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2024年01月31日 イイね!

ファンtoドライブの3速オートマチックアルト

ファンtoドライブの3速オートマチックアルト無人島に一つだけオートマチックトランスミッションの軽自動車を持っていくとしたら、私は3ATのスズキ・アルトを選ぶだろう。






先日アルトワークスの車検があったのだが、代車はあのアルトですと言われた先に停めてあったのはHA24型であった。
一度乗ってみたかったので心の中でガッツポーズをした。勢い余ってヤッターと歓声を上げてしまった点に関しては心より恥じる。

さて一度乗ってみたかった6代目スズキアルト(平成17年式)であるが。
走り出してまず思ったのが出足がすっごく遅い。
実家にあるL650Sミラジーノ4ATより遅いのはともかく以前借りた先代エブリイ3ATでもう少し出足はマシだった気がする…というかコレは何段ATだ。電格ドアミラー付いてるから上位グレード?実は4AT…いや3ATだな。お買い得グレードかな。
(帰って調べたら最上位グレードのみ4ATっぽい。)

発進時はトルクの細さをトルコンがなんとか支えているような感じで、ブモモモモーと重苦しそうに喘ぎながら回転を上げていく。ただし速度が乗ってしまえばあとは大丈夫、エブリイ3ATよりワイドレシオなお陰で街中での速度域では回転数がイイ感じに落ち着く。非力なエンジンなうえ3枚しかギアが無いという厳しい制約の中で、用途を考えてうまく合わせたセンスに感動してしまう。

感動したので、えーアルトを山坂道に持って参りました。

山坂道では調子いい。2速のレンジで殆ど事足りるからである。CVTのスポーツモードみたいな感じですね。
回転落ちてきてキツくなった際はギア落としたくなる訳だが、ワイドレシオの為かエブリイ3ATほどキックダウンが機敏ではない。

でも大丈夫

手の届きやすい位置にニョキっとでっかいATセレクターが生えておるじゃろ。
野暮ったい見た目だが操作性は抜群、おまけにシフトダウンは電光石火の切り替えの速さ(ダウンだけな)である。ガゴンという歯切れのいい音と同時に切替え完了しており躊躇もタイムラグも無い。アクセル戻す必要もないので即加速だ。
更にエンジンはビンビンビンビキ音をあげながら回るみんな大好きK6Aときたもんだからよぉし加速だ!と一人で盛り上がってる俺のパッショネートに機械の応答と内燃機関の音が合わさって大変気持ちがいい。俯瞰で見ると大して速くはないだろうが運転している奴は勝手に盛り上がっている。これをファンtoドライブという。
ワゴンRほどでは無いにしろ屋根もそこそこ高いうえにスタビライザーも無いためコーナーに突っ込むとグラリンとロールするが、かつての軽自動車標準サイズ155/65R13はちゃんと健気に粘る(145/80R13のHA36S標準車は流石にタイヤの華奢さを感じた)。べつに速くはないが運転している奴はウキウキでコーナーに突っ込んでゆく。要するにファンtoドライブである。

高速道路のような流れの速いバイパスにも乗ったが、エンジンは当然唸るがなんというかバイクみたいだなと感じてしまったのでまあいいかという感想だ。追い越し車線に飛び出す際は2速に叩いて引っ張る訳だが、なんかすっごいよく回るのでなんとかなるし実際なった。

もう一つ。私は電スロにトラウマがあるのだが

この車のは今までで乗った電スロ車の中で感触が断トツに良い。
ECU介入してる感一切ナシで踏んだ瞬間反応する(踏んだ分だけかは不明、多めかも)のはまだ制御の話だから分からんでもないが、踏んだ感触が意味わからんほど機械式みたい(要するにHA23Vアルトみたい)だった。踏面が現行型のやつとは違い機械式時代のプレス加工品と同じってのもあるのかもしれんが多分それだけではない。
しかし長くなるので電スロ云々関しては後日改めてまとめたい(まとまるかは不明)。
___
車重730㎏だから軽いっちゃ軽いがアルトの中では特記すべき程では無く(十分軽いけど)、パワーウインドウキーレス電格ドアミラーとそれなりに装備はついていてアルトバンほど「何もついてねぇ」という訳でもない一昔前の普通の軽乗用車だが、アイドリングストップもエネチャージもオートエアコンもエンジンプッシュスタートも無く液晶にHELLOと表示されたりもしない、アクセル踏めば素直に加速しダイヤル式マニュアルエアコンは操作性抜群、余計な介入もお節介も一切なくシンプルで爽快で気持ちがイイ。出足は超絶ノロいがそこはまあこちらがカバーしてあげよう。野暮ったいデザインのATセレクターが操作性抜群だからいいじゃないか。

というわけで3ATのHA24Sアルト、とても楽しかった。
無人島に一つだけオートマの軽自動車を持っていくとしたら、私はこれを選ぶ。
Posted at 2024/02/01 21:31:19 | コメント(1) | トラックバック(0) | 試乗 | 日記
2021年03月21日 イイね!

