今日は、表妙義山北部の
相馬岳北稜上部に行ってきました。
ここは~!
リベンジなのです!
ここは、昨年10月に写真のハイキング地図を見て、か細い踏み跡の有る廃道となっていたので、軽い気持ちで単独入山し、散々迷った挙句、
水筒忘れて
敗退した所です。
今回は、ネット情報を入念に調べ、30mザイル二本とGPS、なにより相棒を連れ出しての、
絶対完遂の布陣で臨みました。
相馬北稜とは、表妙義山相馬岳から北に延びる稜線で、
つづみ岩、カニの鋏、仙人岩という岩峰地帯までを上部、つづみ岩から真北に延びる岩稜を下部と位置付けられます。
顕著な岩峰地帯のつづみ岩周辺を遠望すると↓こんな感じです。
つづみ岩はP11とP12の双耳峰でP12がつづみ岩、P11は裏つづみ岩と言われているようです。
カニの鋏と言われる岩峰、仙人窟は位置関係が地図上では断然としませんでしたが、行ってみたらこんな感じでした。
北関ツーリングでお馴染みの
中ノ嶽神社駐車場、1
0月30日にCKさんと登った表妙義金洞山、21日に登った
星穴新道との位置関係は↓こんな感じです。
11月に入り日が短くなってい居るので、前日に入山口の妙義湖奥の橋で仮眠し、
7時半には出発しました。
相馬沢沿いのブル道を少し登ると小さなケルンが有り、そこから沢沿い右岸の踏み跡を辿ります。
昨年間違えて右岸に入った青いドカシートが放置された地点、GPSで確認すると一本手前の沢でした・・(+_+)
青いドカシートの放置された地点から上流の岩場を登ると、赤テープも有り滝を右岸から巻くように上流に出て、
二股となります。
ここから暫く佐俣沿いに登ると、踏み跡/赤テープを見失いましたが、今回は自身の場所が確実に特定出来ているので気分的には安心です。
順調に登っていくと
炭焼き釜跡・・
こんなところで、炭を焼いて生計を立てていた・・
貧しかった日本(+_+)
左手に
小岩峰との鞍部が見えたので、登って現在位置を確認。
緩やかな斜面を登っていくと岩壁に突き当たり、右に巻くきながら直上すると段々狭まっていき稜線のギャップが見えてきました。
予定通り、
P11とP12のギャップに突き上げられるかな~と・・・
なんか違う・(+_+)
昨年同様、
P11の西側のギャップに出てしまった~(泣
昨年と同じ場所に出てしまった・・・
稜線のギャップからは、金洞山
西ノ嶽、
星穴岳がきれいに見え、星穴岳の由来である大きな
風穴、21日に登った
星穴新道のP3も確認できます。
昨年確認済みの場所なので、ルートは分かっています。
稜線のギャップを反対側に降りて裏の岩壁を回り込み、岩混じりの泥壁を登ると
P11に到着です。
9時半前に到着したので、2時間です。前回は散々迷って3時間はかかっていたのでかなり早い~(#^.^#)
P11は藪が多く大展望という感じではありません。写真はP11からの
北稜下部。
こちらは、ギャップを挟んでこれから登る
P12です。
昨年は現在位置がP11であることが分からず、引き返してして大きく下巻きしてP12とのギャップにでたのですが、今回は
懸垂下降で降りました。
ここで
ミステイク(+_+)
30m一本ダブル・・・つまり15mで足りると思いましたが、途中までおりてみたら
届いていません~( ゚Д゚)
仕方なく登り返して、支点をもっと下方に取り直して再度懸垂下降・・
それでもギリギリです。
頂上直下の残地シュリンゲがある場所から懸垂下降する場合は、20mはありますので、30m一本の場合は、少し下った木からでないと届きませんので注意してください。
P11とP12のギャップから
P12の登りは、概ね藪岩で核心部の岩場は、せいぜい2m程度です。
登り出しの藪部分は踏み跡になっていました。昨年はこんなに顕著ではなかったのでが、大部隊が登ったのかな~???
核心部も、被ってはいるものの
残地されたハーケンとシュリンゲを掴んでのA0で登れば困難ではありませんでした。
しかし、ギャップからワンピッチで登ると30m一杯なのと、藪でザイルを引くのが重いので、核心部直下までフリーで登って2ピッチにした方が良いかもしれません。
P12からは、四方が見渡せ良い景色です。
裏妙義一の奇岩、丁須岩と
浅間山です。
テーブルマウンテン
荒船山の上に、丁度よく
八ヶ岳が乗っています。
八ヶ岳は、写真では青く映っていますが、肉眼では既に雪化粧です。
バースデーケーキの上の生クリームの様でした。
金洞山の東ノ嶽、中ノ嶽、西ノ嶽、そして、星穴岳、星穴の風穴、P3、鷹返しの断崖などが良く見えます。
北関ツーリングお馴染みの
中ノ嶽神社駐車場から見るのと、丁度
反対側からの景色です。
これから向かう相馬北稜上に有る
カニの鋏の岩峰を上から見下ろしたところです。
つづみ岩P12からの下りは、なんとなく踏み跡もあり、フィックスも設置されいてました。
一か所、フィックスで下るのは心もとない場所は懸垂下降しました。30m一本で足ります。
ピークは概ね左側(北東側)を巻きます。
踏み跡が有り、よく見れば迷走することはありません。
細い
ナイフリッジを渡ると~
そこは、
仙人窟の上でした。
仙人窟・・
私は仙人じゃないよ~( ゚Д゚)
ここからは、踏み跡がはっきりし、赤テープも多くなってきました。
カニの鋏は左側を巻き通過します。
大きく下巻きする事も無く通過できました。
登るほどに穏やかな山相になっていき、平凡な登りに飽きてきたころ、
相馬岳に到着です。
ほぼ12時に到着なので、所要時間は休憩込で4時間半位でした。
一般登山者も沢山いらっしゃいました(#^.^#)
ここからは、一般登山道なので、楽できるかな~(#^.^#)
と、思ったら、国民宿舎に下る相馬岳コースは結構な勢いの下りに鎖場連続です。
5連50mの鎖場をこなし、鉄杭の人工スタンスをトラバース・・・
この尾根に道がなければ、今日の登ったルートより遥かに悩ましいルートファインディングを要する、困難な藪岩尾根でしょうね~( ゚Д゚)
うんざりするほど鎖の急降下が一段落ると、
顕著な岩峰が見えてきました。
付け根には
穴が開いています。
ここは、
覗き岩・・(#^.^#)
覗き穴から~
今日の登って来た
つづみ岩、カニの鋏が良く見えました。
覗き岩のすぐ先には見張台。
ここからも、裏妙義、つづみ岩、カニの鋏が一望できました。
あとは、普通の登山道をひたすら降りて国民宿舎に。
アテンザを駐車した橋に到着したのは、2時半過ぎでした。
しかし、下りは遅いな~( ゚Д゚)
Posted at 2016/11/06 23:58:15 | |
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