何度もイタリアに行っている人にとっては当たり前になっているコトも、
初めてイタリアに行った私にはビックリなコト、ナルホドなコトが色々ありました。
そんなイタリア初心者な私だから言えること、気付いたことを、
例によって物忘れが酷い自分の備忘録として書き留めておきたいと思います。
もし、夢が叶ってもう1回行くことがあるなら、その時の参考にするために(^^)
■ シャワートイレは無い ■
いきなりトイレの話になります(笑)
日本のようなシャワートイレ(ウォシュレット)はどこにもありません。
五つ星のホテルにもありません。(泊ってはいませんが/笑)
自宅にシャワートイレを付けて20年以上経ち、
どこへ行ってもシャワートイレがある日本に慣れたお尻に、
この事実は衝撃でした(爆)
シャワーが無いのでトイレットペーパーでキレイに拭き上げなければなりません。
ところが、いくら拭いてもなかなかキレイにならない・・・
そこで何度も何度も拭く。
しかも日本のものと比べゴワゴワしているトイレットペーパーで(^^;
これらは、
シャワートイレでひ弱になったお尻には、
想像を絶する無慈悲な攻撃です。
イタリアでの記念すべき最初のトイレで、
私のひ弱なお尻は「ヒリヒリするよー」と悲鳴を上げたのです(笑)
これは悲劇です。
イタリアに爆弾攻撃をしたつもりが返り討ちにあったの巻になってしまいました。
ナンノコッチャ。
携帯式のトイレ用シャワーなるものがありますが、
こういう時に使うのですね。
なるほどと思いました。
お尻がヒリヒリして観光どころでは無くなった私ですが、
日本男児たるもの、このまま白旗揚げて降参する訳には参りません。
2日目から反撃開始です!
ひと晩寝ないで熟慮して発案した作戦は、
ビデの活用(笑)
ビデと言っても、これも日本のモノとは違って、
トイレの便器の横に、ビデ用の便器?が並べて置いてあります。
左側がそうです。
ちなみに、このビデを洗面器と間違えて顔を洗ったとか、
洗濯場と勘違いして服を洗ったとか、
日本人旅行者のそんな話が後を絶たないらしいのでご注意を(笑)
以前アメリカに行った時も同じビデだったので、
私はこのトラップには引っ掛かりませんでしたヨ(^^)
で、ある程度トイレットペーパーでキレイに拭き取った後、
最後の仕上げにビデを使うのです。
チョロチョロ出る日本のビデと違って(使ったことはないので想像です。)、
水の出口は水道の蛇口ほどの大きさがあるため、
コックをひねると勢いよく水が出ます。
そのため水を強めに出すと使用後のビデは顔が洗えるぐらいキレイになります(笑)
後でご使用になられるかもしれない淑女のためにも完璧にキレイにしておきたいですね(^^)
この方法は目的外使用なので自己責任でお願いします(笑)
女性の中にはこのビデの使い方が分からない方がおられるらしいですが、
日本のように壁に背中を向けて座るのではなく、
壁側を向いて座るのが正しい方法だとお聞きしました。
こんなことを私が知っていても何にもなりませんね(^^;
あ、お尻に使う時は壁に背を向けないと無理です(笑)
こんな恥ずかしいことをスラスラ書けるなんて、
還暦を2年も過ぎると人生の終焉が見えてきたようです。
忘年会続きで脳みそがアルコール漬けになっている影響でしょうか、
いきなりトイレの話題でひとりで盛り上がっていますが、
トイレの話はまだ続きます(笑)
■ トイレットペーパーを流してはいけない! ■
これ、重要です。
トイレットペーパーを便器に流してはいけません。
使用後のトイレットペーパーを便器に放り込んでそのまま流すのは
日本では当たり前ですが、ヨーロッパを始め多くの国では
便器に流してはいけないのが常識です。
決して流してはいけない、これを忘れたら大変なことになります。
トイレが詰まってしまいます(@@)
詰まる理由は、
そもそもヨーロッパのトイレの配管は細いこと、
トイレットペーパー自体も水に溶けにくいこと、
が詰まる原因になっているのだとか。
これはシャワートイレと同じで、どんなに高級な五つ星ホテルでも
変わりません。(泊ったことはありませんが。)
ヨーロッパなどではトイレットペーパーを便器に流す発想が元々無いのでしょうね。
それを知らず、
長蛇の列が出来ている観光地のトイレで、
トイレットペーパーを便器に流してトイレを詰まらせ、
トイレを使用不能にした日本人が、
大ヒンシュクを受けたと添乗員さんが話していました。
では使用したトイレットペーパーはどうすれば良いのか?