気分上々3速オートマチック

気分上々3速オートマチック1月中旬にアルトの24ヵ月点検があったのだが、代車が先代のエブリイバンであった。MTでなくATである。
代車コレかよ…と思いながら乗り始めたのだが、それはそれは素晴らしい機械であったんだ。



―――
走りの楽しさは期待していなかった。現行はたまに乗るのだが、MTでもAGSでもなんかもっさりしていて気分が盛り上がらない。一方でキャリイはMTでもATでも楽しかったりする。ショートホイールベースで動きが機敏だからか、それとも2シーターでタイトなコクピットだからか。

また同じ軽ワンボックスでも正月に乗った友人のサンバー、あの富士重工がとても富士重工していた唯一無二の名車を試乗して心底感激したのである。流石4気筒、NAなので速くはないがウルトラスムーズで速く走らせたくなる素晴らしい機械であった。どうしてコレが今売っていないんだと。水平対向エンジンより分かりやすく素晴らしい機械だぞこのクローバー4はと。

そういうわけだから今回の代車、DA64エブリイバンには代車コレかよ…と思ったわけだ。せめてMTなら…と乗り込んだがATだったし。
でもまぁ、せっかく借りたからドライブするかなと走り出した訳だが、アレなんか意外と感触がいいなと。やっぱりCVTよりATのほうが好みだな俺は、と思いながらバイパスの入口へ。自動車専用道のような流れの速い磐田バイパスである。

当然ながらベタ踏みだ。軽自動車とはそういうものだから問題ない。
ビイイイイイイーとこれまた軽自動車のエンジンらしいビート感を伴うサウンドが…そうかコレK6Aか!久々に乗ったよK6A!機械式スロットルだよ!
それ思い出した瞬間、なんか俄然気分がのってきた。これはいいかもしれん。
…それはいいのだが、ずっとエンジン回ってるんだけどオーバードライブのスイッチはどこにあるんだコレとシフトノブを手探りで探すもボタンらしきものが無い。アレということは?

このガングリップ形状も使いやすくてよい
3速オートマチックだと気付くまでまで時間がかかった。そもそもこの年代のエブリイにも3ATがあったんだね。

バイパスを降りて田舎道、そして山坂道へ。
当然パワーは無いがアクセルペダルに対する応答が素直で気持ちがいい。トップギアでもエンジン回転が高いのでパワーバンドなんだろう。登坂で踏み足しても加速しない場合は深く踏み込む。そうするとギアがガッコンと2速に落ちて加速体勢に入り、緩めると3速にシフトアップ。パドルなんて使わずともペダルだけで自由自在だ。
変速ショックは大きいうえ騒々しいが、この機械が動いている感覚は気持ちがいい。
以前MH21ワゴンRに乗った時はこのような感動は無かった。あれは4ATだったな。使い勝手の良さにはただただ感心したけれども。

ドライブ写真が配達中にしか見えない
___
「3AT」で検索したら面白いネット記事が出てきた。レスポンスの2000年代前半の記事だ。
三菱EKワゴンとホンダThat’s、両メーカーのエンジニアが「(街中なら)4ATよりドライバビリティがいい/バランスがいい」と言っておられる。
4ATだと踏み足してもそんなにアッサリ2速には入らんので、3ATのような分かりやすい加速体勢には移行しない。その代わり巡航は静かだけれども。

ということで「軽自動車で走り回るのならMTの次に3ATが楽しい」説を私は唱えたい。クラッチの無いカブでも操作が楽しいと思えるように、このATはなかなか機械を操作している感があってよい。アクセルの踏み方でちゃんとギアを換えられる。

ただ残念ながら、現代はCVTが標準で、3ATはスズキだとキャリイしかない(エブリイは4AT)
確かにどう考えても軽自動車がファーストカーにもなり新東名が120㎞/hで走れる現代ではCVTのほうが分がある。実用性経済性重視の軽自動車としては「静かで低燃費なCVT」と「うるさいがドライバビリティで有利な3AT」だったらそらCVT選ぶよ普通は。かくいうわたしも基本バイパスや高速を使用して長野やら山梨に行くので「今日からお前は3ATだ」などと言われたら困惑してしまう。まあそれはそれで面白そうだけれども、巡航ギアのない3ATで高速使ったロングライドは騒音以上に燃費でも不利だろう。せめて4ATにしてよと。

だがしかし、あれだけ爽快なアクセル操作の応答を見せる3ATを載せた軽自動車が過去のものとなったと考えると、ちょっと寂しくなる。
AGSのアルトには乗ったこと無いのだが、「3AT搭載のHA36Vアルトバン」なんてのがあったらそれもまた素晴らしい軽自動車なのではないかと思う。そんな異世界があったら行ってみたい。CVTではなくATが主流のパラレルワールドがあったら。

せめてMTだけは、10年後でもアルトバンに残っていることを強く願う。
-----
「趣味をとるか実用をとるか」というのは永遠のテーマである。
トランポ用途でのロングライドが主な用途の自分において「山坂道の3AT」か「高速巡航の4AT」どちらのHA24Sアルトを選べばいいかという人生においてトップクラスに不要な悩みが生じてしまい、今でも答えが出ていない。「無人島に一つだけ何持っていくか」の方がまだ有用である。
ツールドコルスに出るなら3AT、ルマンに出るなら4ATのHA24Sだなぁ等と更に余計な事をアレコレ考えるキッカケになる程、今回の代車エブリイバンは色々教えてくれたのであった。
Posted at 2021/03/21 23:04:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | 試乗 | クルマ

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「ファンtoドライブの3速オートマチックアルト http://cvw.jp/b/1784096/47505610/
何シテル?   02/01 21:31
ネオコです。 大衆車と70年代スーパーカーが主な趣味です。あとラリーカー。 大人になったらてんとう虫(ヤングSS)買うんだと言っておきながら現在、実用的...
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