/mm^2)
この高耐食・高強度ボルトを排気管周り、ボルトの見栄えが必要なエンジンルーム、
被水でサビやすい外装・下廻りに使用します。
それでは、排気系の作業を開始します。
クラックと蛇腹の破れを修理したエキマニです。
修理前は集合部に路面との干渉が原因と思われるクラックが入っていました。
蛇腹も路面との干渉で穴が開いていました。
クラックを溶接し、蛇腹を交換して修理しました。
EXマニの干渉対策で車高調整も行っています。
フジツボマフラーも腐食による穴開きがあったため、溶接後、
錆止め・塗装を行って修理しました。
触媒に取付けられる排気温センサーのブラケットとガスケットを
新品に交換します。
デスビ取付前にOリングを交換します。
スパークプラグもイリジウムプラグに交換します。
デスビ、スパークプラグ、エキマニ、触媒、マフラー、プロペラシャフトを
組付けて作業完了です。
Posted at 2019/02/21 01:25:50 | |
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