トイレの近くに置いてあるゴミ箱に捨てます。
そのまま捨てると部屋が臭くなるので、
便器付近に備えてあるビニール袋に入れてゴミ箱にポイします。
↓このホテルでは写真の赤丸がそうです。
■ ホテルのシャワーのお湯は出なくなる ■
イタリアのホテルのお湯はタンクに溜めた分しか出ないのが普通らしいです。
ホテルでは大きなタンクにお湯を溜め、それを各部屋に送っているので、
そのタンクのお湯が無くなると、シャワーは出なくなる訳です。
無くなってもタンクにお湯の補充はされません。
ヨーロッパ全土と同じようにイタリアでも水はとても貴重なものであること、
それと夜はメンテ担当の従業員がいないことが理由のようです。
シャワーを浴びている最中に、お湯が冷たい水に変わった時は、
もうお湯は出ないことを意味する訳で、
その後、いくらシャワーを出しっ放しにしても冷たい水しか出ない悲しいことになります。
フロントに文句を言っても無駄です(笑)
諦めるしかありません。
だからホテルに着いたら(食事の予約をしている場合は別として)、
兎に角早くシャワーを浴びることです。
「特に同じホテルに大陸の団体さんが泊る時には注意して下さい。
直ぐにお湯がなくなります。」
とは添乗員さんの言葉です。
私は水が貴重なイタリアに遠慮してバスタブにお湯は張らずシャワーだけにしましたが、
大陸の方々はどんどんお湯を使うのでお湯切れになるのが早いとか。
いずれにせよホテルに着いたら早めのシャワーが間違いないです。
■ ホテルのアメニティー用品など ■
ホテルによってかなり違っていました。
私たちが宿泊したホテルは全て四つ星ホテルでしたが、
ティッシュさえ置いてないホテルもありました。
置いてあっても2枚使ったらカラになったことも(笑)
日本のホテルには有るけどイタリアではどのホテルにも無いもの。
歯ブラシ類、ひげ剃り、クシ、綿棒
ホテルによって有ったり無かったりするもの。
リンス、石けん、トニック、化粧水、ティッシュ
冷蔵庫、電気ポット
どのホテルにも置いてあるもの。
バスタオル、フェイスタオル
ドライヤー(故障して使えないホテル1カ所)
シャンプー(ボディーソープ兼用)
■ ビュッフェの果物 ■
ホテルでの朝食はビュッフェスタイルになりますが、
ビュッフェのリンゴなどの果物は1個まるごとのまま置いてあります。
日本のように切り分けてないので最初は飾りかと思ってしまいます。
旅慣れた同じツアーの人たちが果物をお皿の上に乗せ、
ナイフで上手に切り分けるのを見て、ああ、こうするのかと(笑)
ブドウも一房のまま置いてあってかなり食べ応えがありました。
水が少ないイタリアでは果物でも水分補給をするので、このようなスタイルなのでしょうね。
■ すべてオリーブオイルで完結する ■
イタリアには日本のように味付けされたサラダドレッシングは置いてありません。
野菜でも何でも全てオリーブオイルをそのままかけて食べます。
さすがはオリーブの国ですね。
慣れるとこれはこれで良いものです。
あとバルサミコ酢が定番として置いてあります。
ブドウを濃縮して作られた酢で健康に良いのですが、
私は苦手かも(^^;
■ 公衆トイレは無い ■
またまたトイレの話です(笑)
日本はあちこちに公衆トイレがありますがイタリアにはありません。
あっても有料です。
その有料トイレもほぼありません。
イタリア旅行中見掛けた有料トイレは、ピサの斜塔に行くシャトルバスの発着場だけ。
どうして無いのか添乗員さんに聞いたら、
「イタリア人はトイレに行く回数が少ないから」
とのこと。(ホンマカイナ?)
中には朝家を出て夕方帰宅するまで1回も用を足さない人もいるとか(@@)
膀胱が破裂しそう(^^;
しかし私たち日本人にはそういう芸当は出来きません。
で、トイレは、ツアーのコースに入っているお土産屋さんとか
レストランでお借りすることになります。
あとはイタリアのどこにでもあるバル(日本の喫茶店のようなもの)に
客として入ってトイレをお借りするとか。
私たちのツアーのバスはトイレ付きだったこともあり、トイレにはそれほど困りませんでした。
■ コンビニはひとつも無い ■
イタリアにはコンビニはありませんでした。
確認した訳ではありませんがイタリア全土を探しても無いのではないでしょうか。
また市街地や観光地周辺にはスーパーマーケットもありませんでした。
アメリカ旅行の時はコンビニもスーパーマーケットあって
フィルムや電池などの必要な品物を買った記憶があります。
コンビニなどのお店が無いのは本当に不便です。
イタリアに行く時は日用品を絶対に忘れないようにしないと大変なことになりますね(笑)
地方に行っても夜中でも営業しているコンビニがある日本って本当に便利な国ですね。
■ 水 ■
外国に行くと、水道水をそのまま飲める日本の有り難さを改めて実感しますね。
イタリアも水道水は飲めないので、ペットボトルを買って飲むことになります。
レストランでも水は有料です。日本のようにタダではありません。
水で注意を要するのは意外にもホテルです。
ホテルによっては、水道水を煮沸して飲めるように電気ポットを置いてあるところや、
冷蔵庫にペットボトルを入れてある(有料です)ところもありますが、
それらが何も無いホテルもあります。
その場合は水を飲みたくても一晩ガマンしなければならなくなります。
ホテルでは水は売っていないし、コンビニもありません。
そのためホテルに入る前に、必ずペットボトル1本を買っておくと良いです。
ホテルの冷蔵庫にペットボトルが入っていることが事前に分かっているなら必要ないですが。
ペットボトルの水はお土産屋さんとか観光バスで売っていました。
普通は500ccのペットボトルで1ユーロ。
ペットボトルの水には普通の水と炭酸ガス入りの2種類がありました。
私にはガス入りは合わなかった・・・(^^;
■ レストランではおしぼりが出ない ■
日本では当たり前のおしぼりがイタリアのレストランでは出てきません。
そのため旅慣れた方はウェットティッシュを持参されていました。
妻は初海外旅行だったのに、たまたまウェットティッシュを持って行っており、
旅慣れた人間の振りが出来て喜んでいました(笑)
■ 街頭でマスクをすると犯罪者かサーズなどの感染症患者と見られる ■
日本人は街頭で普通にマスクをしていますが、
外国、特にヨーロッパやアメリカでは街頭でのマスクは御法度です。
添乗員さんが私たちツアー客に
「向こうに着いたらマスクはしないで下さい!」
と2~3回かなり真剣にお願いされていました。
ヨーロッパやアメリカでは、街頭でマスクをしていると、
犯罪者かサーズなどの深刻な病気の感染者であると見られるそうです。
8日間の旅行中にマスクをした人をローマで1人だけ見ました。
大陸からのツアー客でしたが、
やはり周囲からかなり奇異な目で見られていました。
街頭でマスクをするのは日本人と中国人、あと東南アジアの
いくつかの国ぐらいのようですが、郷に入れば郷に従え、でしょうね。
オーストリアでは昨年いわゆる「覆面禁止法」が制定されました。
この法律によって、「風邪や花粉症用のマスクを街頭で着用すると
取り締まりの対象になる」と在日オーストリア大使館が発表して注意を促しているほどです。
マスクをしていると警察に連行されるかもしれません。
それほどヨーロッパでは顔を隠すことになるマスクへの抵抗感が強いということでしょうね。
ちなみに、
マスクを着用していても風邪やインフルエンザの感染防止には
ほとんど役に立たないことは徐々に知られてきていますね。
医療機関での検証でも、マスクをしていてもしていなくてもインフルエンザの
感染率はほぼ同じであることが実証されていますし、
そもそも極小のウイルスを完全遮断するマスクは市販されていません。
以前、国民生活センターが公表した結果でも、
高価な3Dマスクであってもウイルス透過率80%以上というものがありました。
マスクで感染を予防したいならN95マスクを着用するしかないでしょうね。
これとて完全ではないようですが。
ただ咳をする人は飛沫を少しでも減らすためにマスクをした方が良いのかもしれませんね。
あ、海外旅行とは全く関係無い話になってしまいました(^^;
ところで、
マスクをしないヨーロッパの人は咳をする時は何もしないのか?
そういうことは無いそうです。
咳をする時は口を肘付近に当てる、そのように子供の時にしつけを受けるそうです。
手でなく肘付近を口に当てる理由はお分かりだと思います。
手だと、握手をしたり、人に物を渡したりする時などに感染させてしまうからですね。
だからマスクを着用出来ないヨーロッパやアメリカで咳をする時には、
口を肘付近に当てる、あるいはティッシュを口に当てれば良いですね。
ハンカチで口を押える?
ハンカチは下に書く理由でお勧めできません。
■ ハンカチは鼻水をかむもので手を拭くものでは無い ■
イタリアでは子供の頃からハンカチで鼻をかむようにしつけを受けるそうです。
つまりハンカチは鼻をかむもの、ということ。
トイレで手を洗った後にハンカチで手を拭いたら
イタリア人に怪訝な顔をされたのは、そのためだったのですね(^^;
ハンカチは鼻をかむためのものという文化のためでしょうか、
代わりにどのトイレにもハンドドライヤーが設置されていました。
ただし数は少なく、混雑時には使えないことも(^^;
そんな時に備えて、やはりハンカチは必要です。
■ 観光地はスリの仕事場である ■
イタリアに限ったことではないと思いますが、
観光地ではスリに十分な注意が必要で、
日本とは比較にならないほど被害に遭うリスクが高いです。
(トレビの泉)
観光地に入る度に
「ここからスリの仕事場に入ります。バッグは前!」
と叫んでいた添乗員さん自身もスリ被害を経験しているほどでした。
私たちのツアーでもトレビの泉でスリ事件がありました。
その時は、スリがバッグに手を入れた瞬間を同じツアー客の人がたまたま見つけ、
スリの手を掴んで被害を防ぎましたが、油断をするとあっという間に盗まれます。
スリの手口も巧妙で、複数で近寄ってきてひとりが話し掛けている間に
他の仲間が財布を抜き取るとか、
警察官を装ってパスポートを出させるとか(高くで売買されるそうです)、色々あるようです。
子供や女性のスリも多いそうです。
スリをするのはイタリア人ではなく、正規の仕事に就けない移民難民とのことでした。
盗まれないためにはこんなことが必要かもです。
○リュックは前に抱きかかえる
○ショルダーバッグは斜め掛けにして前に持つ
○道路を歩く時は車道の反対側にバッグを持つ
○荷物を置いたままその場から絶対に離れない
○食事をする時に椅子の背もたれにバッグを掛けない
○ツアーの列の後ろを出来るだけ歩かない
○財布の出し入れは目立たないようにやる
○高級ブランド品を持ち歩かない(私には関係ありませんが/笑)
スリかどうか見た目で分かることもありました。
目がキョロキョロしているとか、
みんなが見ている方向とは別な方向を見ているとか、
周囲の観光客とは異質な雰囲気があるとか、
そんな不審者を見つけたら他にも仲間がいるかも知れないので
警戒レベルを上げたいですね。
■ イヤホンガイドは迷子になりやすい ■
今や観光地のガイドで定番になっているイヤホンガイド。
このイヤホンガイド、とても便利ですが大きな問題がひとつ。
それはガイドさんから少々離れても無線の声が届くことです。
イヤホンから声が聞こえるので、近くにガイドさんがいると思っていても、
既に向こうの方に移動していることがありました。
だから、
イヤホンでガイドさんの話を聞きながら
写真撮影に夢中になったり、
金髪女性に見とれてボーとなっていると、
異国の地で迷子になってしまいますよ(笑)
■ 観光バスの最前列は譲り合う ■
最後にバスのお話です。
これは海外か否かを問わず日本でも同じことですが、
観光バスの最前列の席を独り占めにしないで譲り合うのがマナーですね。
観光バスの最前列は見晴らしが良いので特等席です。
みんなで譲り合って交代で座ると気持ちの良い旅行になります。
私たちのツアーでは二日続けて最前列に座っている人がいることに気付いた添乗員さんが
「最前列は日替わりで交代でお願いします。」
と言ってくれたこともあって、ツアー客全員が最前列に座ることが出来ました(^^)
ただこれは添乗員さんが言わないとうまくいかないですね。
以上、自分の備忘録として長々とくだらないことを書きましたが、
ここまで読んで下さった皆様にお礼を申し上げます。
イタリア関係のブログはこれにて全て終了です。
ありがとうございましたm(_ _)m
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2 海外旅行に持って行くもの【その2 機内持ち込み用品編】
3 海外旅行に持って行くもの【その3 デジタル・電器用品、スマホアプリ編】
4 海外旅行に持って行くもの【その4 カメラ用品編】
5 海外旅行に持って行くもの【その5日用品編+チェックリスト例】(最終回)
初心者だから言える「ここに気をつけて、イタリア旅行!」